中国のファッションブランドショップでは高級洗濯機を売っている!? 中国家電市場レポート

「家電Biz 春号」に掲載した中国家電市場の特別レポート記事を、家電Bizさんに掲載していただきました。著者はクロス北京支局の範麗嬌さんで、彼女が日本語で執筆した原稿を、私が編集しました。

ハイアールさんの高級家電ブランド「Casarte(カサルテ)」の販促事例を紹介する内容です。Casarteは、ローマ皇帝Caesar(カエサル)にちなんで名付けられているそう。日本で展開していないこともあり、日本語の資料は少ないので参考になるのではないでしょうか。

ここでは特に高級洗濯機の販促に注目し、無料クリーニングサービスや、銀行・保険会社・不動産会社などとの連携、ファッションブランドショップ店頭での展示などなど、日本では馴染みのない参考になる情報が豊富に盛り込まれています。

範麗嬌さんのレポートを編集していて気が付いたことの1つとして、中国では写真の中に撮影者が文字を入れるケースの多いことが挙げられます。聞けば、写真とコメントを別々にして渡すより、写真とコメントを1つにして渡したほうがズレたりせず間違いが起きないので合理的だとのことで、中国ではこれが一般的だと説明されました。

編集者の立場からすると、文字の編集ができなくなり、文章に間違いや不都合があっても直せなくなってしまうので本来なら止めて欲しい所業です。ただ、たとえ多少おかしな文章が入っていたとしても、日本人の読者の多くは中国語は分かりませんし、中国家電市場について現地の中国人が報告しているリアリティが滲み出てくると思い、敢えてそのまま使うことにしました。

範さんの原稿は、外国人とは思えないほど達者な日本語の文章なのですが、油断していると「間違ってはいないけれどあまり見かけない言い回し」が紛れ込んでいて、よく知っているなあと関心しつつ、もっと平易な言葉遣いに替えたりしました。そんな経験もできて、編集していてとても楽しい記事でした。

特別レポート 中国家電市場の今を探る

ポータブル電源「EFDELTA」発表会に行ってきた!

EcoFlow Technologyさんのポータブル電源「EFDELTA」の発表会レポートを、家電Bizさんに掲載して頂きました。

ポータブル電源は耳慣れない言葉ですが、世界的なバッテリーの性能向上を受けて、市場が本格的に立ち上がりつつあるジャンルです。

簡単に説明するとモバイルバッテリーを超大容量にしたような製品ですね。それだけに本体サイズと重量もそこそこあって、ポータブルと言いつつもポケットに入れて持ち運ぶような使い方ではなく、自動車に載せて持っていったり、非常用として部屋の隅に設置しておくものになります。

最初は無停電電源装置と似たようなものかと思いましたが、どちらかというと持ち運べる蓄電池というのが実態かと思います。

驚いたのは一年放置しておいても自然放電が数%以内に抑えるというところ。

クラウドファンディングのMakuakeで支援を募り、一般販売は2月末から。一般販売価格が税別15万円超となかなかの値段ですが、今後販売数が増えることで単価も下がっていくことが予想されます。

アウトドアなどで発電機としても使えそうなポータブル大容量バッテリー「EFDELTA」

認知が急拡大するポータブル電源市場

JVCケンウッドさんのポータブル電源の記事を家電Bizさんに掲載していただきました。「家電Biz春号」掲載の記事をWebに転載したものになります。

ポータブル電源は近年急速に伸びてきている商品ジャンルです。

JVCケンウッドさんは国内メーカーとして真っ先に製品を投入。国内大手メーカーの参入が少ないこともあって、大きな需要になっているそうです。

製品は「BW-RB6」「BW-RB5」「BW-RB3」の3ラインアップ。元米アップルのエンジニアがシリコンバレーで設立したJackeryという企業と共同開発し、企画から発売までわずか半年しか時間を掛けなかったとか。

なかなか興味深い話を聞けた取材でした!

急成長するポータブル電源 認知拡大が普及のカギ(JVCケンウッド)

ルーロの三角形ロボが進化!ぶつからないセンサー性能にビックリ!

パナソニックさんのロボット掃除機「RULO」の新製品「MC-RSF1000」の体験内覧会レポートを家電Bizさんに掲載していただきました。

「ルーロの三角形」を一躍有名にしたRULOですが、新製品のリリースの前にパナソニックさんは千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター(fuRo)さんと共同研究し、最先端のコンセプトモデルを作っています。新製品では、このコンセプトモデルに搭載した機能の中から、民生機として現実的な価格で提供できる機能をピックアップして搭載しています。

金に糸目をつけないコンセプトモデルも使ってみたいですよね。ただ、そのまま売るとしたら何百万円の世界のようですが。

新製品には、レーザーセンサーを使った空間認識技術「レーザーSLAM」を採用。自動運転でお掃除しながら、レーザーで間取りをマッピングしていきます。ちなみにSLAMはスラムと読み、Simultaneous Localization and Mappingの略です。

これの何が凄いかというと、ズバリ、障害物にぶつからないこと!デモンストレーションでは、立てた本や、サッカーボール、ぬいぐるみ、積み木などを器用に避ける様子が実演されました。残念ながら積み木だけは引っ掛けてしまいましたが、サッカーボールがコロリとも転がらなかったのは驚きでした!

パナソニックの最新ロボット掃除機は、ぶつからない!倒さない!追いかける!?

プロ漫画家を高校生向けの販促に起用した、シャープの電子辞書「Brain」

シャープさんの電子辞書「Brain」の発表会レポートを家電Bizさんに掲載していただきました。

片手で持ちやすい大きさと形状、見やすい画面といったあたりはシャープさんらしい作り込み。

もう一つ、カタログやPOPに、コミックテイストのイラストを採用し、メインターゲットである高校生に直接訴求しようという販促策が目に止まりました。プロの漫画家である木与瀬ゆらさんを起用しています。

折角なので、取扱説明書や活用方法の小冊子もコミック形式で作ってしまえば良いのにと思いました。制作にお金が掛かりそうですが、絶対話題になるはず。

高校生が自分のための道具だと気が付ける、シャープの電子辞書「Brain」2020年春モデル

初心者でも信頼できる味で淹れられる、UCCのカプセルだけどドリップなコーヒーメーカー「DP3」

UCCさんのカプセル式コーヒーメーカー「ドリップポッド DP3」の発表会レポートを、家電Bizさんに掲載していただきました。

開発・販売はUCCさんから独立したSOLOフレッシュコーヒーシステムさんで、UCCさんがコーヒー業界で長年培ってきたノウハウが凝縮された、UCCブランドのプライドが感じられる製品に仕上がっていました。

カプセル式というと、どうしてもお手軽さに目が行きます。おのずと「味は妥協するポイントになるのでは」と考えてしまうのではないでしょうか。

DP3は決してお手軽さをベースに開発された訳ではなく、開発段階で美味しいコーヒーを淹れる条件を分析したうえで、ユーザー任せになっている部分を機械化することがコンセプトになっています。カプセル式でお手軽になったのは結果論と言える訳です。

こういう書き方をすると褒め過ぎと受け取り、「じゃあ、ドリップより美味いのか」と突っ込みたくなるところ。

実際のところ、ドリップの善し悪しは、豆次第であり、淹れる人次第です。

劣化の少ない一定品質の豆で、失敗しないドリップができると考えれば、コーヒーの初心者が信頼できる味で、安心して飲めるのは間違いなく魅力の1つだと思います。

あとは記事中にも書きましたが、この商品が市場に普及する鍵は、消耗品であるカプセルを消費者がいかに入手しやすくするかじゃないかなと感じました。ハワイコナやブルーマウンテンはやはり美味いです。少し高いですけれど(笑)

時間がない時や、疲れて面倒なことをする気力が沸かないなんて時にも、もちろん重宝します。そういう人ほど、コーヒーを飲んでシャキッとしましょう。

UCCから50通りの飲み方に対応する カプセル式コーヒーメーカー「DP3」

渋谷スクランブルスクエアでポップアップストア「boxsta」を見学

大日本印刷さんが仕掛けるポップアップストア「boxsta」のレポート記事を、家電Bizさんに掲載して頂きました。

渋谷スクランブルスクエア2Fで12月25日(水)まで実施中の催しで、未発売の製品も含む最新のIoT機器を店頭で気軽に体験できるスペースになっています。

ここに並ぶ商品は、レジで精算して持ち帰るのではなく、その場で通販に申し込んだり、クラウドファンディングサイト「Makuake」で支援したりできる仕組みです。

印刷会社の事業としては、少し意外な印象ですが、実は大日本印刷さんでは印刷以外の仕事も結構やっているのだとか。今後はオープンイノベーションサイト「DNP INNOVATION PORT」でも商品を募集していくそうです。

boxstaの会場の全景写真を撮り忘れたのは、ここだけのヒミツ…(笑)

大日本印刷が未来型店舗をイメージしたポップアップストア「boxsta」をオープン

日本の寝室は変わるのか!? popInとKoala Sleepが協業を発表

popInさんの「おやすみタイマー」アプリの発表会レポートを、家電Bizさんに掲載していただきました。

おやすみタイマーは、popIn Aladdinで利用可能なアプリケーションで、既存のユーザーもアップデートで利用可能になるサービスです。

さらに、popIn Aladdinと同じアプリが利用できる据え置き型プロジェクター「Z6 Polar Meets popIn Aladdin」を限定販売するとの発表もありました。

加えて、この発表会ではpopInさんが寝具メーカーのKoala Sleepさんと協業し、寝室の環境改善を提案していくという発表や、Koala Sleepさんから新製品の「コアラピロー」の発表もありました。

コアラピローは会場で試したら、これが実に気持ち良くて、発表会のあと同社の通販サイトで申し込んでしまいました。ちょうど枕を替えたいと思っていたタイミングだったんですよね…(笑)

寝室をいまより快適な場所にしたい、popInとKoala Sleepが睡眠環境改善の提案

気になる衣服のニオイを電気の力で取る パナソニックの電気脱臭機

パナソニックさんの電気脱臭機「MS-DM10」のレビュー記事を、家電Bizさんに掲載していただきました。

パナソニックさんでは、ハンガー型や靴用の電気脱臭機がありますが、MS-DM10はそれらよりも軽量コンパクトで、旅行先や出張先に持って行けるようになっています。

モバイルバッテリーも利用可能ながら、電源コードが必要になる点は気になったところでした。クローゼットによっては、コンセントから距離があることも多いはずで(我が家もまさにそう)、延長コードなどを利用すると、折角本体が小型なのにスマートではない姿になって、なんだかなあと感じてしまいます。

とはいえ、消臭剤のように定期的に新しいものを購入してくる手間も要らず、衣類やクローゼットのニオイが気になる向きにはとても重宝するのは違いありません。

パナソニックのコンパクト電気脱臭機「MS-DM10」の手頃さと性能をレビューする

家電量販店のためのクラウドファンディング活用

家電Biz秋号で掲載していただいた、クラウドファンディング活用の企画記事です。媒体の性格もあり、家電量販店が販売のために活用しましょうという主旨になっています。

MakuakeCAMPFIREGREEN FUNDINGの各サイトを紹介。また、具体的な商品として、AURA、Nail Clipper、ダイソン掃除機用便利グッズを紹介しています。

クラウドファンディングを集客にに活用している例として、二子玉川の「蔦屋家電+」にも触れました。

売り場づくりや集客にもクラウドファンディング活用のヒントを探る