シャープから新4K8K衛星放送対応のテレビなど、対応製品群が一気に登場

シャープさんの新4K8K衛星放送に対応するテレビ、レコーダー、チューナーの発表会レポートを、家電BizさんのWebサイトに掲載していただきました。

12月1日から始まる新4K8K衛星放送向けの製品群で、AQUOS 4Kテレビが3機種、4Kレコーダーが2機種、4Kチューナーが1機種となっています。ハードウェアだけでなく、同社が運営するクラウドサービス「COCORO VISION」に「COCORO CALENDAR」も追加しており、実にてんこ盛りの内容でした。

今回、留意が必要に感じられたのは、チューナーを買って、これまで使ってきた4K対応テレビに繋いで視聴するケース。新4K8K衛星放送では新たにHDR方式の新方式であるHLG方式に対応していますが、HLG方式に対応しないテレビに接続してHDR映像を視聴する場合、18Gbps対応のHIGH SPEED(CATEGORY2)HDMIケーブルが必要になります。HDMIケーブルとひと口に言っても古いHDMIケーブルではHDR映像が見られなくなるのです。

また、分配器などを利用している場合も、同軸ケーブルに同様の注意が必要になります。

店頭でしっかり対応できるよう、各社の取り組みに期待したいところです。

シャープが新4K8K衛星放送対応の4Kテレビ、4Kレコーダー、4Kチューナーを発表 店舗全体で4Kチューナーの必要性アピールを

クラウドファンディングは流通の未来を変えるか

クロスさんで発行している家電流通専門誌「家電Biz Vol.7」2018年秋号が発行されました。秋号では幾つかの記事を担当しました。

第2特集の「クラウドファンディング 物づくりの新潮流 流通での活用は?」では、Makuakeさんの中山亮太郎社長をインタビューできました。「量販企業のバイヤーがネタ探しする場になりたい」と語っていたのが印象的でした。

Makuakeを筆頭に、クラウドファンディングサイトでは、ユニークな製品が前触れもなしにぽっと出てくるのが魅力です。クラウドファンディングサイトで注目された商品ばかりを並べるリアルショップがあっても良いと思うし、それが大型の量販店舗で1コーナーになっていれば魅力的だろうと思うのですが、なかなか難しそうです。

想像してみると、東急ハンズなんて実はまさにそんな店舗な訳ですが、どこにでも出店できる業態とはいえなさそうです。売り場に商品を並べる以外のことでも、何か流通企業がクラウドファンディングを上手に活用する手がないものかと思っちゃいますね。

このほか、クリーナーやWi-Fiルーターの商品記事も担当。クリーナーの記事ではシャークニンジャさんのゴードン・トム社長にも会えました。

トム社長は、ダイソンさんやエレクトロラックスさんの日本法人の社長を務めたこともあり、日本を熟知する知日外国人です。「日本人は“徹底的”と“こだわり”が大好きな一方で、完璧なものはないことも知っているため、常に改善を求める」といったことを述べいて、日本人をよく知っているなと感心してしまいました。

家電Biz Vol.7 (2018年09月25日発売)

個人向け最強のバックアップソフト「Acronis True Image」シリーズ最新版

アクロニス・ジャパンさんの個人向けバックアップソフト「Acronis True Image 2019」の発表会レポートを、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

バックアップには色々なパターンがあって、自分の作ったドキュメントだけ定期的にデュープしたいというニーズから、システムを丸ごとリアルタイムでミラーリングしていきたいといったものまで様々です。

自分の手でチマチマとバックアップするのも、慣れればそれほど面倒ではありませんが、バックアップするデータが増えてくるとそうもいかなくなります。手軽に使えて操作も簡単、それでいて奥深い高度な機能までしっかり用意されている、それがこの「Acronis True Image」シリーズのコンセプトになっています。

難しいことは考えたくないけれどもデータはしっかり守りたい。あるいは今どきのバックアップテクノロジーを駆使してデータをきちんと管理したい。もしくは何が起きてもとにかくデータが残るようにしたい。そんな人達に便利なのが本製品です。

新製品ではクラウドに対応していて、ローカルのストレージに空き容量が十分でなくても、クラウド上にもデータが残せます。とはいえ、その場合はストレージのトラブルではなく、ネットワークのトラブルにも影響を受けてしまうので、なんだかんだで大容量の外付けHDDと一緒に運用するのが一番安心です。

あと、新製品ではリテールの店頭も意識していて、製品名よりも「バックアップ」の文字を大きく掲載しています。こういう工夫って実はとても大事だと評価してます。

さらに高機能・便利になったバックアップソフト「Acronis True Image 2019」

30年目のウイルスバスター

トレンドマイクロさんの「ウイルスバスター クラウド」の最新版発表会のレポート記事を、家電BizさんのWebサイトに掲載していただきました。

「家電Biz」は季刊発行の家電流通専門誌で、2013年まで私が編集部に所属していた月刊誌「IT&家電ビジネス」をベースとしています。家電量販店の店長やフロア長に読まれていて、私が入った時点で既に30年以上も発行が続いていた雑誌でした。発行会社が2016年に倒産した際に、このまま失くすのは勿体無いということで、クロスという会社で編集部員を引き受けて誌名も変えて再スタートした経緯があり、最近になって私も古巣に顔を出す感じで手伝っています。

Webサイトは誌面に載せられないニュース性の高い記事を中心に掲載していくもので、流通向けの視点が盛り込まれているのが、他の一般消費者向け媒体と異なる特徴です。

さて、ウイルスバスターに話を戻します。今回の発表会は、ウイルスバスター30周年として、同社が10年ごとに掲げる新しいスローガンの発表もありました。それは「Securing Your Connected World」。日本語に訳すと「あなたの繋がる世界を守る」といったところでしょうか。

同社はスローガンとは別に、30年前から「デジタルインフォメーションを安全に交換できる世界の実現」をビジョンとして掲げており、10年毎のスローガンはこのビジョンと矛盾しない内容になっています。

会場では駆け足で同社の30年を振り返る時間もありました。会場では割愛されていましたが、実はトレンドマイクロの日本法人は、株式会社リンクという別の名前からスタートしています。「ウイルスバスター95」が登場する頃には、ワールドワイドと同じトレンドマイクロに社名を変更していたと思います。私はそのリンク時代から、ウイルスバスターにお世話になっていて、30年のうちの28年くらい、ソフトの進化を見てきたことになります。

振り返りのスライドが切り替わるたびに「懐かしい」と声を上げそうになっていました。決して順風満帆ではなく、セキュリティソフトの中では一番山あり谷ありで来たブランドでしょう。よくぞ続いてくれたと思います。

そんな、30年目のウイルスバスターでは、AIによる未知の脅威への対策強化が図られています。未知の脅威は、「そのユーザーのPCが初めての感染例」と考えると分かりやすいです。細かな説明は省きますが、基本的は「不自然な動作を検知してシャットアウトすることで守る」仕組みです。

この脅威への対策の歴史はなかなか興味深くて、他社ソフトも含め、いつかどこかでストーリーとしてまとめて読めるようにしてくれたら、さぞかし面白いだろうにと思っていたりします。絶対大変な作業になると思いますけれど(笑)

ネットの脅威に対抗するウイルスバスターの最新版が登場 セキュリティ対策に期待される家電量販店の役目とは

給水やお手入れが超絶ラクなシャープの加湿器

シャープさんの加湿器「HV-H75」(適用床面積21畳)と「HV-H55」(同15畳)の新製品発表会レポートを、ゲットナビウェブさんに掲載していただきました。

加湿に使う水を本体の上から注ぐだけという給水しやすい簡単構造が魅力です。シャープさんの調査では、加湿性能よりも給水のしやすさを重視して商品を選ぶユーザーが多いそうで、そのニーズをしっかり取り込むべく開発したのが本製品というわけです。

実際、加湿器の給水って意外に面倒なんですよね。この製品では、タンクが重い、タンクがシンクに入りづらく給水しづらいといった悩みに応えるため、2つの給水方法に対応しています。

上から薬缶などで注ぎ込めるだけでなく、取り出せるタンクはバケツのように上が開いていて取っ手まで付いているので、シンクに運んでの給水もとても容易になっています。水を入れすぎると運ぶときに零れそうですが(笑)

面倒と言えば給水以上にお手入れだと言う人もいるかと思います。水道水にはカルキが含まれているので、お手入れしないとカルキがこびり着いて固まり、ひどい時は故障の原因にまでなります。その点、新製品ではお手入れの際に手が入りづらいといった声にも配慮して、突起を少なくして掃除しやくしているのも嬉しいですね。

加湿専用機なので、空気清浄機やファンヒーターも使いたい場合は個別に用意せねばならず、部屋が狭いと導入しづらいところですが、室内にスペースの余裕のある家庭にはとても良い製品だと思いました。

加湿器で「価格の次に求める意外なもの」って? シャープの「ニーズを汲んだモデル」が確かに使いやすそうだ

高田サンコ先生と組んだ連載の最終回

アナログオンリーで描いていた、プロ漫画家・高田サンコ先生にデジタル環境を提案してデジタルで制作するまでを追いかける連載記事の最終回を、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

漫画家が主役なので、ドキュメンタリー風ながらもクスリと笑いが取れる体裁で綴っていけたらと思っていましたが、これがなかなか難しい。他にもいろいろと想定外が続き、当初予定より随分ペースダウンでの掲載になりました。

それでも先生には毎回忙しい中を縫ってヒアリングにご協力いただき、他社の媒体に掲載した原稿の転載許可も取っていただき、掲載後はいつも面白かったと言ってもらえて、とても励まされました。

ご協賛いただいたワコムさん、掲載していただいたマイナビニュースさん、なにより高田先生には感謝の言葉しかありません。本当にありがとうございます。

ちなみに原稿を転載させていただいた「勇者のパーティーに栄養士が加わった!」の第1話は、コミックウォーカーさんのサイトで無料で読めます。

第1回 漫画家にお薦めのタブレットってどれですか?
第2回 板タブと液タブの違いを知る
第3回 デジタルに愛されたい
第4回 不安定なときってどんなときよ
第5回 FAQ活用が上達の早道
最終回 人も道具も進化し続ける

プロ漫画家・高田サンコのデジタルで描きたい! – 最終回 人も道具も進化し続ける

皮膚科の現場向けに開発中のダーモカメラ開発秘話

カシオ計算機さんのダーモスコピー関連の取材記事を、マイナビニュースさんに掲載していただきました。こちらはカシオさんがスポンサーのPR記事になります。

PR記事とはいえ、毎回かなり楽しみにしている仕事でして、今回は前回の続きの内容です。6月初めに広島の皮膚科学会総会でお披露目された開発中の「臨床&ダーモカメラ(仮)」について、初台のカシオさんの本社にお邪魔して掘り下げました。

新しいカメラの開発には、皮膚科の専門医が協力しています。その中心は千葉大学の外川八英先生と信州大学の古賀弘志先生で、専門家ならではの視点から様々な助言や要望を出しており、現場のニーズに合ったカメラに仕上がりつつあります。

記事は先生方へのインタビューで、どのような理由でどのような要望を出したのか、評価している部分や、次世代機に向けて改善を望む部分など、かなりいろいろ語ってもらいました。

印象的だったのは、皮膚科のカメラは扱いが難しいため、壊れやすく、修理代が他の科と比べて掛かるので、経理に説明するのが大変だと言われていたこと。

「病院のカメラってそんなに壊れるものなんですか?」という問いに、外川先生と古賀先生が「壊れます」と異口同音で即答していました。下向きに使いがちなので落としやすく、振り向いた拍子にぶつけることも多いそう。このため、開発中のカメラは軽量かつ頑丈に設計されています。

こういう開発秘話のような話を、開発の終わらない内に聞けてしまうのは、実は結構興味深いところです。

ホクロの癌と言われるメラノーマ(悪性黒色腫)が、口の中や喉の奥にできることもあるという話も驚きました。確かに口の中も皮膚と言えば皮膚ですからね。

記事ではそんなやり取りも掲載しています。

軽くて頑丈! 現場の声から生まれるカシオの「ダーモカメラ」