NTTコミュニケーションズさんとレノボ・ジャパンさんがサポートする、山形東高校さんによるメタバース空間での模擬国連のレポート記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。
今更ですが、メタバース(metaverse)とはコンピュータ内に構築された3Dの仮想空間で、参加者がアバターを操作して空間内を自由に移動し、他の参加者とコミュニケーションできる場のことです。MetaとUniverseを組み合わせた造語だそうです。
よくメタバースの説明の引き合いに、2003年頃から主に海外で流行した「Second Life」が出されますが、日本ではまったく流行りませんでした。プレイ経験者がほとんどいなかったサービスよりも、「Minecraft」か、「ファイナルファンタジーXI」や「リネージュII」のような3DモデリングのMMORPGで説明したほうが分かりやすい気がします。この辺のタイトルももう十年選手ですけれどね。
模擬国連は国連会議などの国際会議をシミュレーションする教育活動です。100年くらい前のアメリカで始まり(当時は国際連合ではなく国際連盟ですね)、日本でも高校や大学で取り入れるところが増えているそうです。模擬国連の参加人数は少人数から大人数まで様々で、国内では日本模擬国連(JMUN)が全国大会などを主催して100名ほど集まるそうです。
昨今のコロナ禍で、学生が大勢集まって模擬国連を実施するのが困難になり、オンラインを使って解決できないかというニーズの高まりから、メタバースが注目されるようになりました。
ZoomやTeamsでは、メインの話し合いの脇での軽いやり取りや、事前の根回しや事後のフォローがしづらく、どうしても一方的に説明を受けたり、順番に発言して答えたりしていく形になりがちですからね。
まさにこの問題を解決したいと考えていた山形東高校と、メタバースプラットフォーム「NTT XR Space WEB DOOR」を運用するNTTコミュニケーションズ、そしてレノボ・ジャパンが巡り合ったことで、今回のメタバース上での模擬国連が実現しました。
このDOORの画面がMinecraftをイメージしているのか、懐かしさを覚える低ポリゴンで、思わずニヤニヤしながら見学してしまいました。インターネット老人会が喜びそうな画面です。
実際の模擬国連の様子は、是非記事を参照してください。なかなか面白かったですよ。私としては、今どきの高校生に「オンライン用のしゃべり方」があると知ることができたのが大きな収穫でした(笑)