聴いているだけで映画が観たくなる、ファーウェイの「MateBook X」のサウンドを実体験

ドルビーさんとファーウェイさんのメディア向け共同セミナーのレポートを、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

7月に発売された13型ノート「HUAWEI MateBook X」が、オーディオビジュアルアワード「VGP 2018」にてPC部門金賞を受賞し、これを機にMateBook Xのオーディオ機能について改めて紹介するという内容です。

MateBook Xには「ドルビーアトモスサウンドシステム」が搭載されており、これはPCとしては世界初搭載なのですが、実際にサウンドを再生すると、これが実に圧巻です。

「高音の伸びが…」とか「低音がしっかり腹に響いて…」などと気にしがちな音質もそれなりに重要で、そこはそこで悪くはないのですが、それらとは一線を画すると感じたのは、音の聴こえてくる位置です。目の前のPCから音が出ているのだから、PCから音が聴こえるのが当たり前なのに、横や後ろ、頭の上から聞こえてくるんです。

いや~。びっくりしましたよ。これ。音を聴いているだけで映画が観たくなりました。大画面テレビではなく、PCでNETFLIXとかAmazon Prime Videoなどを楽しんでいるユーザーには強くオススメしたいです。


ノートPCの周りに見えないスピーカー!? – ファーウェイのMatebook X「ドルビーアトモス」体験

心肺停止の救命率向上に役立つ緊急情報共有アプリ「Coaido119」のワークショップ

Coaidoさんのワークショップの取材レポートを、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

ワークショップは、Coaidoさんの開発した「Coaido119」の紹介と、「CPR(心肺蘇生)」の重要性を訴求する内容。参加者が実際にCoaido119を操作したり、ペットボトルを利用したCPRの練習なども行いました。

Coaido119は心肺停止した人を見つけたときに周囲にSOSを発信できるiPhone用の緊急情報共有アプリ。近距離にいる救命資格所持者のCoaido119ユーザーに知らせたり、AEDを探したり、119番通報なども可能です。このため、人口密度の高い地域でユーザーも多いほど、効果を発揮する仕組みになっています。

Coaido119は豊島区が後援し、ワークショップも池袋の豊島区役所での開催でした。

Coaido119の実証実験も、池袋駅を中心に半径1km圏内が対象です。

これは、豊島区が日本一の人口密度の自治体であり、中でも池袋駅は乗降客数で世界第3位のターミナルだから。

ちなみに乗降客数世界第1位は新宿駅、2位は渋谷駅で、上位20位まで日本が独占しています。「人口密度の高い駅」だけは候補が沢山あって困らないというのは、素直に喜んで良いのか微妙ですね…。

今回、ワークショップに実際に参加して、模擬用ではありますが生まれて初めてAEDを操作しました。いわゆる心臓マッサージであるCPRをしないと、AEDだけでは心肺蘇生にはならないとは知らなかったので、それを知っただけでも大変有意義でした。

ユーザーが増え、全国でAEDの使用率や救命率の向上に繋がるといいなと思います。


人命救助に役立てる緊急情報共有アプリ「Coaido119」ってどんなもの!? – 実証実験に参加

トースターとレンジを一台で!モーニングセットが一度に作れる「ヘルシオ グリエレンジ」

シャープさんの「ヘルシオ グリエレンジ AH-HR2」の記事を、ゲットナビさんに掲載していただきまいた。

ウォーターオーブンレンジ「ヘルシオ」から、レンジ機能を省いてウォーターオーブン専用調理機にしたのが「ヘルシオ グリエ」なので、そこにレンジ機能を載せたら「それはヘルシオじゃないの?」という疑問が湧く訳ですね。

記事タイトルの“総ツッコミ”こそ、編集さんが付けたものですが、質疑応答ではやはり質問した記者がいました。私も聞こうとしていたことですし、気になる人は少なくないですよね。

結論としては、ターゲットが明確に異なること、できることの幅が異なることから、ラインアップとして分けたとのことです。詳しくは記事をご参照ください。


「それはヘルシオだろ」と家電ライター総ツッコミ! シャープ「ヘルシオ グリエ」に追加された目玉機能とは?

富士通とレノボがPC事業で合弁会社を設立

11月2日、富士通レノボによる合弁会社設立の共同記者会見に出席してきました。

この2社に日本政策投資銀行を加え、PC事業の合弁会社「富士通クライアントコンピューティング株式会社(略称はFCCL)」を設立するという内容です。

FCCLは2016年2月に設立された同名の会社があり、FCCLの株式の51%をレノボが、5%を日本政策投資銀行が引き受け、44%を富士通が保持し、今回の合弁会社が社名や組織を引き継ぐ形になり、基本的に人事上の変更はないとのこと。この合弁を通して富士通の受け取る譲渡価額は280億円になるそうです。

工場の閉鎖を含め、国内PC拠点の統廃合は一切なく、ブランドもそのまま残るとのことで、「法人ユースも個人ユースも、エンドユーザーから見るとすぐに何か変わるようには見えないだろう」と述べていました。


今回の戦略的提携の狙いをまとめたスライド。「最終的にはエンドユーザーにとって魅力ある製品やサービスの提供が可能になる」と強調していました

少々分かりにくいのですが、平たく言うとFCCLの株の51%をレノボが買い取り、5%を日本政策投資銀行が買い取ったということですね。過半数をレノボが抑えて議決権を確保しているということは、子会社化しているということだし、レノボグループの傘下に間違いはないので、実質的に富士通のパソコン事業を買収したと捉えても差し支えないと思います。ただ、形式上はあくまで合弁会社の設立であり、統合でもなければ買収でもありません。

FCCLの斎藤社長も質疑応答の際に「統合ではありません」と強く断言していたので、このあたり、メディアがどのくらい富士通の気持ちを汲むのかちょっと気になった部分でもありました。

通信社や新聞社は割と容赦がなく、ざっと見たところ一番辛辣なのは、NHK NEWS WEBでした。見出しからして「富士通 レノボ・グループとのパソコン事業統合を正式発表」です。大して長くない本文の中で5箇所も「統合」の言葉を使っているので、多分わざとやっているのでしょう。なぜかは知りませんが。

富士通側のメリットはお金であり、レノボのスケールメリットを活かした部材調達や研究開発力であり、業界人ならずとも分かりやすいはずです。

レノボ側はどうなのか。レノボのスケールメリットがより大きくなるのは間違いありませんが、事業として統合せず、ブランドを残すということは、PC市場ではレノボ製品と競合し続けるということ。どこにメリットがあるのか見えづらいかもしれません。これは、富士通の技術力や販売力であり、ブランドイメージが利用できること、そのものと言えそうです。

NECに次いで富士通もレノボ傘下となり、3社を併せた国内市場シェアは4割超の圧倒的なボリュームになります。

今後、レノボがこのスケールメリットをどう活かしていくのか。あるいは、東芝やVAIOなど他の国内メーカーや、デル、日本HP、ASUS、エイサーなど、他の海外メーカーにどのように影響していくのか気になるところ。Let’snote擁するパナソニックだけは淡々と我が道を歩み続けていく気がしてなりませんが…。

日本のPC業界の行く末を考えてしまう記者会見でした。


左から、レノボのシニアバイスプレジデント 兼 アジアパシフィック地域プレジデントのケン・ウォン氏、富士通代表取締役副社長 CFOの塚野英博氏、レノボの会長 兼 CEOのヤンチン・ヤン氏、富士通代表取締役社長の田中達也氏、レノボのエグゼクティブバイスプレジデント 兼 CFOのワイミン・ウォン氏、FCCL 代表取締役社長の齊藤邦彰氏

ところで裏話をひとつ。

今回の会見は文字通り直前に案内されました。遅めのランチを食べていたら富士通の広報担当さんからスマホに電話が入り、「大変急なご案内で恐縮なのですが…」と、1時間半後に開始する記者会見を突然案内されて苦笑いです。メールでの案内も15分ほど前に送ってくれていたのですが、ランチの準備でスルーしていました。

過去にも数回ですが、別の企業からこういう緊急記者会見に呼ばれたことはあります。

仕方のない事情があるのは分かりますし、こちらもこういうケースは無理をしてまで出席しませんが、一人で活動するフリーランスや人の少ない零細編集部では、出席したくても別件で身動きが取れず代理出席者すら手配できないケースもあるので正直言って嬉しくなる扱いではありません。当然ながら遅刻出席者も普段より圧倒的に多くなります。

それでもざっと見渡して100人近いメディア関係者が出席していました。メディアの関心の高いことを伺わせますね。


フラグシップモデルの「LIFEBOOK UH90/B3」「LIFEBOOK AH77/B3」「LIFEBOOK AH53/B3」。10月17日に開催した発表会で撮影したものです


同じく、セットモデルも用意する「Windows Mixed Reality対応ヘッドセット」。いよいよARやVRが家庭に入っていく時代です