家電Biz夏号にエアコンとクリーナーで寄稿

クロスが発行する家電流通プロフェッショナルのための専門誌「家電Biz」夏号に寄稿しました。紙の仕事は久し振りです。

エアコンとクリーナーの記事で、多くのメーカーを回って取材したのですが、回りすぎて一社あたりの紹介スペースが十分に確保できなかったのは反省点になりました。もっと一社ごとで書きたい内容があって勿体無い限り。随分以前にも、似たような失敗をした覚えがあって、気を付けねばならないなと思いました…。

2017年度のエアコン市場は非常に好調で、JEMA統計で905万台の出荷、金額ベースで7343億円超でした。エコポイントで特需となった2013年度に次ぐ高水準。GfKの調査では販売台数、金額ともに前年度比106%です。

こういう話、消費者はあんまり興味がないかもしれないですが、業界では結構大きな話なのです。

家電Bizは時事性の高い情報はウェブに掲載しています。ウェブサイトは特に購読などしなくてもブログ形式で読めますので、流通情報に興味のある方はぜひ一度覗いてみてください。


家電Bizのウェブサイト

ちなみに家電Bizは、リックが30年以上に渡って発行してきた「IT&家電ビジネス」(旧名「家電ビジネス」)が前身となっている書店では販売していない、いわゆる業界誌です。IT&家電ビジネスは2017年に発行会社の倒産に伴って廃刊となっており、家電Bizは元編集部のメンバー達がクロスに移籍して制作しています。

実は私は2007年から2014年まで、このIT&家電ビジネスに編集者として関わっていました。流通の仕組みや店舗の見方など、様々なことを学ばせてもらったものでした。

家電Bizの仕事は、いわば古巣での仕事だった訳ですが、いろいろと勝手も異なって、後になってみると「もっと上手くやれたはずだったなあ」と感じる次第です。もっとも、取材で回っている間は昔を思い出すようでそれなりに面白かったんですけれどね。家電は面白いです。


家電BIZの販売サイト

識者に聞く空気清浄機の選び方

IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志氏のインタビュー記事を、ゲットナビさんに掲載していただきました。

年末と年初に掲載された、2017年の振り返り記事のノリで、今度は空気清浄機選びとなっています。安蔵さんの「空気清浄機は設置して邪魔に感じないことが一番重要だ」という指摘は、正にその通りだなあと感心しました。

これは3回に分け、第1回が2月22日、第2回が2月27日、第3回が2月28日の掲載となりました。

安蔵さんが要点をまとめて喋ってくれるので、構成はそれほど苦になりません。ポイントはそのままだと長くなるところをどう削るか。もっとも、私の原稿を編集さんがさらに削っていたりします。紹介したくなる情報が多いんですよね…。

第1回 花粉に効く空気清浄機はどれだ? 家電のプロが「選択の最重要ポイント」と「穴がない」オススメモデルを発表!

第2回 空気清浄機は「高いヤツ」以外もオススメ! 家電のプロがパナ、シャープの最新モデルをユーザー目線でガイドした

第3回 質感だけで「さすが」と絶賛された空清のブランドは? 家電のプロが教える「置きたくなる」オススメ空気清浄機


第3回 質感だけで「さすが」と絶賛された空清のブランドは? 家電のプロが教える「置きたくなる」オススメ空気清浄機

実物のビジュアルが出てこない空気清浄デバイスの記者説明会

三菱電機さんの「空気清浄デバイス」の記者説明会のレポートがゲットナビさんに掲載されました。

案内の段階で業務用っぽく感じたので、ゲットナビさんで取り上げるなら、「この技術が一般消費者向け製品にも搭載されるのが楽しみですね!」といった切り口にならざるを得ないのかなと、取材前から予感はありました。

とはいえ、三菱電機さんから事前に送られていた案内状には「空気清浄デバイス」と書かれていたので、なにかしら形のあるハードウェアが見られるものと思っていました。

甘かったです!確かにデバイスの話ではありましたが、まさか実物ナシとは!

そんな私の思いを汲み取ったタイトルを編集さんが付けてくれました。このタイトルセンスは見習わないとなとつくづく思います。

あ、でも、ユーザーメリットの大きそうなコストカットに役立つ新技術です。私は期待していますよ!三菱さん!


画期的すぎて、展示されたのは素材だけ…!?「掃除の摩擦」でフィルターが復活する「空気清浄デバイス」を三菱電機が新開発

識者が振り返る2017年の印象的だった家電

明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

2018年も執筆履歴が多くなりそうです…。

IT・家電ジャーナリスト安蔵靖志さんのインタビュー記事の後編が、ゲットナビさんに掲載されました。

後編では調理家電以外の生活家電について語っていただきました。

アイリスオーヤマさんなどのWi-Fi対応エアコンは、ペット可のマンションやアパートなどの集合住宅に導入すれば、物件の大きなアピールポイントになるという指摘は、非常に良い気付きだなと感じました。


家電のプロが「もっとも勢いがある」と感じたメーカーは? 2017年「注目の家電」と「業界の流れ」を振り返る!

濃度が2倍で効果も増した、プラズマクラスターNEXTが誕生!

シャープさんのプラズマクラスターNEXT搭載のエアコン「H-Xシリーズ」と加湿空気清浄機「KI-HP100」の発表会レポートを、ゲットナビさんに掲載していただきました。

プラズマクラスターって私はPCI(ピーシーアイ)と呼んでいましたが、私の原稿によると一部では略して「プラクラ」と呼んでいるそうです。聞いたことがないのでぐぐってみましたが、Google先生も聞いたことがないようでした。

この表現、「安倍するが流行っている」を思い出してしまいます。
しかも、世間的には私が書いたことになってるんですよね…。^^;

別に誰に迷惑が掛かる訳でもないので私は構わないのですが、この新しい略語で誰が幸せになるのか分からないところがちょっと引っ掛かります。なんとかして面白くしようとしたのだろうなあと…(笑)

最初から私がもっと面白い原稿を書いていれば何も問題なかったわけで。精進せねば…。


どこまで濃くなるのか? プラクラ濃度が「NEXT」に突入したシャープ新エアコン&空清の驚くべき効果

さくら色のLEDシーリングが空清になって復活!?

シャープさんの天井設置型のプラズマクラスター空気清浄機「FP-AT3」の発表会レポートを、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

さくら色対応のLEDシーリングライトと一体化していて、天井の照明用コンセントから電源を取るため、床周りのコンセント不足に悩む家庭には大変良いソリューションだと思います。かつて販売していた、さくら色のLEDシーリングを覚えているユーザーの中には、復活を喜ぶ向きも少なくないのでは。

気になるのは、ホコリなど空気中の重たい汚れほど床に落ちるものなので、天井でどれだけ吸えるのかって部分とお手入れのしやすさ。

まず、吸い込みに関してはデモで見た限り悪くない印象を受けました。デモは1畳程度のスペースだったのもあり、充満したドライアイスが2分も掛からずに吸い込み切っていました。あれなら、8畳くらいでももう少し時間を掛ければちゃんと吸いそう。

一方、お手入れはフィルター交換の手間をなるべく減らせるよう工夫しているものの、明かりにひかれて寄っていった虫が、吸込口から入るんじゃないかとか、いろいろ気にならなくはなかったです。シャープさんは試験では大丈夫だったと言っていましたが。

家電量販店での売り場は空気清浄機コーナーになるそう。シャープさんはLEDシーリング事業から撤退して、照明売り場に穴を開けているので、リテールとしても簡単には売り場を再提供しづらいだろうなと思います。空清と照明では担当バイヤーも違うでしょうし。

とはいえ、そこは売上こそが正義。付加価値の高い照明器具と見ることもできる商材なので、頑張ってほしいなと思います。


シャープっぽい! 空気清浄機とLEDシーリングライトを一体化したら何が良い?

贈り物にも良さそうな着せ替えできるブルーエアの空気清浄機「Blue Pure 411」

ブルーエアさんのカジュアルユース向け空気清浄機「Blue Pure 411」の新製品発表会レポートを、ゲットナビさんに掲載していただきました。

率直に言ってゴミ箱と間違えそうな形と大きさなので、インテリアにマッチしやすいのはある意味当然かと感じました。

ストッキングのような伸びる素材のプレフィルターを着せ替えできるのも特徴です。

このプレフィルター、柄物とかキャラ物とかちょっと気の利いた人なら自作できるんじゃないかと思って、ブルーエアのアジア・セールス・ダイレクターだというヨナス・ホルスト氏に聞いてみました。

しかし、素材の目の粗さがこれより大きくても細かくても、メインフィルターの性能に影響するからオススメしないと言われてしまいました。

「なんで日本人ってそんな余計なことを思い付くの?」と、言わんばかりの顔をされましたよ…。

でもこれ、ちょっと欲しいです。
部屋にちょうど良さそう。

税別18,000円です。


空気清浄機は「置くだけ」から「着せ替えて飾る」モノへ! 2万円以下の筒型コンパクト機、ブルーエアより登場

贈り物にも良さそう!リサ・ラーソンのキュートな電気敷毛布やひざ掛け

小泉成器からオシャレな電機暖房器具が登場しています。

ちょっと紹介したくなる可愛さだったのでここで取り上げます。

スウェーデン生まれの女性陶芸家リサ・ラーソン(Lisa Larson)がデザインした、猫の「マイキー」とハリネズミ三兄弟の「イギー・ピギー・パンキー」をあしらった電気敷毛布、電気掛敷毛布、電気ひざ掛け。


写真はハリネズミの「電気敷毛布 KDS-L201」

贈り物にも良さそうです。
猫は子供が小さいと怖がられるかもしれませんね…(笑)

性能については、敷毛布は頭寒足熱配線、ダニ退治機能、室温センサー機能などを備え、ひざ掛けはダニ退治機能などを搭載。毛布部分は洗濯可能です。それぞれのサイズや価格などは同社サイトでご確認ください。


小泉成器 電気毛布 リサ・ラーソンシリーズ

きのこの胞子拡散能力を取り入れてパワーアップしたシャープのふとん乾燥機

ふとんがじめじめしやすい梅雨時や汗ばむ夏場、あるいはふとんが凍りついたかと思う寒い冬の日は、ふとん乾燥機が大活躍するシーズン。とはいえ、「乾燥マットを使うのが面倒くさい…」「時間掛かり過ぎ…」なんて人も多いのでは。そんな人に注目してほしいのが、きのこの力を取り入れた(!?)シャープさんの新しいふとん乾燥機「UD-AF1」です。

発表から一週間ほど経過してしましましたが、たまには執筆履歴ではない、発表会レポートを掲載します。製品の発売日は10月19日。オープン価格で想定実売価格は2万2000円前後(税別)です。


きのこの胞子拡散の仕組みをネイチャーテクノロジーとして取り入れた、きのこヘッド搭載のふとん乾燥機「UD-AF1」

UD-AF1の特徴は、ズバリきのこスタイル!頭頂部のきのこの傘を模したアタッチメントを取り出し、敷きぶとんと掛けぶとんの間に入れて運転開始するだけで、ふとんの隅々までふんわりほっかほかに温めます。

同社の担当者が「きのこは胞子をより遠くへ飛ばすためだけに、この傘の形を進化させました」と言い切っていたのがちょっと印象的。その傘の形を科学的に解析し、ふとん乾燥機の温風の吹き出しに応用することで、ダブルサイズまで乾燥マットなしで温められるようになったのが、UD-AF1というわけです。


きのこヘッドの正式名称は「きのこアタッチメント」と言います。アタッチメントの下には操作パネルがあります。きのこの傘の下にさらに小さな傘が並んでいるのがポイント


ホースをボコボコ言わせながら、椎茸の傘のようなきのこアタッチメントを敷きぶとんの上に設置した様子


きのこアタッチメントを設置したあと、掛けぶとんを設置して運転開始


ふとんの中はこんな風になるというサンプルモデル。きのこの傘がふとんに隙間を作り、温風を隅々まで届かせます


きのこの傘の形状には揚力を作る働きがあり、風に乗せて胞子を遠くまで飛ばせるようになっています


きのこアタッチメントの内部にさらに小さなきのこの傘が隠れていて、ここを通る空気が風の勢いを強めるようになっています


きのこの力で乾燥マットがなくてもダブルサイズのふとんまでしっかり消臭乾燥が可能に

シャープさんでふとん乾燥機を導入したユーザーのうち使わなくなったケースについて調べたところ、「一度しまうと出すのが面倒くさい」「操作や組み立てが面倒」「ふとん乾燥マットが面倒」など、面倒に起因する理由を挙げたケースが最多だったそうです。

このため、「使うのが面倒くさくないこと」「部屋の隅に置けるデザイン」を念頭に開発に着手しました。

開発初期、空調・PCI事業部から相談を受けたネイチャーテクノロジー開発担当の公文ゆい係長は、ふとん乾燥機に自然の持つ技術力を応用できないかと考え、「きのこの力を応用しようと思いついた」と言います。入社以来、ネイチャーテクノロジーを研究し続けてきたというだけあって、自然について引き出しの数が多くないとなかなかできない発想ですよね!

そうして、「きのこアタッチメント」が真っ先に決まり、「このアタッチメントを最大限活用する方向ですべての開発が進んだ」と語るのは、空調・PCI事業部の冨田昌志副事業部長。本体デザインも、きのこありきで尚かつインテリアになれる形にすべく研究したそうです。

ちなみに「上に座るのはナシ」とのことで、椅子として使うのはNGです。

デザイナーには「カラーバリエーションとして、1UPキノコデザインとか出しませんか?」と問いかけましたが「検討します(ニコッ)」とかわされました。良いと思うのですがいかがでしょうか。


発表会場できのこの着ぐるみを囲む開発メンバー。左からネイチャーテクノロジー開発担当の公文ゆい係長、きのこ、UD-AF1のデザインを担当した吉野あゆみデザイナー、空調・PCI事業部の冨田昌志副事業部長。きのこは各地の展示会や商談会で活躍する予定です。名前くらい付けてあげればいいのに…

きのこのギミックにばかり目を奪われがちですが、UD-AF1の他社製品との差別化点として見逃せないのがプラズマクラスターの搭載です。

最新の研究で、プラズマクラスターの働きが汗臭、加齢臭、カビ臭などのほか、おねしょ臭まで抑制すると判明したそうです。新生児や幼児のいる家庭には嬉しいですね。

さらにくつ・ブーツの乾燥や消臭にも対応するほか、室内の空気を浄化・消臭する空気清浄機としての機能も搭載しているため、ふとん乾燥機にしては珍しく無制限の連続運転が可能です。

これからの時代、きのこはふとんの快適さの目印になりそうですね!


プラズマクラスターの力で、汗臭、加齢臭、カビ臭、生乾き臭、タバコ臭に加え、おねしょ臭も抑制できます


本体に収納している「くつ乾燥アタッチメント」を装着したところ

凍結洗浄で熱交換器の清潔さを保つ日立の白くまくんプレミアムモデル

日立ジョンソンコントロールズ空調さんのルームエアコン「ステンレス・クリーン 白くまくん プレミアムXシリーズ」の発表会レポートをゲットナビさんに掲載していただきました。

10月末発売予定の最上位モデルで、熱交換器のフィンに付着した汚れを凍らせてから洗い流す新技術「凍結洗浄」を搭載しています。これは強力に効きそう!

詳しくは記事を読んでいただくとして、少し気になっているのが日立製品の機能名に関する独自ルール。

例えば、[くらしカメラAI][AI気流][ステンレスフラップ6]など、[ ]を付けるところまでが正式名称になっています。[ ]は角括弧や大括弧と呼びます。

これ、普通の鉤括弧を使った「くらしカメラAI」だと、広告原稿などでははねられちゃいます。

洗濯機では[ナイアガラ循環シャワー][強力循環ポンプ][水道水シャワー]、冷蔵庫でも[新鮮スリープ保存][フロストリサイクル冷却]など角括弧付き。

今回の「凍結洗浄」は角括弧になっていなかったので意外でした。商標登録か何かの都合なのでしょうか。ちょっとややこしいです。

マメでした。


このエアコン、AIカメラがすげえ! 住人のスキを突き「凍結洗浄」でドバっと洗う「白くまくん」新モデル