キングジムがクラウドファンディングで世に問う、文字通りの電子メモ帳「kakumiru」

キングジムさんの電子文具「kakumiru」の発表会レポートを、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

クラウドファンディングサイトのMakuakeさんを利用して、目標額を達成すれば生産し、達成できなければ生産中止という、少々ゲーム感覚のある発表内容でした。

「kakumiru」は4.3型電子ペーパーをディスプレイとして備え、付属のペンでメモを残せる商品です。見やすいように立てたり、書きやすいように横にしたりはできますが、基本的に据え置きでの利用を想定し、単3形電池で動作します。メモのほか、タスク管理、カレンダー、時計、電卓の5つの機能が利用可能。タスク管理ではアラームも設定できます。

誰でもスマートフォンを持ち歩くような時代にあって、これは売れるのか?という疑問が社内で大きく、ならばクラウドファンディングのプロジェクトにして、ユーザーに直接裁定してもらおうじゃないかとなったそうです。

今後は、こういうクラウドファンディングサイトを活用したマーケティングの取り組みが、各社で増えていくのではないかと感じさせられた案件でした。

キングジムの社内会議で全滅した電子メモ帳、日の目を見るか?

単3電池2本で30年以上動く電卓

今日は一週間ほど前のシャープさんの広報ブログの記事をご紹介します。

●シャープ:チェコ共和国からのお手紙 ~単3電池2本で30年以上動く電卓~


最近は企業の広報さんが公式ブログや公式Twitterを持つのも珍しくなくなりました

単三電池2本で1万時間の稼働を謳った電卓が、30年以上経っても電池交換なしで使えるという話も驚きですが、チェコ共和国のユーザーから感謝の手紙が届いたというのも凄いなと感心してしまいます。

チェコはヨーロッパ中央部に位置し、西をドイツ、北をポーランド、東をスロバキア、南をオーストリアと接しています。首都はプラハ。30年前と言うと、まだチェコはスロバキアと共にチェコスロバキアという国でした。

このユーザーが購入したのは休暇でハンガリーに滞在していた時だったようです。ハンガリーはスロバキアの南で、チェコからは南西の方角になります。

休暇で旅行中に長時間駆動が売りの電卓を買うシチュエーションも、なかなか謎で気になるところですが、そこで買った電池駆動の商品が電池交換なしで30年以上も使い続けられるとは確かに普通は思わなさそうですね。手紙を書かずにいられなかったユーザーの心情が伝わってきます。

物作りに長けた日本企業の底力を垣間見る思いでした。