豊島区民による豊島区民のための「としま会議」に出席

ひょんなきっかけから豊島区民による豊島区民のための地域活性化の集まり「としま会議」に参加しました。何を隠そう、私も豊島区民なのです。

豊島区内で活躍する「人」が登場し、自分がいま何をやっているのか語り、参加者や協力者を募ったり、単純にお客さんを呼ぶという主旨で、視聴者同士でも話をする機会が設けられ、思わぬ繋がりが見つかったり、視野が広がるのが魅力です。


こういう集まりを何と呼ぶのでしょうね。既に23回目の開催です

何度も参加する方も何人もいるようで、今回参加してみてそれも納得。

豊島区という繋がり以外、何の繋がりもなかった人が、想像もしていなかったような仕事や活動をしている、そのことを知るだけでなぜこれほど面白いのだろうと自分でも驚きました。

会場は巣鴨のシェアオフィス「RYOZAN PARK」の地下のフィットネスジムのスペースを利用し、スタッフや登壇者含めて40人弱が居たのではと思います。

何人かと名刺交換し、お話しましたが、今回一番興味深かったのは駒込の勝林寺の住職でした。


勝林寺のウェブサイト。臨済宗の妙心寺派のお寺です。お寺の近辺は元々染井村といい、ソメイヨシノの発祥の地として知られた場所でもあります

私は以前から、いまどきのお寺は生き残りを真剣に模索しているところと、旧態然としているところに二分されているんだろうなと思っていました。この方はまさに前者。住職を継いだばかりで未だ30代ということもあり、「400年後も残るお寺にするために自分は何をすべきか」と色々と考えているのがよく伝わりました。

「人と暮らしの間にあるお寺」にしたいと考えたそうで、現在は寺子屋事業(ワークショップ)も運営。座禅、茶道教室、書道教室、ヨガ教室、仏像彫刻の教室なども開いて、全年代の集客に力を入れているそう。

また、障害を持つ子供とその親が集まって七五三をやるといった催しも試み、参加者から子供の七五三を祝ってあげられたと大変喜ばれたそうです。

住職は「七五三は本来なら神社でやるものですが」と苦笑いしつつも、地域の人に喜ばれることこそがお寺の本分だと改めて気が付いたといったことを話していました。

こういう話を聞いてしまうと、一度覗いてみようかなっていう気がムクムクしてきますが、もう一つ気になるポイントも。

現在、同寺は本堂を改築中で、新しい本堂は、立川市にある楕円形のウッドデッキで有名になった藤幼稚園を建築した、手塚建築研究所が手掛けているとのこと。

建築に興味のある人にも気になるお寺と言えそうですね。