シャープがサーキュレーター市場に参入!広い部屋で使えるイイ目のサーキュレーターを探している人向け

シャープさんのプラズマクラスター・サーキュレーターの新製品発表会に参加しました。

シャープさんは扇風機市場では老舗として知られるメーカーですが、サーキュレーター市場には初参入となります。扇風機は2001年から事業を休止して2011年に再参入。優しい風を作るネイチャーウィングと、空気の質を高めるプラズマクラスターの搭載で存在感を放っています。

サーキュレーターの製品名は「PK-18S01」。本体カラーはアッシュブラックとライトグレーの2色展開で、どちらも表面が指紋の目立たないファブリック調になったシックな仕上げ。4月18日発売で、価格はオープン。市場想定価格は税込24,000円前後となっています。この価格からも分かる通り高級路線を狙っています。

扇風機で特長とするネイチャーウィングと、プラズマクラスターの技術を、PK-18S01にも採用。フクロウの翼形状を参考にした18cmサイズの羽根は、風切音を抑えながら風を遠くまで届けられ、風に載せた高濃度なプラズマクラスターは、部屋干し衣類の生乾き臭を消臭します(イオン濃度50,000個/立法cmの「プラズマクラスターNEXT」)。

フクロウの翼形状が見られる分解モデル。羽根に奥行きがあり、微妙に湾曲しています
風路設計も工夫して、風速を高める構造になっています

お手入れ性を良くしており、ガードや抗菌ファンは工具なしで取り外せ、水洗いが可能です。リモコン付きで、チャイルドロックなどの機能も搭載し、小さな子供のいる家庭でも安心して利用できます。

サーキュレーターは室内全体の空気を撹拌して空気の淀みをなくす道具なので、風が遠くまで届く直進性の高い波になっています。このため、風を身体で直接受けると柔らかさを感じられず、涼しさに比べて風圧が強すぎるように感じるかもしれません。人体に風を当てて身体の体感温度を下げる扇風機と同じ使い方をするべきではないので注意しましょう。

むしろ、扇風機の風は直接当たると苦手だけれど、当たらないと涼しくならないと感じているような人にうってつけなのです。

PK-18S01の風量は10段階。会場では風が遠くまで届く様子を実演しており、広い部屋でも問題なく室内の空気が撹拌できることが見て取れます。10メートルの位置の風車がちゃんと回転しています。運転音も高音が抑えられていて静かでした。

10メートル先の風車に風を当てます
動画です。音が出るので注意

自動首振りは上下140度、左右120度に対応。ただ首振り範囲は無段階ではなく「この角度で固定したい」という場合も位置の微調整ができないため、台座を手でずらすこともありそうです。会場では「リモコンにこっち向いてボタンが欲しい」との声も聞かれました。私もこの意見に賛成です。

リモコンに備わっている「タイマー」ボタンを3秒以上長押しすると、プラズマクラスターイオンのOn/Offが切り替えられます(衣類乾燥モード中はOffになりません)。また、就寝時などに表示部やランプの明かりを消したいときは、本体かリモコンの上下首振りボタンを3秒以上長押しすることで、明暗を切り替えられます。

このあたりは機能を備えているのは嬉しいものの、ちょっと分かりづらいかなあ。それこそ取説にアクセスする二次元コードを本体に印字しておくくらいの工夫があると喜ばれたのではないかと感じます。

サーキュレーター市場は数ある家電製品ジャンルの中でも激戦区です。山善さんやアイリスオーヤマさん、小泉成器さん、ドウシシャさん等が頑張っており、安価なゾーンになるほど聞いたことのない中国メーカーなどもひしめくようになります。

サーキュレーターは基本的にセルフ商材で、販売員が売り場で接客することなく、来店客が店頭で見比べて商品を手に取ります。PK-18S01はその価値をきちんと訴求できるかどうかがポイントになるため、店頭でも通販でも、安価なサーキュレーターと何が異なるのか、価格相応のメリットをしっかり見せられるかどうかがヒットの境界になりそうです。

動画です。音が出るので注意

そういう点からも、こうした少々トリッキーな見せ方は、家電量販店やホームセンター等の店頭で目立って良いのではないかなと感じました。商品を探している人にも見つけやすくなりそうですね。

使う食塩の量を見える化する、シャープなど三社の調味料IoTデバイス「ソルとも(Saltomo)」

シャープさん、おいしい健康さん、東洋製罐グループホールディングスさんの三社が共同開発している、調味料IoTデバイス「ソルとも(Saltomo)」の発表会に出席しました。

すぐに一般消費者向けに販売するプロダクトではなく、いまこんなものを作ってますよという内容です。これから実証実験をするので、パートナーが欲しいという呼びかけでした。会場を出てから「ああ、パートナーの条件を質問してくるのを忘れた!」と気が付いて、まだまだ修行が足りないと思った次第です。気になる向きは是非シャープさんなどに連絡してみてください。

日本人における1日あたりの食塩摂取量の目標は、男性7.5g、女性6.5g未満とされるところ、実際の平均摂取量は男性10.9g、女性9.3gなのだそうです。私なんてもっと摂っているに違いありません。

減塩が難しい理由は大きく3つあると言います。1つ目は使用されている食塩の量を食品の見た目で判断できないこと。2つ目は減塩すると美味しさが犠牲になりがちなこと。3つ目は計量がわずらわしいこと。計量をちゃんとやると、量る手間が掛かるのはもちろん、片付ける物も増えますからね。

そこで、計量が簡単にできて食塩使用量をIoTで見える化するデバイスの出番となるわけです。

デバイスは食塩などの顆粒調味料向けのプッシュタイプと、醤油などの液体調味料向けのトレイタイプの2種類。

デバイス単体で記録・保存し、データを専用アプリに送信して、スマートフォンで確認できます。デバイス本体のLED表示でも、おおよその使用量が分かる仕組みになっています。

Saltomo対応のレシピを公開し、スマホで参照可能にしていく予定

2024年度中に実証実験のパートナーを募集して、2025年度中にはサービスを開始したい考えとのことです。一般販売より先に塩分管理が必要な調理現場への導入を、BtoBで目指すようです。そちらである程度認知が広まれば、自然とBtoBtoCのような形で一般でも入手できるようになるのではないかと思います。

シャープ プラズマクラスター・ヘルスケア事業部 新規ヘルスケアPJ 課長 谷村基樹氏(左)、おいしい健康 代表取締役CEO 野尻哲也氏(中央)、東洋製罐グループホールディングス イノベーション推進室長 三木逸平氏(右)

小さく軽く、高風量で素早く髪が乾かせる、プラズマクラスター ドライヤーの新モデル

シャープさんのプラズマクラスター ドライヤー新製品発表会に出席しました。新製品は3機種ですが、このうち最上位モデルの「IB-WX901」が新デザインです。

左が「IB-P801」の黒と白。中央が「IB-WX901」の黒と白。右が「IB-P601」。IB-WX901は7:3くらいで黒のほうが多く売れると見ているそうです

シャープさんは、2019年に吹き出し口を2つにして、髪をドレープ(ひだ)状に押し広げ、風の表面積を増やして乾きやすいよう工夫した「ドレープフロー」を開発。美容師が2つのドライヤーを同時に使って早く乾かすテクニックがヒントになったそうです。打ち出の小槌のようなデザインが印象的でした。

最上位のIB-WX901には、風の吹き出し口が4つに増えた「ドレープフローX4」を搭載。新しいBLDCモーター(ブラシレスモーター)も採用して、速乾性能は従来比約35%向上したそうです。本体形状はより薄く小さくなり、でんでん太鼓のようなデザインになりました。

本体が小さく軽いのに、乾かす時に髪の毛を押し広げるように風が吹き付けるため、長髪でも早く乾きます

プラズマクラスターは静電気が除去できて美髪効果も高く、ドライヤーとの相性が良いことから、新たに「Plasmacluster Beauty」のブランドを立ち上げ、従来比3倍のシェア獲得を目指すとのこと。

発表会にはアンバサダーとなった俳優の宮世琉弥さんが応援に現れ、「ドライヤーはサラサラの黒髪の女優さんが多いイメージだったので自分が選ばれて驚きました」「新製品を試してここまで変わるんだと感じて、髪のケアについて調べるようになりました」等と語っていました。

左から、PCI・ヘルスケア事業部の末廣和弥さん、俳優の宮世琉弥さん、PCI・ヘルスケア事業部 事業部長の永峯英行さん

また、「妹さんの髪をブローしてあげる機会がよくある」とのことで、宮世さんを念頭に兄妹や恋人、夫婦などが、互いの髪の毛をブローしているようなビジュアルが出てくると、憧れる若者も多いのではないかなと感じました。

会場では実機に触れることもできました。小さく軽いので、手首への負担が少なくてすみ、旅行などで持ち運ぶのも容易です。風量が強くて、これは長髪でもよく乾きそうだと、昔を思い出してちょっと物欲しく感じた発表会でした。

IB-P801を手に持つとこんな感じです。取り回しがかなりラクになりそう

セカンド冷凍庫の記事がアップデート

カカクコムさんに昨年掲載したセカンド冷凍庫の記事のアップデートが掲載されました。7機種のうち4機種を入れ替えています。

三菱電機さん、ハイアールさん、AQUAさんが、後継機に切り替わったための変更。三菱電機さんは「MF-U14H」へ。ハイアールさんは「JF-NUF138D」へ、AQUAさんは「AQF-SF11N」へ入れ替わっています。

パナソニックさんの「NR-FZ120D」は生産終了し、後継機がリリースされていないため他社製品に切り替えました。

何にするか少し迷いましたが、シャープさんから「FJ-HF13H」とは別ラインとして登場していた「グルメクール FJ-HM7K」が、よりコンパクトで冷凍・冷蔵・微凍を切り替え利用でき、価格.com上でも人気だったのでチョイスしました。これ、私のデスクサイドに欲しいです(笑)

また、冒頭の冷凍食品の需要動向についても最新の情報に更新しています。コロナ禍の影響が薄れつつもまだ脱し切っていない、そんな感じのデータになっています。

2台目需要で人気上昇! コンパクトな“セカンド冷凍庫”の選び方&注目モデル7選

シャープのスマートフォンの新CM完成披露イベント

シャープさんのスマートフォンの新CM完成披露イベントに7月3日に出席しました。

フラグシップ「AQUOS R8 pro」と「AQUOS R8」がリリースになりました。開発担当の小林 繁 部長による新製品の紹介のあと、CMキャラクターとして俳優の竹野内 豊さんと志尊 淳さん、カメラマンの安珠さんがゲストとして登場。CM映像はテレビは7月7日から放映。Webは本日から公開です。

左から小林 繁 部長、竹野内 豊さん、志尊 淳さん、安珠さん。小林部長と志尊さんが手にしているのが「AQUOS R8」。竹野内さんと安珠さんが手にしているのが「AQUOS R8 pro」です

最上位モデルの「R8 pro」はCPUに最新のSnapdragon 8 Gen 2を採用。新しい放熱設計でカメラリングと側面から内部の熱を逃がすようになっています。バッテリーは5,000mAhでアイドリングストップ機能により省エネ性も向上。

一番の特徴はライカカメラ社監修のカメラ機能で、4720万画素、業界最大級の1インチセンサーを搭載。ホワイトバランスを整える14chスペクトルセンサーも備えています。

「R8」はCPUにR8 Proと同じSnapdragon 8 Gen 2を搭載し、カメラは1/1.55インチイメージセンサーを採用。バッテリーは4,570mAh。

小林部長が「シャープのスマホは、スペック表を埋めるのではなく、スペック表に新しい欄を作ってきた」と言っていたのが印象的でした。

カメラマンの安珠さんには、ジャマイカでR8 proを使って、オールオートでサンプル撮影をしてもらったそうです。色のボリューム感が出るとのこと。

竹野内さんと志尊さんが登場するトークセッションでは、それぞれR8 proを手にカメラマンの安珠さんのアドバイスを受けながらステージ上で撮影。

志尊さんが撮影した竹野内さんの写真は、構図が巧みで顔に当たる影まで工夫していて純粋に上手です。こういう撮影はカメラの性能だけでいきなりできるものではありません。

竹野内さんの顔を日の丸の位置から少し右に寄せて、手のスマホとのバランスを取っているのが分かります

竹野内さんは、「R8 proは奥行きがしっかり撮れる、フィルムカメラ並みの奥行き感が出せている」とコメント。確かにオートで撮影しても、背後がうまくボケているんですよね。

ちなみに竹野内さんと志尊さんが、かかとの浮くちゃんとした雪駄を履いていたのを見て、ちょっとしたことですが、スタイリストさんがいい仕事をしているなと感心しました。

お土産でいただいたAQUOSチョコ

1,000ppmってどのくらい?CO2センサー搭載で換気を促すシャープのエアコン

シャープさんのエアコン2023年モデルが発表されました。2023年1月の発売予定。プラズマクラスターNEXTを搭載し、COCORO AIRにも対応する、フラグシップとなるR-Xシリーズです。

R-Xシリーズ説明会の展示の様子

R-Xシリーズでは国内の家庭用エアコンとしては唯一となる二酸化炭素(CO2)センサーを搭載し、室内の濃度が基準値を超えると本体のランプの色やリモコン、スマホのアプリなどでお知らせし、窓開け換気を促します。

CO2濃度を正しく検知して換気を促します

エアコン業界では当たり前でも、一般消費者には意外と知られていないこととして、「普通のエアコンの室内機から出てくる風は外気ではない」という知識があります。エアコンは室外機と繋がっているため、室外機から空気を取り込み、室内の空気と入れ替えながら風の温度を調節しているイメージが強いのですが、実際は室内の空気を循環させているだけです。室外機とは「室温」を行き来させていて、空気は移動しません。

つまり、普通はエアコンを稼働しても換気できません。エアコンのフィルターで室内の空気の汚れが取り除かれることはあっても、空気中の酸素や二酸化炭素の濃度に作用することはないのです。

とはいえ、最近はこの風潮にも変化が出てきていて、上位モデルの中に換気機能を搭載するメーカーが増えてきています。その多くは配管(ダクト)を利用して上記イメージに近い吸気換気や排気換気を行います。

そんな中、シャープさんのエアコンは窓開け換気を促すという、いささかアナログなアプローチに感じます。シャープさんによると窓開けによる換気能力はエアコンに換気機能を搭載して実施するより遥かに優れていると言います。このため、コストアップを抑えて換気するには、ユーザーに窓開けを促すのが一番との結論に達したそう。換気のための窓開けは概ね5分程度で大丈夫とのことです。

換気の終了も検知して自動で暖房のパワーを高めます

エアコンの運転中に換気のために窓を開けると、冬場なら室温が下がるため、室温を保とうとするエアコンには余計な負荷がかかり、電気代が上がって省エネにならないと感じるかもしれません。しかし、5分程度の換気で窓を閉めれば、それほど負荷にならずに運転が続けられるとのことでした。

ランプはエアコン本体の電源やWi-FiのLEDランプの並びにあります。換気を呼びかけるCO2濃度は標準では、1,000ppmとなっています。この1,000ppmという数値は厚生労働省が換気を推奨する濃度です。基準値を超えるとLEDの色がグリーンからオレンジ、レッドへと変化し、音声で窓開けを呼び掛けます。

CO2濃度が高くなっていると「CO2」のLEDランプがオレンジに

説明会場では濃度1,000ppmを検知する様子や、検知した後の動作について説明を受けました。しかし、実のところ1,000ppmという基準値の深刻性がまったくピンときませんでした。

説明会のあとで私が勝手に調べた情報ですが、二酸化炭素濃度による人体への影響は個人差があるもののだいたい以下が目安になります。1,000ppmという基準値はもちろん、その前後についても、こういう目安がないと必要性がイメージしづらいでしょう。

リビングなどに人が集まると、CO2濃度は急速に上昇します。火を使う料理など楽しもうものなら、1,000ppmはあっという間に超えますし、そうでなくても1~2時間滞在すれば超えてしまいます。適度な換気が必要です。

R-Xシリーズでは窓開けを喚起するCO2濃度基準値は、スマホのアプリから100ppm単位で調整可能になっています。1,000ppmでは頻度が高すぎてうるさいと感じる場合は、1,200ppmなどに調整したり、CO2濃度に敏感ですぐに頭痛や眠気を覚えるようなら、800ppm程度に抑えたりすると良いかもしれません。

換気を促す濃度はスマホアプリ上で調整可能

CO2濃度が十分に下がると、LEDランプがグリーンになり、「お部屋の空気が新しい空気に入れ替わりました」と音声でも知らせます。窓を開けたままだと、今度は電気代がかさむので速やかに窓を閉めようということになります。「窓を開けてもちゃんと換気できているのか分からない」という人にも良い機能だと思います。

ちなみにR-Xシリーズが採用するCO2センサーは、高性能な光音響方式。安価な半導体方式では、センサー周囲でアルコールスプレーを使うと誤検知してしまうといった問題がありますが、光音響方式ではそうした心配がありません。

CO2センサーの半導体方式と光音響方式での違いを実演。半導体式はアルコールスプレーで顕著に誤検知していました

お部屋の換気に気配りしたい人は注目してみては如何でしょうか。

対応畳数、型番、市場想定価格は以下の通りです。

主に26畳向け「AY-R80X2」…44万円前後
主に26畳向け「AY-R71X2」…42万円前後
主に26畳向け「AY-R63X2」…40万円前後
主に26畳向け「AY-R56X2」…38万円前後
主に26畳向け「AY-R40X2」…35万円前後
主に26畳向け「AY-R36X」…34万円前後
主に26畳向け「AY-R28X」…33万円前後
主に26畳向け「AY-R25X」…32万円前後
主に26畳向け「AY-R22X」…31万円前後

シャープの薄型テレビのフラグシップ「AQUOS XLED」

シャープさんのminiLEDを搭載した薄型テレビ「AQUOS XLED」の新製品が発表になりました。フラグシップモデルです。

AQUOS XLED EP1ライン

サイズと型番、市場想定価格(税込)は以下の通り。
 75v型…4T-C75EP1…737,000円
 70v型…4T-C70EP1…572,000円
 65v型…4T-C65EP1…495,000円
 60v型…4T-C60EP1…440,000円
 55v型…4T-C55EP1…363,000円
「EP1」ラインと呼ばれ、55v型から、5インチ刻みで75v型まで5モデルとなります。

miniLEDを高密度に配置し、3倍以上の輝度で駆動させる「アクティブ mini LED駆動」や明暗差を際立たせる「フレアブライトネス回路」などを採用。映像エンジンは四世代目となる「Medalist S4X」で、AIプロセッサーと環境センシングにより、コンテンツに適した臨場感のある映像と、中間調の見やすさを実現しています。

たとえばトンネルの中や洞窟の内部から、外を見るシーンでも、トンネルや洞窟内部の暗さに濃淡を設けて表現できています。闇の黒さの違い、そこに紛れる赤や黄色の鮮やかさも大きく改善していて、従来の白色LEDモデルと比較しても違いがはっきり分かるほどでした。

音響も大きく進化していて、テレビの上と下に新設計のスピーカーを配置して、合計5種類11基ものスピーカーを搭載。画面の中央付近で音が合成されて画面の中央から音が聞こえてくるような効果を作り出しています。実際に同じ音源で従来モデルと比較したデモを体験しましたが、単純に音量が大きく感じられるし、低音がより聞き取りやすくなっていました。

音響デモの様子

一昔前に比べると、大幅に進化したテレビですが、まだまだ進化の余地があったのだなと驚きました。

YouTubeで製品紹介ビデオも公開中で、私の拙い説明よりよほどよく分かるので、詳しくはぜひこちらをご参照ください。
https://youtu.be/dQDucnsb4sw

このほか、キャッシュバックキャンペーンも実施中です。
10月25日から2023年2月28日までの約4ヶ月間に購入し、キャンペーンサイトに必要事項を記載して応募した人を対象に、機種に応じた金額(最大5万円)をキャッシュバックする内容です。シャープの4Kレコーダーをセットで購入した場合、キャッシュバック金額にさらに1万円がプラスされるとのこと。キャッシュバックは「セブン銀行のATM受取」での受取になるそうです。詳細はキャンペーンサイトへ。

シャープのCEATECブースを取材、カラー電子ペーパーが気になる!

幕張メッセで開催しているCEATEC 2022のシャープさんのブースを取材した記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。

CEATECのリアル開催は3年ぶりで、久しぶりの展示会仕事でした。最近のCEATECはBtoBの提案がほとんどになっていて、BtoC向けをメインに展示するところはまずありません。シャープさんもBtoB向けをメインとしつつ、BtoC向けの提案も行っている形。

記事では、BtoC向けをメインに、BtoB向けでも一般消費者が興味を抱きそうなものを取り上げました。具体的には、カラー電子ペーパー、反射型IGZOディスプレイ、屋内光発電デバイス「LC-LH」、睡眠センサー連携AIoTエアコン制御、生理用品のIoT収納と月経周期の自動推定記録、既に発売中の完全ワイヤレスイヤホン型補聴器「メディカルリスニングプラグ」を取り上げています。

私が一番気になったのは、カラー電子ペーパーです。近年は小説や新書の類いはKindle Whitepaperで読んでいて、コミックはPC上でKindle for PCで読んでいます。本棚が不要になってすっきりしたものの、Kindle Whitepaperはモノクロなので、カラフルな挿絵や写真があった場合、どうしても見劣りしたり、よく分からない図になっていたりするのですよね。あれがカラーになったら便利だろうなあと思ってしまうわけです。もちろん、価格やバッテリーの持ちを無視して飛びつくほどの必要性は、いまのところ感じていません。それでも買い替える時には選択肢に必ずのぼるでしょう。具体的な製品の登場が楽しみです。

あとは、BtoB向けで電子棚札などへの提案がされていた「LC-LH」も、時計やカレンダー、伝言板、リモコン等に使えるのではないかと感じました。家庭の明かりは、オフィスや店舗の明かりより暗くなりがちですが、設置場所を工夫すれば間に合うのではないかなと思うのですよね。

そうそう。近年になって女性(Female)と技術(Technology)を掛け合わせた「FemTech(フェムテック)」という造語が登場しました。女性の健康課題をテクノロジーで解決に導こうというもので、シャープさんの展示の中では、トイレなどに設置する生理用品用のミニボックスをクラウドと連携させ、残量をスマホで確認できるようにしたり、月経周期を自動的に記録しようという試みが提案されていました。先日取材したカシオさんのコルポカメラなども、フェムテック製品と呼べるのかななどと考えてしまいました。いずれは男性向けのメンテックなんてものも出てくるのかもしれませんね。

シャープがカラー表示対応の電子ペーパー出展、エアコン+ベッド連携で快適な制御も – CEATEC 2022

部屋干し派にオススメな背の低い衣類乾燥除湿機

シャープさんのラック下に設置できる、プラズマクラスター衣類乾燥除湿機「CV-P60」の記事がゲットナビWebさんに掲載されました。

オンライン説明会とリリースをベースに書き起こした記事で、実物を自分の目で確かめないうちに書くのは、書き方がやや難しいですね。

仕様を見る限り、室内干しが多くて洗濯ラックに洗濯物を並べて掛けて乾かしている家庭には非常に良いと感じました。エアコンを除湿モードにして風を当てて乾かしている家庭などは、本機と組み合わせると短時間で快適に乾かせるのではないかと思います。

この記事を書き上げた直後に、パナソニックさんからも同様のコンセプトの衣類乾燥除湿機「F-YZVXJ60」が発表され、編集と相談して最後に少し書き加えて紹介しました。こちらは利用しないときに片付けやすいのが特長で、衣類が乾いたら洗濯ラックを毎回片付けているよという家庭には邪魔にならない仕様です。

もう少し早く分かっていれば、コンセプトを切り口にまとめたり、両社を取材して比較記事にしたりもできたかもしれません。

「通年部屋干し派」の救世主となるか? シャープが「膝下サイズの除湿機」投入で「ラック下」の市場に参入!

エアコンと一緒に使うことでウイルス飛沫をより強力に取り除く、シャープの加湿空気清浄機

シャープさんが発表した加湿空気清浄機の最新モデルのメディア向け説明会に参加したレポート記事を、マイナビニュースさんに掲載して頂きました。

「KI-PX100」「KI-PX75」「KI-PX70」の上位3モデルで、いずれもプラズマクラスターNEXTに対応。新たにウイルス飛沫粒子の捕集数を従来の約2倍に高めた、飛沫粒子モードを備えています。

この飛沫粒子モードの運転の様子や、除臭テスト、静電気除去テストなども見てきました。

あとは二重構造加湿フィルターに貼り付けられる「使い捨てプレフィルター」が別売で登場していて、これが便利そうだと感じました。

加湿器は加湿フィルターや水容器の手入れが一苦労です。加湿機能は寒くて乾燥する時期に使うため、水洗いがどうしても億劫になってしまうんですよね。

使い捨てプレフィルターによって手入れが不要になる訳ではありませんが、手入れの回数が減り、こびりついた汚れを落とす作業がラクになるだけでも大きな違いだと感じます。

ウイルス捕集力を高めたシャープの加湿空気清浄機、除臭や静電気除去の実験も見てきた