編集から褒めすぎと言われた「HP Spectre 13」のレビュー記事

日本HPさんの13.3型ノートPC「HP Spectre 13」のレビュー記事をマイナビニュースさんに掲載していただきました。

自分が使っているPCの純粋な後継機なのでちょっと気になっていた製品です。ここがもうちょっとこうだったら…なんて思っていたところがほぼすべて改善されていました。

そのためもあって、編集さんから「褒めすぎ」と言われた原稿になります。

いやあ、お金に余裕があったら本当に買い替えたいですよ~。これ、持ち歩いて使うには、ホントにいいマシンですもん。


持つだけで気分アゲ! 13.3型モバイルノートの新「HP Spectre 13」 – ベタ褒めしたい仕上がりだった

まったく新しい指紋センサーなど、攻めたデザインの製品登場が予感されるジャパンディスプレイ発表会

少し旧聞となりますが、1月23日にジャパンディスプレイ ソリューションカンパニーの発表会に出席してきました。

新型iPhoneに同社の液晶ディスプレイが採用になると噂が立ったり、昨年11月の四半期決算では赤字幅を倍増させていたりと、グループ全体では何かと注目されていますが、この日はジャパンディスプレイ ソリューションカンパニーが透明な静電容量式ガラス指紋センサーを開発したという発表です。

2018年度中の量産出荷を予定しているとのことです。ユーザーが購入する最終的な製品ではなく、製品に組み込まれる部品ですが、注目に値すると感じたので簡単にご紹介します。


静電容量式ガラス指紋センサーのデモ展示

注目するポイントは2つあります。

1つはプロダクト的な意味で、同社の開発したこの指紋センサーを採用した製品では、メーカーにとってデザインの自由度が上がること。

つまり、これまでなら指紋センサー搭載のために見送られていたデザイン案も生きてきて、よりスタイリッシュだったり、エレガントだったり、サイケデリックだったりする「攻めたデザインの製品」が登場してくる可能性が高まるわけです。


静電容量式ガラス指紋センサーの大判ガラス

もう1つはジャパンディスプレイがディスプレイ以外の領域を事業とする、スマートフォンと車載に続く第3の柱を立ち上げるということ。

同社はカンパニー制度を採用していて、通常の会社だと3つの事業部に分かれて活動しそうなところを、3つの会社に分かれて、ジャパンディスプレイ グループとして展開しています。


カンパニー制度や事業領域について説明する、執行役員 ディスプレイソリューションズカンパニー社長の湯田克久氏


ちなみに執行役員 チーフマーケティングオフィサーとして、元アクア社長の伊藤嘉明氏が参画しています

まずはデザインの自由度が上がる背景について簡単に説明します。

現在、指紋センサーはシリコン製が主流となっています。シリコン製は透明度が低く、「見るからに指紋センサー」というパーツになりがちです。ジャパンディスプレイの開発したガラス製はシリコンにはない透明性が活かせるため、バックライトやディスプレイと組み合わせやすく、従来なかった形の指紋センサーを可能にします。


静電容量式ガラス指紋センサーの仕様

例えば、バックライトと組み合わせることで認証が成功すれば青、失敗すれば赤に光るといったギミックは実施しやすく、よりユーザビリティの高いユーザーインターフェイスが作れそうです。

複数の指を一度にセンシングでき、曲面でも認証できるようになるとのことなので、両手で持つボール型のデバイスで10本全部の指紋を一度に取るようになるかもしれません。そうすると、たとえば入管などで一人ひとりセンサー付きのサッカーボールを両手で持たせて指紋を取る、なんて時代が来るかもしれません。

他にも、パソコンやスマートフォンなどのタッチ対応液晶画面が、そのまま指紋センサーとして機能すると便利そう。特定の領域だけでなく、広い範囲に大雑把に指を当てれば良くなれば、指紋を当てるために持ち替えたり、センサー付近をいちいち拭いたりといったことも少なくなるでしょう。ただ、いきなりこれを実現しようとするとコストが掛かってしまいそうですが。


複数の指を一度にセンシングできたり、曲面で認証できるように

発表会の会場には、デモンストレーションを多数展示していました。今回発表された指紋センサー以外の、ジャパンディスプレイ ソリューションカンパニーのコンテンツが色々並んでいたので、これらは写真で紹介しておきます。

展示物に未来感があって、ちょっとした展示会のようで興味深い説明会でした。


ノートパソコン向けディスプレイ。13.88インチで3000×2000ドット、260ppiを実現


横から見たところ、薄くてベゼル幅も狭いことがよく分かります。視野角が広いのも好印象


こちらは13.3インチで3840×2160ドット、332ppiのディスプレイです


1920×RGB×2160ドット、803ppiの解像度に対応した、VR専用高精細液晶ディスプレイ搭載のヘッドマウントディスプレイ


写真は片目を覗いた様子です。こんな感じの動画が再生されていました。リフレッシュレートは90Hz。高解像度なので片目だけでもすこぶる高い立体感が得られています


E-Ink横長棚札の展示。まずは海外から展開していく予定だそうです


E-Inkなので表示の切り替えにはちょっと時間が掛かります。アニメーションは難しいですね。しかし、低消費電力で表示でき、管理も容易だとのこと

攻めの働き方改革を支援する、ThinkPadがラインアップ一新

レノボ・ジャパンさんの発表会のレポート記事をマイナビニュースさんに掲載していただきました。

CESでも発表のあった、ビジネスマン向けノートパソコン「ThinkPadシリーズ」のラインアップ刷新です。A4やB5などの大きさでのカテゴライズから脱却して、ユーザーの働き方に合ったラインアップの提案を試みています。

留目真伸社長の「世間では働き方改革と言われているが、働かせ方改革になっている現場がある」と指摘するセリフが印象的でした。

特に人気が出るのは、日本人ユーザーの声を多く取り入れたという12.5型ノート「ThinkPad X280」、13型ながら14型相当の広いディスプレイを搭載した13型ノート「ThinkPad X1 Carbon」の2機種ではないかと思います。

どちらもモバイル向けなので、ThinkPadから選びたい場合には特徴をしっかり把握して、自分のニーズと照らし合わせて決めたいですね。

裏話になりますが、真っ黒な筐体を撮影するのは、ピント合わせが大変だったりします。特に発表会は光が変な角度から当たっていたり暗かったりなうえ、周囲に人も多く、オートフォーカスでは被写体の後ろに立っている人の手や服の柄にピントが合ってしまうなどザラ。

さらに黒い被写体はファインダーを覗いていてピントが合っているのかどうか確認しづらく、シャッターを切った後も小さい液晶画面ではちゃんと映っているように見えたりするので参ってしまいます。

仕方がないので大量に撮影しておくのと、時間があれば持参するノートパソコンの画面で確認して撮り直したりしていますが、メディアの人数が多いと撮影も順番待ちで並んだりするので容易に撮り直せないことも。

人数が少なければ少ないで今度は撮影中に係員が話し掛けてきてなかなか離してくれず、違う製品の撮影に移りづらいのも困ったもの。まあ、呼んでもらえないのが一番困るんですが(笑)

この発表会では400枚以上撮影しましたが、100枚くらいピンボケでした。いやはや。ちょっと愚痴っぽいですかね。たまにはリアルな話もしてみましたってことで(笑)


2018年のThinkPadは「ユーザーの働き方」に合わせて選べるラインナップ

日本HPさんの事業説明会で似顔絵を描かれてみる

日本HPさんの事業説明会のレポート記事をマイナビニュースさんに掲載していただきました。

社長が日本HPとしての基本方針を語り、同社の事業を「コア分野」「成長分野」「将来分野」の3分野に分類していることを説明。それぞれの分野を中心となる「パーソナルシステム事業」「デジタル印刷事業」「3Dプリンティング事業」の部長が解説しました。

自社製品に3Dプリンタで作ったパーツを積極的に採用しているという話はなかなか興味深かったです。

会場の一角でイラストレーターの鈴木まりやさん(元AKB48ではありません)が、参加したメディア関係者の似顔絵を描いて、日本HPのプリンターでプリントアウトしてくれるコーナーがあり、折角なのでマイナビニュース・デジタルジャンルの林編集長ともども描いてもらいました。

諸山の似顔絵(クリックで拡大)

林編集長もそうですが、他の方は目線を外したすまし顔が多く、私のように思い切り不躾に相手の目を見て口角を上げて描いてもらっていた人は少なかったようです。折角、素敵に描いていただいたので、どこかで使えないかしら。これ。


10年後は「PC」と呼ばない? – 日本HPの事業説明会から

女性ならずとも手に持ちたくなるローズゴールド&アルペンホワイトを追加!デルの新しいプレミアムノート「XPS 13」

デルさんの「NEW XPS 13」の発表会レポートがマイナビニュースさんに掲載されました。

13インチで第8世代の4コアCPUのIntel Core i5/i7を搭載しており、従来のプラチナシルバー&ブラックに加え、ローズゴールド&アルペンホワイトのモデルをラインアップしています。ベゼルが前モデルの5.3mmから4mmまで薄くなり、重量は1.21kg。これで、バッテリー駆動時間が19時間46分はかなり素晴らしいです。

新色のローズゴールド&アルペンホワイトは女性をかなり意識した色合いですが、男性ユーザーが持ってもお洒落で良いと思います。私がいまどちらか選ぶとしたら、ブラックよりホワイトですかねえ。黒いのは飽きたかも(笑)

デルさんはユーザーの口コミとダイレクト販売の相性が良いこと、特に女性は口コミを重視することなどを踏まえ、ユーザーをアンバサダーとして認定するDELLアンバサダープログラムという制度を昨年から実施しています。このユーザーアンバサダー達が、今回の新製品をどう口コミするか気になるところ。

ちなみに、あまり他の媒体ではこのアンバサダープログラムには触れていないようです。

今回のXPS 13がヒットするかどうか、キーになるファクターの1つなはずですが、プロダクトに目がいっているのか、ゲストの青木裕子さんに目がいってるのか。それとも、スライドなどで大きく触れていなかったからかしら。

ユーザー出身のアンバサダーの一人が発表会の司会進行を務めるなんて初めて見たので、私としては結構注目して記事に書いてみました。

また、Facebookの同社公式ページでキャンペーンを告知する投稿に「いいね!」した人の中から、抽選で1名に100万円相当のパールのネックレスをプレゼントするキャンペーンも実施中。ワンクリックで応募できる手軽さは魅力ですが、なんでネックレス?と唐突感を覚えなくもないですね(笑)

このキャンペーンの応募は2018年2月28日23時59分まで受け付けています。時間が経つと、スクロールしなければ告知の投稿が見つけられなくなるのでお早めに。


デルが「史上もっとも美しい」XPS 13を発表 – 新色で”デルといったら黒”のイメージを払拭できるか?

富士通のAIアシスタント「ふくまろ」は、「だって、フクロウと達磨じゃない」

1月16日に富士通さんの「パソコン商品戦略説明会」に出席してきました。

新製品は法人向けが中心で、個人向けは去年の暮れに発表された液晶一体型デスクトップが改めて紹介されたくらい。それも製品そのものの特徴にはほとんど触れず、AIアシスタント「ふくまろ」を搭載するPCとして触れられた程度でした。

そう、この記者説明会は「ふくまろ」のお披露目だったのです。


コンセプトは「暮らしと笑顔をアシストする新しい家族」

ふくまろとは、富士通パソコンに搭載するアシストアプリの名称で、イメージキャラクターの名前でもあります。同社の人工知能「Zinrai(ジンライ)」をベースにしており、ユーザーはふくまろを通じて、音声でPCや家電をコントロールしたり、情報検索したり、センサーで検知した内容に応じてお知らせや特定の動作を行わせたりできます。

ちなみにふくまろは、語尾に「まろ」を付けて喋ります。「エアコンをつけるまろ!」「明日は晴れだまろ~」といった具合。誰向けの仕様なのか少し気になりますが、キャラクター設定では、好きな食べ物はマシュマロです。


富士通さんの作ったイメージ動画。ふくまろは家族との会話に応えるもう一人の家族


実際はPCの中でこんな感じで表示されています

ふくまろが備える1つひとつの機能は、既に他社製品でも実現しているものも多く、あまり驚く機能でもないのですが、PCというプラットフォームで統合的に利用でき、より取っ付き易くしているところが新しいと言えそうです。

Google HomeやAmazon Echoは無機質過ぎて話し掛けにくい人とか、何度試しても「ハロー、グルグル」と呼び掛けてしまう人などに良さそうですね。

会場ではふくまろの機能を紹介する寸劇が催され、ぬいぐるみが用意されたり、被り物まで作られていました。


被り物で記者説明に臨む齋藤社長。体を張っています

キャラクターのイメージは、フクロウと達磨(だるま)を融合したものになっています。ならば「ふくだるま」や「だるまろう」辺りの名称でも良かった気がします。お公家さんのごとき、「まろ」はどこから出てきたのでしょうか。京都出身の設定? いやまて、お公家さんのまろは一人称ですね。語尾はまろではなくおじゃるでおじゃった。

折角なので、富士通クライアントコンピューティングの齋藤邦彰社長(一番偉い人)に直接聞いてみました。

「部下がね。高崎で沢山買ってきたんですよ。何をって、もちろん達磨をだよ? 高崎だからね。それでね、ああでもない、こうでもないと、色々研究したんですよ」

やっぱり、達磨なんですね。
それは見ていて何となく分かったんですが、なぜ「まろ」なんですか?

「だって、フクロウと達磨じゃない」

ということで、フクロウと達磨なら「まろ」です。覚えておきましょう。

できれば重ねて、「耳があるからフクロウじゃなくてミミズクなのでは?」とツッコミたかったのですが、流石に野暮になりそうなので止めておきました。

イマドキの若者の重視ポイントを押さえた、NECの12.5型モバイルノート

NECさんのモバイルノートPC「LAVIE Note Mobile」の発表会レポートを、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

LAVIE Note Mobileは学生向けで、今回は青山学院大学の学生に協力を仰いで学生のニーズを調査したとのこと。その分析を踏まえ、従来11.6型ワイドだった画面を12.5型ワイドに大型化し、本体サイズを若干大きくするも厚さを1.5mm抑えて、よりスリムな外観になっています。詳しくは記事をご参照ください。

学生じゃなくても使いたくなりそうな良いモデルに仕上がっています!

あと、この記事を書いていて気が付いたのですが、今年は2000年1~3月生まれが大学生になる年なんですね。来年は21世紀生まれが高校を卒業します。いよいよミレニアル世代が社会に出てくるんだなあと思うと、流石に歳を取った気がしてきました。


2000年生まれの心を掴むか? NEC、学生向けモバイルノート会心の新モデル

マイナビの年末特別連載「2017年ベスト買い物」に参加

マイナビニュースさんが企画した年末特別連載「2017年ベスト買い物」の第4回として、日本HPのモバイルノートPC「HP Spectre 13」の紹介記事を書かせていただきました。

書きたいことはだいたい書いたのですが、付け加えるなら、本体が薄っぺらいことも気に入っています。購入時はあまり重視しなかったポイントなのですが、スタイリッシュに見える一番の理由は実はここだよなと今更ながら思う次第。

それから、自宅近所の雰囲気の良いバー「riddle.Coffee&Bar」に撮影協力をいただきました。ありがとうございます。この撮影のとき以来顔を出していないので、そろそろ行きたいと思います…。


【年末企画】2017年ベスト買い物 – モバイルノートPC「HP Spectre 13」

六人六様、富士通のMRヘッドセットで遊んだ六人はこんな反応だった!

富士通さんのMRノートPC「AH-MR/B3」のMRヘッドセットのレビューを、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

私も幾つかのコンテンツは試しましたが、私があれこれ触りまくった感想ではなく、マイナビ編集部の編集部員6名に体験してもらってその反応や感想を私がまとめる形で記事にしました。6人が個性的だったこともあって、各人の体験の様子を書き起こすのはとても楽しかったです。

ただ、媒体の性格もあって、ハードウェアスペックやらデバイスの特長やら、MRを実際に体験するまでやらをきっちりとまとめるため、頭でっかちになってしまって、体験部分が後半になってしまったのが些か残念。

読んで面白いところを前に持ってくる工夫はあれこれ考えたのですが、どうにもまとまらず。ライターとして未だまだ修行が必要ですね。

最後の「イケメン執事」のコンテンツなぞ、何が面白いのかサッパリ分かりませんが、体験していた女の子は幸せそうでした。


最新MRヘッドセットで遊んでみた! 富士通のMRノートPC「AH-MR/B3」レビュー

NECの最上位ノートは大人の男の個室向けデザインが好印象

NECさんのハイエンドPC「LAVIE Note NEXT NX850/JA」のレビュー記事を、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

また編集さんの手を煩わせてしまいました…。

まず、基本性能については申し分なしです。

キーボードがシンプルなのが凄く良いんですが、この製品を見たことで従来モデルがいつの間にかごちゃごちゃしていたんだなと気付いてしまいます。画面下のNECのロゴまで取り払ったのは、ブランドとしてのプライドより実用性を重視した英断だなあと感心しました。

デザインは重厚感が増していますが、実際は従来モデルより軽くなっているのも好印象でした。大人の男の個室向けって感じですよね。

家に据え置きして使うと考えるととても良いモデルだと思います。実際、このクラスのPC、久しぶりに個人所有したいですわ(笑)


ハイエンドとしての生まれ変わりは成功しているか? – ゼロから開発したノートPC「LAVIE Note NEXT NX850/JA」