伝統的にダーモスコピーと親和性が高いイタリアの皮膚科医はダーモカメラもしっかり使いこなす

カシオ計算機さんのダーモカメラ「DZ-D100」の海外展開に関する取材記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。台湾、オーストラリアと来て、次はいよいよ欧州。イタリアのエンゾー・エリケッティ(Enzo Errichetti)先生をオンライン取材したPR記事となります。

イタリア医学会では診療に器具を使わないくらい古くから、皮膚の病変や腫瘍を観察して細かく分析するアプローチが取られてきたそうです。このため、ほくろの癌と言われるメラノーマ(悪性黒色腫)を早期発見するためのダーモスコピー診療は、新しい技術でありながら受け入れやすい土壌があったとのこと。

DZ-D100をかなり使い込んでいることが、やり取りの中でよく伝わってきて、多分、今まで取材した皮膚科の先生の中で、開発に協力した先生を除くと最も製品を理解されていたと思います。

そういう先生は取材もしやすく、話していてこちらも気が付くことが多いので大変ありがたいです。

イタリアで発売されたカシオのダーモカメラ、現場の負担軽減につながると高評価

子宮頸癌の診断や早期発見に貢献する、カシオのコルポカメラ

カシオ計算機さんの「コルポカメラ DZ-C100」の取材記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。PR記事になります。コルポカメラは子宮頸癌や子宮頸部初期病変の診断に利用する医療用カメラです。

福岡で開催された第74回日本産科婦人科学会学術講演会に赴いて、展示ブースでの展示の様子と、産婦人科医師へのインタビューをまとめました。長文の原稿ですが、これでもかなり削りに削っていて、随分と手間を掛けてしまいました。

インタビューに応じてくださったのは、東京大学医学部附属病院 女性診療科・産科 講師 森繭代 先生、昭和大学医学部 産婦人科学講座 教授 松本光司 先生、同 講師 三村貴志 先生の三名。

コルポカメラは、昨年もマイナビニュースさんで取材して記事になりました。コルポカメラを使ったコルポスコピー診断は子宮頸癌の早期発見に有効で、すみやかな普及を切に願うところ。産婦人科の先生方にはコルポカメラに是非注目して欲しいです。とはいえ、コルポスコピーを受診する女性が増えても、産婦人科医の数は急には増えないので、今度は別の問題が発生するという指摘は、医療現場にいる先生方だからこそ出てくるものでしょう。

こうした医学界の中でも産婦人科の抱える課題の一端が垣間見え、非常に興味深く感じる一方で、ひしひしと伝わってくる危機感に、自分は何かできないものかと思わず考えさせられてしまいました。

また、医学者ではない一般消費者の立場で見たとき、実はこの取材を通して周囲に一番伝えたくなったのは、「日本は先進国の中で女性の子宮頸癌の患者が唯一増加しており、その理由はワクチンの積極的接種勧奨が9年間も控えられたからだ」という事実でした。先生方は私がメディア側の人間だからか、はっきりと言いませんでしたが、ワクチン接種が任意になったのは、ワクチンに否定的な見解が世論で優勢になった為でしょう。正確な情報よりも目を引く情報の拡散にばかり注力して、否定的な見解の醸成を許したマスメディアの責任は非常に大きいと思います。

新型コロナのワクチンはまた事情が違うので、十把一絡げに語るつもりはありませんが、基本的にワクチンの有用性は200年以上前に証明されています。抗体を作るために病原体を身体に取り込むのですから、悪影響が出る可能性は決してゼロにはなりません。アレルギー症状などの副反応が出る人も必ずでます。そのうえ、ワクチンを接種しても罹患する人は罹患します。

しかし、ワクチンを接種すれば罹患する可能性は格段に小さくなり、罹患しても重篤化しづらく、身体に悪影響が出る可能性もずっと小さくなるのです。副作用に当たった人はつらいでしょうし、気の毒には思いますが、だからといって癌になるほうが良かったとはならないでしょう。

「副作用の危険もあるし、接種しなくても罹患しない人は罹患しないのだから、接種するべきではない」とするのは、数字の大小を無視した暴論以外の何物でもありません。

ワクチンの接種率の低い日本だけで罹患者が増えているという如実な結果が出ているのですから、世の女性陣には非科学的な論説を鵜呑みにせず、子宮頸癌の予防に有効なHPVワクチンを接種して欲しいなと思います。

子宮頸がんや子宮頸部初期病変の診断に活躍するカシオの「コルポカメラ DZ-C100」 – 将来のAI診断システムへの期待も

パナソニックの換気のできるエアコン&シワとり・消臭コースを新搭載のドラム洗

パナソニックさんの「エアコン&ドラム洗 新製品説明会」に参加しました。エアコンは「Eoria LXシリーズ」と「Eoria Xシリーズ」、ドラム式洗濯乾燥機は「NA-LX129B」「NA-LX127B」。いずれも最上位モデルです。

LXシリーズでは、吸気換気に「排気換気」を新たに追加し、換気しながらナノイーXで有害物質を抑制できるようになりました。室外ユニットに新たな弁を搭載して切り替えることで実現。また、エネチャージ「極上冷暖房」を強化し、「すぐでる暖房(AIチャージ)」や「しっとり冷房」を搭載しています。

Eoria LXシリーズ

エアコンは室内機と室外機がホースでつながっているので、それを通じて熱を逃がすときに室内の空気も換気していると思う人も多いと思います。かつては私もそう思っていました!しかし、実は空気の動きは外は外、中は中で切り分けられていて、ホースは熱を移動させているだけ。エアコンの冷暖房や送風では、室内の空気は換気しないのです。

昨今、換気機能を備えたエアコンも登場していますが、空気の入れ替えの時に課題になるのが、PM2.5や花粉が室内に取り込まれてしまうことです。パナソニックさんのエアコンは、ナノイーの働きでこれらを不活化して室内の空気の清潔性を保ちます。担当が「エビデンスは取得できています!」と胸を張っていたのが印象的でした。

一方、ドラム式洗濯乾燥機は、清潔と手間軽減の二軸での訴求がコンセプト。

NA-LX129BとNA-LX127B

新搭載の「シワとり・消臭」コースは、スチームで衣類の気になるシワやニオイを取り除くというもので、頻繁には洗濯しない衣類のお手入れに便利。

会場では、実際に着用して付けたパンツのシワをシワとり・消臭コースで取る実演も見られました。同じ程度のシワのパンツを並べ、一方だけシワとり・消臭コースでシワを取って比べました。

左がシワとり前、右がシワとり後

窓パッキングの裏の糸くずを洗い流す窓パッキング洗いや、お手入れしやすい形状の排水フィルターなども独自の使いやすさになっています。

また、運転終了後に取り忘れアラームが10分間隔で鳴る機能も搭載しています。ドラムのドアを開け、洗濯物を取り出さないと止まらないそう。

これはちょっと首をかしげました。衣類がシワにならないようにという気遣いなのは分かるのですが、乾燥機を回したまま出かけて、帰宅すると出来上がっているという乾燥機の使い方も多いと思うのです。その場合、終了後すぐに取り出さないとアラームが定期的に鳴るという仕様は、近所迷惑になりそうだと感じてしまいます。アップデートでアラーム機能自体をオフにするか、スマホからアラームを停止できるようになると良いなと思いました。

Makuakeのサクセス商品を購入できるサイト「Makuake STORE」が登場

Makuakeさんの新サービス「Makuake STORE」の発表会に出席しました。

クラウドファンディングとしてスタートしたMakuakeさんですが、近年は従来のクラウドファンディングとの差別化を意識して「応援購入サービス」と称しています。

「Makuake STORE」がオープン。URLは、https://store.makuake.com/

Makuake STOREは、Makuakeさんのプロジェクトをきっかけに消費者認知を得てサクセスした製品を、プロジェクト終了後も購入できる通販サイトです。以前から、プロジェクトの終了後に気が付いて「欲しかった」「どこかで購入できないか」というユーザーの声が寄せられており、プロジェクトで成功した製品が増えてきたことを背景に、購入までの導線を用意した形です。

実際は商品によっては、プロジェクト終了後もプロジェクトページから購入への道筋が作られていました。しかし、より簡単で楽しく「応援購入」が可能なように、Makuake STOREとして独立し、サービスに膨らみを持たせています。

在庫は出店社が持ち、発送も出店社から行われます。

共同創業者の坊垣佳奈取締役(左)、ビジネスサポート事業本部の山下由佳理マネージャー(右)

Makuake側の手数料は20%なので、流通としては一般的な水準かと思います。なお、サクセスした商品がすべて並ぶ訳ではなく、他の流通でも取り扱われるようになった商品は出品者の判断に委ねられるとのことです。

サクセスした商品だけが並ぶので、ウィンドウショッピングのように見ているだけでも物欲が刺激されやすいサイトと言えそうですね。

くるくる回って食材を掻き混ぜるアイリスオーヤマの自動調理鍋「Chef Drum」

アイリスオーヤマさんが自動撹拌式調理機「Chef Drum(シェフドラム)」を9月14日に発表しました。発売は9月末です。

自動撹拌式調理機「Chef Drum」

鍋を傾けて回転させることで火加減のムラや混ぜムラをなくし、焦げ付きにくく、少量の油で調理できます。

「鍋本体を傾けて回転調理」という絵面から、真っ先にドラム式洗濯乾燥機が思い浮かび、製品名にドラムと付いていて「なるほど」と納得です。開発陣は業務用のチャーハン調理器から思いついたとのことですが。

調理の予約時間は最大15時間で、保温は最大9時間。このため、夜セットして朝には出来上がるようにしたり、朝の出掛けにセットして帰宅したら食べられるようにしたりといったことが簡単に行えます。自動メニューが108種類用意されていて、炒め物、揚げ物、焼き物、煮物、無水調理、茹で物、発酵、低温調理、スロー調理に対応します。なお、必ず回転するので揚げ物の中でもコロッケやトンカツは対象外。

自動調理機で、調理中に食材を掻き混ぜるものとしては、シャープさんのホットクックがありますが、あちらはフタの内側に取り付ける羽を使って掻き混ぜています。Chef Drumは鍋そのものをグルグルと回転させるので、アプローチがだいぶ異なると言えるでしょう。ホットクックと比べた場合のメリットは、春巻きなどの揚げ物が容易なこと。デメリットは回転する鍋を支える支柱の分だけ接地面積が余計に必要なことと言えそうです。

本体サイズはW370×D279×H343mmで、重さは約7.2kg、内鍋の重さは約1.5kg。定格容量は2.0Lで満水容量は4.5Lとなっています。カレーだと最大8人分まで作れる容量です。同社オンラインストア価格で65,780円(送料無料)となっています。

アイリスオーヤマさんのオフィスで、その場で作った回鍋肉(ホイコーロー)を試食しましたが、変にひねっていないので安心して食べられる美味しさでした。チャーハンなども美味しく作れそうなのが気になるところ。自動メニューにない料理でも比較的簡単にアレンジして作れそうだなと感じました。

斜めになってぐるんぐるん回転します
回鍋肉の出来上がり

ユニークな商品であり、家電量販店やホームセンターの店頭ではそこそこ目立つと思うので、売り手としては店頭訴求もしやすいはず。消費者目線でも一家に一台あると何かと便利に使えそうです。

ニーズの高まるセカンド冷凍庫の選び方

価格.comマガジンさんで、セカンド冷凍庫の選び方と注目モデルについて書いた記事が掲載されました。価格.comマガジンさんへの寄稿は初めてになります。

近年、通常の冷蔵庫に備わる冷凍室だけではスペースが足りないと感じる消費者が増え、冷凍庫をもう一台導入する家庭が増えています。そうした二台目の冷凍庫を「セカンド冷凍庫」と名付け、一般家庭で導入しやすい、最近流行りの縦長タイプをピックアップしました。

需要がどのくらい伸びているのか、冷凍食品の国内生産量や輸入量の増加の様子を、一般社団法人日本冷凍食品協会さんの公開するデータから引っ張ってきてグラフにしました。こうしたグラフを作るのは久しぶりで何だか楽しかったです。グラフで視覚化すると、需要がどれだけ伸びているかよく分かります。

製品選びのチェックポイントには、本体サイズ、容量、ドアの開閉方向、価格、霜取り不要、急速冷凍機能、消費電力、運転音、トップテーブルを挙げています。詳細は記事をご参照頂けると幸甚です。

2台目需要で人気上昇! コンパクトな“セカンド冷凍庫”の選び方&注目モデル7選