3万円の最高峰キーボード「REALFORCE R2」限定モデルの打ち心地は?

PFUさんと東プレさんによる新製品発表並びに協業についての発表会のレポートを、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

PFUも東プレも高級キーボードで知られるメーカーで、PFUは「HHKB」の略称で知られる「Happy Hacking Keyboard」、東プレは「REALFORCE」のブランドを持っています。

両社はこれまでも協業体制を組んできましたが、その内容を一歩踏見込み、「REALFORCE R2 PFU Limited Edition」として、PFUのダイレクト販売サイト限定で取り扱う最高級モデルをリリースしたという内容です。

価格は税別28,500円!

PCに繋げなければ何の役にも立たないキーボードに、現物に触れることもなく約3万円を投入するのは、余程の酔狂だけじゃないかと思いそうですが、そこは定評あるHHKBとREALFORCE。固定ファンはがっちり掴んでいて、メディアの中にも食い入るように展示機で試し打ちしている人が何人もいました。

私は古くからのカチャカチャしたデスクトップパソコン向けのキーボードよりも、ストロークが浅くてキーピッチも狭いノートパソコンタイプのキーボードが好きで、しかもテンキーは一切使わない派。このため、これまでHHKBやREALFORCEにはあまり魅力を感じていませんでした。

しかし、会場で現物に触れてみるとこれはアリだなと思いました。今回のREALFORCE R2 PFU Limited Editionはテンキーなしモデルですし、ストロークを3段階で切り替えられるのも魅力。使っている内に指に馴染みそうです。


キーボードの最高峰に挑む – PFUと東プレが組んだ「REALFORCE」限定版

漫画家・高田サンコ先生にご登場いただくPR連載の第5回

ワコムさん提供のPR連載「プロ漫画家・高田サンコのデジタルで描きたい!」の第5回が、マイナビニュースさんに掲載されました。

主に私の遅筆が原因で掲載が遅れてしまいました。関係各位に深く深くお詫びする次第です。

デジタル初心者の高田先生が、初心者にありがちなトラブルを乗り越えるべく、ありがちなトラブルに両足を突っ込んで身動きが取れなくなり、頼れるアシスタントさんに助けられる展開です。

トラブルシューティングものは、扱いを誤るとPR企画なのに商品のポジティブな魅力よりもネガティブな印象が残ってしまうのが難しいところ。そこのところを強く実感した回となりました。

第1回 漫画家にお薦めのタブレットってどれですか?
第2回 板タブと液タブの違いを知る
第3回 デジタルに愛されたい
第4回 不安定なときってどんなときよ
第5回 FAQ活用が上達の早道


プロ漫画家・高田サンコのデジタルで描きたい! – 第5回 FAQ活用が上達の早道

シャープの超音波ウォッシャーがぐっとスリムになった!

シャープさんの超音波ウォッシャーの2018年モデルを取材した際のレポートをゲットナビさんに掲載していただきました。

超音波ウォッシャーは、衣類のピンポイントな汚れを毎秒38,000回の超音波振動で落とすスティックタイプの超小型洗濯機。

襟や袖の目立つ汚れを洗濯機に投入する前にサッと落とした時や、食べこぼしで衣類や鞄が汚れてしまった時、ボールペンのインクがシャツに着いてしまった時などに、その場で応急的に汚れが落とせます。

従来モデル「UW-A1」よりもぐっとスリムになった「UW-S2」が目玉ですが、従来と同じサイズながら充電用のUSB端子を防水対応にした「UW-A2」もラインアップしています。なお、防水対応はUW-S2も同様です。

実売予想価格は15,000円前後で、お試しで手に取るにはやや高めの価格設定。しかし、満足度は高いはず。持ち運びやすいUW-A1は、旅行や出張はもちろん、日常的に鞄の中に入れて持ち歩けます。イベントの景品や、贈り物にしても喜ばれそう。

超音波ウォッシャーは実用性の高さの割に認知度は未だ低く、他社から同じジャンルの製品が登場していないこともあって、家電量販店では置き場が確立されていない点が、シャープさんにとっての課題となっています。

そのことを原稿の最後に書いたら、編集担当がタイトルに利用してしまいました。インパクトがあって良いとは思うのですが、記事が掲載された直後にシャープさんの広報担当から「少々ドキッとしました」というメールが入りました。わざわざ書いて寄越すということは、実際は少々どころか心臓が止まるほど驚いたのではないかしら。

心配掛けてすみません。タイトル作ったのは、私じゃないですけれど…。^^;


10万台売れたのに、売場が決まらない…!? シャープ「超音波ウォッシャー」スリム型投入で知名度アップなるか

家電Biz夏号にエアコンとクリーナーで寄稿

クロスが発行する家電流通プロフェッショナルのための専門誌「家電Biz」夏号に寄稿しました。紙の仕事は久し振りです。

エアコンとクリーナーの記事で、多くのメーカーを回って取材したのですが、回りすぎて一社あたりの紹介スペースが十分に確保できなかったのは反省点になりました。もっと一社ごとで書きたい内容があって勿体無い限り。随分以前にも、似たような失敗をした覚えがあって、気を付けねばならないなと思いました…。

2017年度のエアコン市場は非常に好調で、JEMA統計で905万台の出荷、金額ベースで7343億円超でした。エコポイントで特需となった2013年度に次ぐ高水準。GfKの調査では販売台数、金額ともに前年度比106%です。

こういう話、消費者はあんまり興味がないかもしれないですが、業界では結構大きな話なのです。

家電Bizは時事性の高い情報はウェブに掲載しています。ウェブサイトは特に購読などしなくてもブログ形式で読めますので、流通情報に興味のある方はぜひ一度覗いてみてください。


家電Bizのウェブサイト

ちなみに家電Bizは、リックが30年以上に渡って発行してきた「IT&家電ビジネス」(旧名「家電ビジネス」)が前身となっている書店では販売していない、いわゆる業界誌です。IT&家電ビジネスは2017年に発行会社の倒産に伴って廃刊となっており、家電Bizは元編集部のメンバー達がクロスに移籍して制作しています。

実は私は2007年から2014年まで、このIT&家電ビジネスに編集者として関わっていました。流通の仕組みや店舗の見方など、様々なことを学ばせてもらったものでした。

家電Bizの仕事は、いわば古巣での仕事だった訳ですが、いろいろと勝手も異なって、後になってみると「もっと上手くやれたはずだったなあ」と感じる次第です。もっとも、取材で回っている間は昔を思い出すようでそれなりに面白かったんですけれどね。家電は面白いです。


家電BIZの販売サイト

リビングに居ながらキッチンのヘルシオと献立の相談ができる!

シャープさんのヘルシオ2018年モデルを取材した時のレポートをゲットナビさんに掲載していただきました。

本体の外観や内部の機構は2017年モデルとちょっとだけしか変わっておらず、主にプログラムの改良が図られ、対応メニューが拡張しています。

ヘルシオの上位機種には、食材が冷凍か冷蔵か、あるいは常温かといった状態の違いや、分量がどのくらいかをユーザーが気にすることなく、火加減も調理時間も自動的に調節して調理する「まかせて調理」機能が備わっています。

2018年モデルでは、この「まかせて調理」搭載機種が3機種に拡大しています。将来はより下位の機種にも搭載するのかもしれません。「まかせて調理」はかなり便利な機能で、シャープがターゲットにする時短したい主婦はもちろんのこと、調理の初心者やズボラな一人暮らしにも打って付けの機能だと私は思っています。下位機種ほどニーズが高そうなので、ぜひ頑張って下位機種にまで広げてほしいところです。

また、無線LAN機能を搭載して、スマートスピーカー経由でクラウドサービス「COCORO KITCHEN」が使用可能になりました。キッチンのヘルシオ本体の前に行くことなく、リビングや個室のスマートスピーカーの前で、ヘルシオと献立の相談ができるという仕組み。未来チックですね。

最上位機種「AX-XW500」に搭載の「あぶり豊潤焼き」機能も、世の主婦層が自宅のオーブンレンジにあったら嬉しいと思う機能じゃないかと思います。ローストビーフが家庭で手軽に失敗せずに作れるだなんて、なんだか日本はまた少し豊かになったんだなあって思っちゃいますね。


オーブンレンジの「ヒト化」はここまで来たか…! あのヘルシオに「トップシェフ」と「お店のマスター」降臨!?

VESAがDisplayPortの最新情報を提供する記者説明会を開催

ビデオエレクトロニクス規格協議会(VESA)さんによる5月15日開催の記者説明会のレポートを、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

正直なところ、VESAというとモニターアームとも呼ばれるディスプレイ用アームの取り付けピッチの寸法を規定した規格名として認知している人が多いと思います。これは通称で「VESAマウント」と呼ばれていますし、私も長らく、VESAがそれ以外にも策定している規格があったとは知りませんでした。

半分は自己弁護になりますが、「VESA規格」でGoogleで検索すると、もろにVESAマウント関連のページばかりがヒットしますから、ムリもないと思うのです。

実際は映像音声出力インターフェースである「DisplayPort」などもVESAが策定しています。

今回の説明会では、VESAのJames Choate(ジム・チョート)氏が登壇して、そんなVESAの概要や取り組み、4月19日に公開した「DisplayPort 1.4a」のアップデート内容、今後の計画など、幅広い情報が提供されました。

詳しくはマイナビニュースさんの記事で書いていますが、DisplayPort 1.4aではHBR3に準拠したDP8Kケーブルの仕様に対応しています。

ゲストで来ていた第三者検証機関「ALLION」の中山英明代表取締役社長に、軽く話を聞いたところ、「第三者検証機関がテスト可能な規格を増やすのは企業戦略的に大きな意味がある」と言っていて興味深かったです。

テストを申請するメーカーからすれば、1社で多数の規格をテストできる第三者検証機関のほうが、煩雑な秘密保持契約(NDA)のやり取りが1社分だけで済むようになって、コストも抑えられるし、事故のリスクも低減でき、選びやすいのだそう。なので、VESAなどの規格協議会とは密接な連携が必要になるわけですね。なるほどと思いました。


VESA、DisplayPort 1.4aの技術説明 – 1ケーブルで8K4Kを伝送

子供部屋に欲しくなる!天井から映し出せるプロジェクターとスピーカーが一体型になったLEDシーリング

ポップインのプロジェクター&スピーカーと一体型のLEDシーリング「popIn Aladdin」の量産デザイン発表会のレポートをマイナビニュースさんに掲載していただきました。

popIn Aladdinは、クラウドファンディングで1億円近い支援金額を達成して注目されたプロダクトで、天井の照明用の電源を利用でき、プロジェクターやスピーカーの置き場所も取らないのが魅力。光量はやや少なく、寝室や子供部屋など、リビングほど広くない4~12畳程度の部屋での利用を想定しています。

照明やプロジェクターの操作は付属のリモコンのほか、スマートフォンの専用アプリから行えます。リモコンよりアプリのほうが細かい制御が可能になっています。

このプロダクトの素晴らしいところは、単にプロジェクターと照明を組み合わせたハードウェアとしての優れたアイデアだけでなく、プロジェクターを毎日利用することでどんな生活が実現するのか、アプリを利用して提案している点にあります。

起床時間を設定すると、セットしておいたコンテンツが自動再生される目覚まし機能や、日替わりの写真付きニュース配信への対応、あるいはポジティブな気分になれる写真や動画の投影。子供向けに好奇心をくすぐる「世界のふしぎ」などのコンテンツも用意しています。

「日本地図」や「五十音表」といった、子供部屋の壁に貼ってありがちなコンテンツもプロジェクターで映し出せるし、動画で「動く太陽系」も表示できます。

子供の頃に我が家にこれがあったら良かったのにと思わされる商品に、久し振りに出会えました!


プロジェクター内蔵スマートライト「popIn Aladdin」、寝室を子どもとの思い出の場所に

ゲーミングPCの最新トレンドは「普通のデザイン」

デルさんのゲーミングPCの新ブランド「Dell G」と、ALIENWAREの新モデルなどの発表会のレポートを、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

ゲーミングPCというと、派手なLEDを使い、鋭角的なデザインでぶつかると痛そうなイメージがありますが、最近、普通のビジネスPCとしても利用しやすいスタイリッシュなデザインの製品が増えてきています。

普段はビジネス用途のハイパフォーマンスPCとして持ち歩き、息抜きのゲームは「ちょっと」ではなく、「しっかりと」楽しめるのが特徴。基本性能以外の面でもかなりきちんとゲーミング用途に耐える仕様になっています。

特に対戦ゲームではマシンスペックで勝敗が左右することもあり、たとえ息抜きでも手を抜いたプレイはしたくないというヘビーゲーマーや、他人にヘビーゲーマーだと悟られたくない猫かぶりなゲーマーにも心強い味方と言えるでしょう。

ゲーミングPCに初めて触れるユーザーや、ゲームを気軽に楽しみたいカジュアルユーザーにとっても、手に取りやすい設定なのも魅力。同社ではグラフィック性能の高さから、CGデザイナーなどにも注目して欲しいとしています。

こうしたゲーミングPCらしくないデザインのゲーミングPCは、家電量販店などでも扱いやすいはずで、今後も各社からどんどん新しいモデルが出てくるのではないかなと思います。


カジュアルからヘビーゲーマーまで取り込む、デルの新ゲーミングPC「Dell G」

幅広い層に訴求する東芝の15.6型ノートPCの夏モデル

東芝さんの15.6型ノートPC「dynabook Tシリーズ」の夏モデル発表会のレポートをマイナビニュースさんに掲載していただきました。

夏モデルではT75、T55、T45の刷新が図られていて、デザインを見直し、使い勝手を向上しています。

キーボードのキートップの文字をUDフォントに変更するなど、細かなところにも気を配っているあたり、東芝らしいPC作りのこだわりが感じられます。

発表会は、東芝クライアントソリューションのオフィスがある豊洲のライフスタイル発信型カフェ「CAFE;HAUS」を借り切っての催しになっており、オープンカフェをイメージしたガーデンや、欧米風のリビングっぽいスペースもあり、フォトジェニックを意識した会場になっていました。

フォトジェニックなスペースって実は結構トラップで、目で見る分には良いのですが、写真に残そうとすると、明るすぎたり暗すぎたりで光の取り方が難しく、主役である商品を綺麗に撮影しづらかったりします。未熟者なもので…。

そんなこともありましたが、数年ぶりにお会いした担当などもいて参加できて良かったと思った発表会でした。


鉄板っぽい15.6型ノートPC、東芝「dynabook T」2018年夏モデル

メタリックなボディで白物家電からの脱却を図るパナソニックの縦型洗濯機

パナソニックさんの縦型全自動洗濯機「NA-FA120V1」と、縦型洗濯乾燥機「NA-FW120V1」の発表会レポートをゲットナビさんに掲載していただきました。

いずれもシルバーボディを基調とした高級感のある新しいデザインが目を引きます。白物家電の代表とも言える洗濯機が真っ白をようやく脱却した感がありますね。

もちろん、同社のCubleを始め、真っ白ではないモデルはこれまでもあったのですが、スタンダードにこだわるパナソニックさんが、旧来型とも言える縦型のフラグシップでメタリックボディが採用されたのは、少し象徴的なのではないかと思うのです。今後、下位モデルにもこの傾向が波及していくのを期待したいです。

機能面ではドラム式で採用する「温水泡洗浄W」を搭載。また、業界最大クラスとなる洗濯容量12kgに対応しています。12kgは今年のトレンドになりそうですね。詳しくは記事をご参照ください。

ちなみに、パナソニックさんに限らない話ですが、縦型洗濯機は、乾燥機能を備えない洗濯機と、備える洗濯機で、「縦型全自動洗濯機」と「縦型洗濯乾燥機」と呼び分けます。これはちょっと分かりにくいですよね。

本来なら、縦型全自動洗濯機と縦型全自動洗濯乾燥機とするべきなのかもしれませんが、業界全体で縦型全自動洗濯機と縦型洗濯乾燥機と呼び分けるのが一般的になっています。

業界で使われている略称は、それぞれ「全自洗(ゼンジセン)」もしくは「縦洗(タテセン)」と「洗乾(センカン)」。


タテ型洗濯機の逆襲が始まった! 「白物」のイメージを覆し「温水洗浄」も追加したパナソニックの新モデル

なお、カタログなどでは「タテ型全自動洗濯機」という具合に、「縦」の漢字を避ける傾向もあります。「縦」は小学校で教わる常用漢字なので、敢えて一文字だけ片仮名を混ぜて読みづらくする理由はよく分かりません。

出版社は各社で表記のルールを決めており、大手新聞社や通信社の用語の手引きに従うところも多いです。もしメーカーもこれに倣っているのであれば、この用語の手引きが日本人の国語力低下の元凶なのかもしれません。それでも編集者は社のルールに従って校正する必要があります。自分のポリシーを貫いても読者が表記の揺れで不利益をこうむるだけだからです。

このため、私も原稿執筆時には自分なりのルールと異なる部分でも、なるべく出版社に合わせるようにしています。とはいえ、なかなかすべてにおいてというのは難しいです。自分が読み書きしやすい言葉で書いたほうが筆も進みますしね。

今回の記事もうっかり「縦型」と書いてしまい、編集さんに全部「タテ型」に直されました。実は割とやってしまいがちです。裏話を長々と言い訳がましく書きましたが、注意しないといけないなと反省している次第です。