形成外科医がダーモカメラを使うと満足度が高い!

カシオ計算機さんの皮膚観察用デジタルカメラ「ダーモカメラ DZ-D100」の取材記事を、マイナビニュースさんに掲載して頂きました。PR記事です。

今回は皮膚科専門医ではなく、形成外科の現場でのDZ-D100の使われ方をつまびらかにする内容で、独立行政法人 国立病院機構 東京医療センター形成外科の落合博子先生にオンラインで取材しました。

これまで皮膚科専門医の先生には何人かお話を聞いてきましたが、形成外科の先生は初めてで、やはり皮膚科専門医とは違うなと感じるところが色々あり、興味深い取材でした。

基本的にはベタ褒めで、軽くて持ちやすく、色や形が可愛いので看護師さんの間でも評判だったというあたりは皮膚科とほぼ同じ。

皮膚科と違った話が聞けたところでは、たとえば口の中を撮影するときに、ピントがすぐに合うので便利だと言っていたのが印象的でしたし、手術室での使い勝手が良いという指摘もありました。

眼瞼下垂の診察で瞳孔に光を当てながら撮影するときも、フラッシュほど眩しくならないので患者さんから評判が良いとのことで、これは眼科の先生にも使ってもらう余地があるのではないかと感じてしまいました。

ちなみに眼瞼下垂とは、「がんけんかすい」と読み、「まぶたがしっかり開かなくなる症状」のことです。これも皮膚科専門医からは聞いたことがなかった専門用語。少しずつ知識が広がっていくのは楽しいです。私の守備範囲だと、使い途があまりないのですが。

家電ではないものの、毎回いろいろな発見があって楽しみながら執筆している記事です。

形成外科でも活躍する、カシオの医療用デジタルカメラ「ダーモカメラ」

皮膚観察用カメラ「ダーモカメラ」の海外戦略をインタビュー!

カシオ計算機さんのダーモカメラ「ダーモカメラ DZ-D100」 の世界展開についてのインタビュー記事を、マイナビニュースさんに掲載誌していただきました。PR記事です。

カシオさんがダーモスコピー診断などに利用する、皮膚観察用のデジタルカメラを、1月末にオーストラリア・ニュージーランド向けに海外初出荷した背景や、今後の展開について聞いています。

そもそもなぜ真っ先にオーストラリア・ニュージーランドなのかと言うと、ざっくり言ってしまえば皮膚癌患者が大変多く、医者の手が足りていないからとなります。緯度の高いヨーロッパから入植したアングロサクソンの肌には、オーストラリアの日光は強すぎるのですね。

出荷に当たっては、コロナ禍で振り回されまくったそうで、その辺りの苦労話も盛り込んであります。

オンライン取材でしたが、とても好奇心をくすぐられる内容で、しかも映画にできるのではと思うほどドラマチックな部分もあり、取材していて大変楽しかったです。

世界デビューの地に“オーストラリア・ニュージーランド”を選んだワケ – カシオのダーモカメラがいよいよ海外展開へ

インプラント義歯に使われる東ソーの「ジルコニア粉末」を取材

東ソーさんの「ジルコニア粉末 Zpex」の取材記事を、サーイ・イサラさんの3月号に掲載して頂きました。紙媒体なので記事へのリンクはありません。

同社は大手総合化学メーカーです。家電業界で名を聞く機会はあまりありませんが、年間売上高8600億円(2019年3月期)を超える国内有数の化学メーカーです。

連載で注目したのは、近年歯科医療の現場で存在感の増している、インプラント義歯のセラミックス素材「ジルコニア」。詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)の材料です。ジルコニアはいわゆる「銀歯」と比べ、高い硬度と耐久性を持ち、自然な歯の色が再現できるうえ、汚れが落ちやすくて虫歯の再発が防ぎやすく、セラミックスなので金属アレルギーの心配もないと良いこと尽くめなのです。

東ソーさんが作っているのは詰め物や義歯そのものではなく、形成前の粉末です。ジルコニア粉末を利用してブロックメーカーがブロックを作り、歯科技工士が歯科医の注文に応じて削り出し、焼成して完成。歯科医の手を通じて患者に装着されます。

ジルコニア粉末は義歯専用の素材というわけではありません。このため、最初から義歯素材向けに研究開発したのではなく、最初はどのような用途に適しているかも含めて研究しながら開発し、義歯の素材に使ったら相性が良いのではないかと気が付いて、営業部隊がそちらの方面での普及に励んだという順序なのだそうです。なお、同社は現在ジルコニア粉末の業界最大手です。

ジルコニア粉末の粒子サイズは直径50ミクロンという極小微粒子。開発に際しては、電子顕微鏡で覗きながら、強度はそのままで透明感のある自然な色を実現できる最適な粒子構造を探ったそうです。現在は原子一つひとつの配列まで制御するために、水素原子も見られる世界最高峰の電子顕微鏡を導入して研究しているとのことでした。

取材はオンラインで行いました。実はこの媒体の取材がオンラインになったのは、これが初めてです。新型コロナで外出を控えていましたが、各社にはなんだかんだで対面取材に応じてもらっていました。東ソーさんは関係者が東京・三重・山口でばらけることもあり、オンラインのほうが話が聴きやすいだろうとなった次第です。

ちなみに、ちょうどこの原稿を執筆していた頃、奥歯の被せ物が外れて歯科医に行く機会があり、ジルコニアのパンフレットを頂戴しました。

折角なのでジルコニアで入れてもらおうかなと思っていたら、型を取る前に決めないといけないのですね。「え、もう銀歯で型を取っちゃいましたよ。やり直しますか」と聞かれ、面倒なので銀歯で済ませてしまいました。歯科医からは「奥歯はジルコニアより金のほうが長持ちしますよ」とも言われました。もちろん、金はジルコニアより更に高額なのですけれど。ご参考まで。

サーイ・イサラ 3月号 日本のモノ語り 「第53回 ジルコニア粉末「Zpex」(東ソー)」

カシオの皮膚科医用のルーペ「DZ-S50」の開発者インタビュー

カシオ計算機さんの皮膚科医用のルーペ「DZ-S50」の開発者インタビュー記事を、マイナビニュースさんに掲載していただきました。PR記事です。

このルーペは皮膚腫瘍診断技術ダーモスコピーに利用するもので、医療業界では「ダーモスコープ」と呼ばれる道具です。

開発チームの中でも、企画、デザイン、設計のそれぞれの担当者にインタビューでき、こだわったポイントや競合他社製品に対する優位性など、根掘り葉掘り聞かせていただきました。

ルーペごときでそれほど語ることがあるのかなどと思うなかれ。壊れにくさに重点をおきながら、レンズ径を大きく、レンズの端まで歪みが少なく拡大できるよう設計されているので、取り回しがとてもラクなのです。

LEDも備えているし、コンバージョンレンズまで準備されているし、もっと安ければ老眼鏡代わりに欲しい人は普通にいるのではないかと思います。私も紙の出版物の校正時にたまに利用するルーペとして使ったら便利かもしれないと感じ、レビューしたいと喉まで出掛かったほどでした。いや、出ていたかも。

医療用なので、現場で使いやすく、患者に圧迫感も与えないように、何より壊れないように、万が一壊れたとしても修理が容易なようにと、様々に考えて工夫が凝らされているので、ご興味のある方は是非ご一読を。

メイドインジャパンの安心感がバツグン! – カシオの皮膚科医用「ダーモスコープ」開発の舞台裏

家庭用スチーム吸入器「EW-KA65」をレビューする

パナソニックさんのスチーム吸入器「EW-KA65」のレビュー記事を、家電Bizさんに掲載していただきました。

自身、小児喘息で苦しんだ経験があるので、その頃のことにも触れてみました。

文中では紹介しませんでしたが、初めて使ったとき、実は熱すぎて火傷するのではないかと思って途中で使用を停止してしまいました。そのくらい、きちんと熱いスチームが作れると言えるでしょう。

比較的単純な機構で、使いみちも多くないので、14,000円前後という価格がどう評価されるのか、市場の反応が楽しみです。

子供から大人まで鼻と喉をスッキリできる、パナソニックのスチーム吸入器をレビュー

皮膚科向けの拡大鏡ダーモスコープ「DZ-S50」の診療現場での使われ方を取材

カシオ計算機さんのダーモスコープ「DZ-S50」の取材記事を、マイナビニュースさんに掲載していただきました。PR記事です。

DZ-S50を実際に診療の現場で使用している、日本大学医学部附属板橋病院の伊崎聡志先生を取材して記事にしました。取材はオンラインでの実施です。

直径40.5mmのレンズで手に持ちやすい大きさと重さ。レンズの端まで歪みが少なく見え、患部を照らすLEDライトも搭載。さらに側面のボタンで偏光と非偏光が切り替えられます。倍率は6倍ですが、コンバージョンレンズを使用すれば9倍まで拡大可能です。

皮膚科の診察の専門機器な訳ですが、これは日常生活で使っても普通に便利なのではと思わされました。老眼に悩む高齢者が使う拡大鏡のイメージですね。ただ、コストパフォーマンスを考えると、やはり専門機器だなと思い直す訳ですが…。

大きなレンズで皮膚疾患の特徴を捉えやすい – カシオのダーモスコープ

次亜塩素酸水の啓蒙は広まるか?次亜塩素酸化学工業会の発足に思うこと

次亜塩素酸化学工業会(略称はHCIA)さんの設立記者発表会のレポート記事を、家電Bizさんに掲載して頂きました。

HCIAさんの設立目的は「次亜塩素酸水の正しい知識を研究して広め、製品ごとの規格基準や運用ルールを定義し、適合する製品は認証マークを付与、消費者の正しい選択を支援していく」こと。

HCIAさんによれば、次亜塩素酸水は経口毒性が低いにも関わらず、ウイルス・細菌・真菌まで、幅広く有効性が認められ、引火の危険性もなく、空間噴霧に適しているとされています。

とはいえ、次亜塩素酸水についての知識は消費者に正確に伝わっているとは言い難く、特に経口毒性の高い次亜塩素酸ナトリウムと混同して危険性を訴えるケースも見られることから、正しい知識の啓蒙が必要と訴えています。

この誤解を解くには、次亜塩素酸水は安全だとだけ発信していては片手落ちで、次亜塩素酸ナトリウムが誤用されないよう留意した上で情報を広めていかなければならないのが難しいところだと思います。次亜塩素酸ナトリウムは要するに「混ぜるな危険」系の洗剤に入っているやつです。

次亜塩素酸水を利用した家電が今後増えてくるとしたら、流通業の果たすべき役目もおのずから高まってくると言えそうです。

それと記事では触れていませんが、発表会の段取りがびっくりするほど悪くて、リハーサルをしていないのが丸わかり。ほとんどネタの領域でした。

会場では掲示できるけれど、オンラインの画面には映せないというスライドが多くて、しかもそのスライドのときにオンラインではどういう画面を出すかが決まっていなかったらしく、無意味な画面が延々と映し出されて「なんじゃこりゃ」とか。演者が話しているのに、カメラマンがレンズを覗き込んで調整している顔がしばらく続くとか。他にも色々トラブルが見られて、段取りって大切だなと強く感じました。HCIAさんも、次からはきっと上手にやってくれることでしょう。

次亜塩素酸水を正しく啓蒙する業界団体、次亜塩素酸化学工業会が発足

家族の健康情報管理はブーツを脱いだシャアに繋がる!?ファミリーイナダのルピナスロボを取材

ファミリーイナダさんの「ルピナスロボ」の取材記事を、サーイ・イサラさんの8月号に掲載して頂きました。紙媒体なので記事へのリンクはありません。

クラウドに繋がるIoTなマッサージチェアとして、最初のモデルが登場した時は「なんじゃそりゃ」と思ったものでした。しかし、マッサージチェアに家族の健康情報を集約して管理するという発想は、考えれば考えるほど、実はとても合理的なんですよね。

今回見せてもらったモデルは、さらに国民的人気アニメ「機動戦士ガンダム」の超有名キャラクター、シャア・アズナブルを起用。そろそろ健康に気を遣いたい、40代や50代に訴求しています。実際のところ、マッサージチェアの購買層は60代以上が過半を占めています。一度虫歯になったらお手入れだけでは治らないように、肩や腰も治療が必要になる前にマッサージチェアでお手入れしてほしいと言っていたのが印象的でした。

このほか、面白かった裏話としては、シャアのブーツに関する逸話があります。アニメではシャアがブーツを脱いだシーンは1カットも存在しないそうで、宣伝用のビジュアルもブーツを着用したままだったそう。これでは製品の使い方で誤解を生じるからと、ファミリーイナダさんが創通サンライズさんに掛け合い、かつてない「ブーツを脱いだシャア」がお目見えすることになったのだとか。

実は私、ガンダムを見たことがないので、伝聞オンリーで「へえ~」と言っちゃう訳ですが、ファンの間ではレアなビジュアルだとして結構な関心を集めているそうですよ。

サーイ・イサラ 8月号 日本のモノ語り「第46回 ルピナスロボ(ファミリーイナダ)」

聴診器で耳を痛めているドクターに使って欲しい、デジタル聴診デバイス「ネクステート」

シェアメディカルさんの「ネクステート」の取材記事を、サーイ・イサラさんの7月号に掲載して頂きました。紙媒体なので記事へのリンクはありません。

ネクステートはドクターが自分の普段利用している聴診器に取り付けて使用できる、デジタル聴診デバイスです。手っ取り早く表現すると、聴診音のデジタル録音ツールとなるでしょうか。

取材に応じてくれた峯 啓真社長は、かれこれ20年以上前から細く長い付き合いを続けていただいている方です。知り合った時はデザイナー兼ライターだったのに、いつの間にか医療業界に飛び込んでシステムエンジニアになり、ソフトウェアを開発。やがて起業して、ハードウェアまで作ってしまっていた、多彩な才能の持ち主です。

以前から、彼がネクステートを準備していたことは聞かされていて(コードネームはハミングバードと言いました)、どこかで紹介できないものかと狙っていましたが、いかんせんコンシューマー向けではなく、家電量販店で販売するようなものでもないという、私とフィールドが重ならないプロダクトなので、なかなか機会が掴めずにいました。

今回、サーイ・イサラさんの「日本のモノ語り」という、日本の技術開発や職人芸を紹介する連載のネタとして推薦する機会があり、私自身が取材と執筆もできたのはとても嬉しかったです。

折角なのでこぼれ話も一つ。

峯さんに話を聞いた際、彼が開発時にドクターにヒアリングしていて、ドクター達が聴診器で通常の可聴領域と言われる範囲を超えて聴診音を聞き取っているため、ドクター同士でも情報交換が難しいと知ったと聞かされました。それは凄いと驚いて、素直に原稿に書いたところ、編集から「ドクターが可聴領域外の音を聞き分けるというのが理解できない。聞き分けられるのであれば可聴領域内ではないのか。ドクターになると超人になるのか」と突っ込まれて、結構苦慮しました。結局、「聞き取る」の表現を「感じ取る」に替えてどうにか編集者に納得してもらいましたが、自分が編集担当でも「これは突っ込むよなあ」と思ったものです。

同社では新型コロナ(COVID-19)罹患者の呼吸音を録音して共有する試みなども行っており、聴診器を通じて医療の発展に貢献しています。今後の益々の活躍が楽しみです。

サーイ・イサラ 7月号 日本のモノ語り「第45回 ネクステート(シェアメディカル)」

複数のスタッフでの共有しやすさが際立つダーモカメラ

カシオ計算機さんのダーモカメラ「DZ-D100」の取材記事を、マイナビニュースさんに掲載して頂きました。PR記事になります。

皮膚科医向けの、ダーモスコピー画像撮影用カメラの記事はほぼ定期的に執筆させて頂いています。今回の趣旨は発売から間もなく一年を控えたDZ-D100が、皮膚科医の臨床現場でどのように使われているのか、具体例を記事にしようというもの。

JR浦和駅東口至近の「医療法人 千美会 千春皮フ科クリニック」を訪れ、渡邊千春・総院長に話を伺いました。

経過観察を一眼レフカメラで撮影すると、肌の色などを経時的に見たくても毎回撮影時の明るさなどが違うために、画像が明るかったり暗かったりしがちです。DZ-D100を使用すると誰が撮影しても明るさなどのばらつきがないのが嬉しいと言っていたのが印象的でした。

それというのも、総院長ともなると実際の撮影はスタッフに任せることも多いからなんですね。だからこそスタッフが使い方を簡単に習得でき、ばらつきが出ないことが重要になるのだとおっしゃっていました。

確かに複数で使っていると、誰かが使っているうちに設定が変わって元に戻さず使ったら撮影に失敗してしまったなどということもありそうです。DZ-D100ならそういう恐れが少ないのも良い点なのだなと感じました。

カリスマ皮膚科医が「本当に驚いた」 – カシオの皮膚観察用デジタルカメラ