3月12日にセールス・オンデマンドさんの主催によるBlueairの空気清浄機の新製品発表会に出席してきました。
会場は同じスウェーデン企業のつながりと、車載が見せられるようにとの考えから、北青山のボルボスタジオが選ばれました。
ボルボ(Volvo)と言えば「頑丈な自動車」のイメージが強烈にあるのですが、創立当初から「運転者の安全」を設計思想の根幹に据えてきたとのことで、実は車内の空気の安全性にも気を配っているのだと言います。
実際、自動車は人の出入り(乗り降り)が多かったり、車内で飲食したり、前を走る車の排気ガスも入ってくるので車内の空気は住宅の屋内よりも汚れがちなのだそうです。
Blueairの新製品「Blueair Cabin」は、そんなボルボの車に標準搭載…ではなく、車内の空気が気になる人向けに、後から取り付けられる車載空清として提案していく商品になります。
電源はコントローラーをシガーソケットに挿し込んでそこから取ります。シガーソケットはカーナビで埋まっているという場合、別途分岐を用意する必要があります。コトローラーは車内の空気が汚れているときはオレンジ、綺麗なときはブルーに光ります。それぞれ段階表示するようになっています。
少し気になったのは、本体カバーが黒の一色しか用意されていないこと。車内のインテリアに併せて選びたい人のために、何色か用意されていると良かったと感じました。
挨拶に立った国内輸入販売代理店であるセールス・オンデマンドの室崎社長が、アメリカでは自動車保有者の10人中9人が運転中の空気の汚れを気にしていること、3人に1人は運転中に花粉症の症状でヒヤリとした経験があることなどを紹介していたのが印象的でした。アメリカでも花粉症の人は増えているのですね…。
続いて、同社の荒井マネージャーがBlueair Cabinを紹介。5つの特長として「空気清浄機専業メーカーならではの高い除去性能」「わずか3分で車の空気をきれいに」「空気の汚れを感知し、インテリジェント清掃」「車内の空気をリアルタイムに可視化」「シンプル操作」を挙げました。
可視化の部分は、スマートフォンの専用アプリ「Blueair Friend」との連携になります。デモはなかったので、本当に空気がきれいになるのかの部分は信用するしかないところですが、Blueairの空気清浄機の性能は業界でも折り紙つきです。
また、折り畳める立体フィルターを採用しています。フィルターの交換目安は約半年。本体のインターフェイスは電源が入っているかどうかひと目で分かるLEDのみ。
価格は小中型車向けの「Cabin P2i」が税別で29,800円。大型車、ミニバン向けの「Cabin P2iD」が税別48,000円となります。
販売チャネルは、当面は同社の販売サイトや、各社通販サイトのみを予定。家電量販店ルートでは、まずはヨドバシドットコムとビックカメラ.comのみでの取り扱いです。車載製品なので、カー用品店やホームセンターなどで取り扱っても良さそうなものですが、プロモーションは最小限として、スロースタートで口コミを広めていくところからと考えているようです。
発表会には環境ジャーナリストの川端さんも登壇し、今後自動運転で運転中が暇になれば、ドライバーも車内が益々気になるようになり、空気清浄機のニーズも増してくると説明しました。これはまったくもって同感です。
自動車の車内には独特の匂いがあります。ガソリンとなにかの入り混じった匂いだと思うのですが、私の父などはこの匂いが大好きでした。最近はその匂いが露骨に感じられる車は減っている印象があります。私は実はこの匂いがとても苦手なので、歓迎する流れと言えます。
運転免許証も取らず、死ぬまで自動車を運転する気のない私ですが、「Blueair Cabin」が普及することで、世の自動車内の空気を浄化して、この匂いもすっかり取り払ってくれると良いなと思います。父には申し訳ないですけれど(笑)特にタクシー業界に普及してほしいです!