FCCL「FMV Mobile Keyboard」の打ちやすさの秘密に迫る

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)さんのタッチパッド付きキーボード「FMV Mobile Keyboard」のレビュー記事が、BCNさんに掲載されました。レビューと言ってもほぼインタビュー記事なのですが、BCNさんの分類ではレビューとなっています。

いわゆる周辺機器としての外付けキーボードで、FMVの13.3型として世界最軽量を実現した「UH」シリーズのキーボード部分をそのまま切り出したデザインと操作感が特徴です。使用頻度の高いキーや組み合わせて押すことの多いキーは、キー荷重が軽くなっているなどの細かな配慮がなされています。押した感覚がはっきり分かるスイッチ特性も細部まで微調整。キーの打ちやすさだけでなく、Bluetoothによるマルチペアリングなどの使い勝手の良さにも徹底的にこだわって設計された逸品です。

キーボードの打ちやすさには、私にも多少のこだわりがあります。私はどちらかというとストロークの深いカチャカチャしたキーボードより、ノートパソコンのようなストロークの浅いキーピッチも広くないキーボードが好みです。ホームポジションをあまり崩さずに指が届く範囲をすべてタッチタイプしたいので、テンキーなんて不要ですというタイプなのです。キーの配列にも当然妥協できないポイントがあり、たとえばDeleteキーが右上端にない製品を誤って買った時は、即座にお払い箱でした。

そんな私にとって、FCCLさんのFMV Mobile Keyboardはもの凄く気になる製品で、もうちょっと安く販売されないものかなと、Primeデーなんかで狙っているのですが、なかなか買えずにいます。好みから言うとタッチパッドなしモデルがあれば飛びつく感じなのです。

取材では開発を指揮したペリフェラルビジネス推進統括部の藤川英之マネージャーを始めとする、四人の方に話を聞きました。

藤川氏は「キーボードマイスター」の称号を持つ技術者で、この称号はFCCLに一人きりと定められているのだそうです。本来あるべきキーボードの姿を思い描いて、理想に近づけていく試行錯誤の様子を解説してくれて、非常に興味深く聞くことができました。

取材中、ちょっと知っている風に聞いていたら、どんどん深い話になっていき、あっという間についていけなくなってしまいました。本職の技術者を前にしたら、私の知識など知ったかぶりと大差ありません。それでも、取材後に執筆する際、録音を聞き直しながら調べていって、あれはこういう意味かと気が付けるのもとても楽しかったです。もっとも、あまり細かなところまで記事には書けないのですが…。

FMV Mobile Keyboardのクラウドファンディングを成功させた、商品企画統括部の林部圭司氏によるマーケティングの話も面白かったし、デザインを担当したプロダクトマネジメント本部の藤田博之氏のこだわりも共感しました。ペリフェラルビジネス推進統括部の船越大聖氏が語ってくれたマルチペアリングの難しさも興味深かったです。

一人でも多くの人に「使いやすさ」を体感してほしい、FCCLの外付けキーボード「FMV Mobile Keyboard」

いまキーボードを買うなら…?PC用キーボードも監修しました

モノレコさんで、先日のPCに続き、キーボードも監修しました。

PC業界はストロークが深くて、カチャカチャと音の出るメカニカルキーボード好きが多いようです。編集者やライターだけでなく、システムエンジニアの知り合いの中にも、HHKB以外は使えないという人が何人かいます。

そんな中、私はへこへこする感じのストロークが浅くて音の静かな安価なキーボードが好きな異端派です。特にテンキーレスなキーボードは、ファンクションまで含めてほぼすべてのキーがタッチタイプでき、設置面積も取らないので好きなのです。

ただ、安価なキーボードはすぐにダメになるので年に何回か買い替えて使っています。キーボードがダメになるときとは、だいたいチャタリングが発生するか、汚れて一部のキーが正常に動かなくなるかです。チャタリングとは、キーボードのスイッチのOn/Offがキビキビしなくなって、打ち込んだはずのキーが入力されなかったり、一回しか押していないキーが何度も押下したことになっていたりする現象のこと。いずれにしても、「ちゃんと入力できなくなる」ということです。そういう意味では、「安価なキーボードは壊れやすい」とは、言えるかなと思います。

高価なキーボードは、壊れにくいだけでなく、打鍵感に凝っていたり、様々な機能を備えています。特にハードゲーマーはキーボード性能にもこだわります。このあたり、詳しくは記事を読んで頂ければと思います。

キーボードおすすめランキング|ガジェットライターが25商品を厳選【選び方も紹介】

3万円の最高峰キーボード「REALFORCE R2」限定モデルの打ち心地は?

PFUさんと東プレさんによる新製品発表並びに協業についての発表会のレポートを、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

PFUも東プレも高級キーボードで知られるメーカーで、PFUは「HHKB」の略称で知られる「Happy Hacking Keyboard」、東プレは「REALFORCE」のブランドを持っています。

両社はこれまでも協業体制を組んできましたが、その内容を一歩踏見込み、「REALFORCE R2 PFU Limited Edition」として、PFUのダイレクト販売サイト限定で取り扱う最高級モデルをリリースしたという内容です。

価格は税別28,500円!

PCに繋げなければ何の役にも立たないキーボードに、現物に触れることもなく約3万円を投入するのは、余程の酔狂だけじゃないかと思いそうですが、そこは定評あるHHKBとREALFORCE。固定ファンはがっちり掴んでいて、メディアの中にも食い入るように展示機で試し打ちしている人が何人もいました。

私は古くからのカチャカチャしたデスクトップパソコン向けのキーボードよりも、ストロークが浅くてキーピッチも狭いノートパソコンタイプのキーボードが好きで、しかもテンキーは一切使わない派。このため、これまでHHKBやREALFORCEにはあまり魅力を感じていませんでした。

しかし、会場で現物に触れてみるとこれはアリだなと思いました。今回のREALFORCE R2 PFU Limited Editionはテンキーなしモデルですし、ストロークを3段階で切り替えられるのも魅力。使っている内に指に馴染みそうです。


キーボードの最高峰に挑む – PFUと東プレが組んだ「REALFORCE」限定版