カシオ計算機が医療機器展示会「MEDICA 2023」に出展

カシオ計算機さんのMEDICA 2023出展に関するインタビュー記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。PR記事です。

MEDICAはドイツのデュッセルドルフで毎年11月に開催されている、世界最大級の医療機器の展示会です。今回、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED:エーメド)さんが出展するのに併せて、AMEDさんのブース内にカシオさんを含む5社が共同出展したもの。カシオさんはダーモスコピー関連のAI診断サポート装置を参考出展しました。

MEDICAは非常に規模が大きく、ドイツだけでなく、欧州全域やアメリカ、アジア、中東、アフリカ、ラテンアメリカなどからも多数が訪れます。医療機器がテーマとはいえ、医師が直接訪れるケースは少なく、代理店の来場が大多数と言います。

展示される医療機器は多岐にわたるようですが、AIを利用した製品の展示はやはり多かったそう。ただ、代理店の来場が多いため、彼らが商品として取り扱いやすいハードウェアのほうが関心を引きやすいというのは、聞いていてなるほどと思いました。

ちなみに今回の記事は、私がMEDICAまで行ってインタビューしたのではなく、MEDICAに派遣されたAMEDさんとカシオさんの担当に国内で話を聞いてまとめています。このため、執筆するうえで現場がどんな状況だったのか、想像するしかない点が苦労しました。

話を聞いているとはいえ、文章にする段階で細かなところが気になっても確かめようがないので、どうしてもそういったところは無難な表現になります。もっとも、じゃあMEDICAまで行っていればもっと書きやすかったのかと言うと、それはそれで別の問題でもっと苦労していたに違いないのですけれど(笑)

日本の医療技術をアピール、世界最大の医療機器展「MEDICA 2023」でカシオのAI診断サポート装置を参考出展

子宮頸癌の早期発見に貢献する、コルポカメラのヨーロッパでの販売が始まる

カシオ計算機さんのコルポカメラのマーケティング施策についてインタビューした記事がマイナビニュースさんに掲載されました。PR記事になります。

コルポカメラは子宮頸癌を早期発見する診療技術「コルポスコピー」のための子宮頸撮影専用カメラです。国内では既に発売しており、秋にヨーロッパ(EU)とイギリス(UK)で同時発売する予定です。アメリカの医療認可も取れていて、秋から来春に掛けて上梓を計画しているとのこと。

欧州の中でも特に注力するのは、イギリス、スペイン、ドイツ、フランス、イタリアの5ヶ国だそう。これはコルポスコピーの普及の進み具合ではなく、純粋な国としての経済の大きさが理由とのこと。

欧州では「カシオ(CASIO)」というブランドを知っていても医療機器のイメージがないので、チャレンジャーとして苦労している部分が大きいようでした。国内と違って競合他社も多く、いかに認知を広げるかがカギだと語っています。

こうしたコルポカメラの取材も何度か経験し、子宮頸癌の罹患率やHPVワクチン接種の重要性などもだんだんと身体に染み込むように理解してきました。

新型コロナワクチンの疑惑もあって、ワクチンそのものを疑問視する方もいますが、HPVワクチンの接種率は子宮頸癌の罹患率と明確に相関しています。日本は接種率が低いため、先進国の中で最も罹患率が高い国になっています。

ワクチンは特効薬ではありません。あくまで体質の合わない人が出るのも織り込んだ上で、統計上接種したほうが人口あたりのリスクが低減できるという代物です。

統計的にリスクの低いグループに所属するか、高いグループに所属するかという話なので、女性の皆さんには是非リスクを下げる接種に前向きになって欲しいです。自分には医学的な知識がないと自覚している方ほど、賭けになるならば分のある方が良いのではないでしょうか。

子宮頸がん撲滅への貢献を目指すカシオの「コルポカメラ DZ-C100」を欧州で販売開始

内容がてんこ盛りになった、コルポカメラのインタビュー

カシオ計算機さんのコルポカメラ「DZ-C100」に関するインタビュー記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。PR記事です。インタビューに応じてくださったのは、昭和大学医学部の松本光司教授で、お話を聞くのは昨年夏に続いてこれが二度目になります。

今回は内容がてんこ盛りで、記事の構成も頭を悩ませるものがありました。

まず、記事を執筆するに当たって「第75回 日本産科婦人科学会学術講演会」での、カシオ計算機さんの出展と、共催セミナーを受けてのインタビューなので、共催セミナーの内容もきちんと把握する必要があります。

また、コルポカメラは「コルポ診」とも呼ばれる子宮頸部の検査方法「コルポスコピー」のための道具です。コルポカメラの特徴や利点を説明するために、医学の専門家ではない読者に向けて「コルポスコピーとは何か」を簡潔に伝えなければなりません。

記事のメインは松本教授のインタビューと決められていて、AI診断サポートの研究についても触れることになっていたので、取材の時系列に沿って共催セミナーや展示内容から入ってしまっては、記事が読みづらくなります。そこで、コルポスコピーとコルポカメラについて簡単に説明したあと、松本教授とのQ&A形式のやりとりに入り、そのやりとりを共催セミナーの感想から入るという構成にしました。やや変化球になりましたが、読みやすくできたのではないかと思います。

松本先生が語ってくださったHPV検診の話は、昨年も記事にした内容を少し進展させた形ですが、「ワクチン接種をきちんと推奨していなかった日本だけが、先進国の中で子宮頸がんの患者を減らせていない」ことについて、もっと一般の人々に知って欲しいと願う気持ちは前回と同様です。

間違った情報をよく検証もせずに広めるのは論外としても、事実を事実としてぽんと放り出すように報じるのでもなく、事実ベースで読者が理解して判断できるように情報を噛み砕くことこそが、マスメディアの果たすべき役目だとこの仕事を通じて改めて感じました。

それと話は変わりますが、取材中に「妊孕性」という言葉が何度か出てきたのが印象的でした。構成上の都合により記事内では使っていません。後で録音を聞き返して調べながら、世の中にはこんな素晴らしい言葉があるのだなとちょっと感動したのです。

妊孕性は「にんようせい」と読み、「女性が妊娠するための力」のことを言うそうです。例えば「妊孕性温存療法」は、「女性の生殖器の疾患に対して、妊娠するための力を残したまま治療する方法」という意味になります。毎回、勉強になります。

子宮頸がん撲滅に本気で取り組む医師達と、それをサポートするカシオの「コルポカメラ DZ-C100」 – AI診断サポート装置の共同研究者・松本光司先生にその意義を聞く

カシオのダーモカメラ使用者インタビュー、スペインで皮膚科の遠隔診療が発達した背景を知る

カシオ計算機さんのダーモカメラとダーモスコープを現場で使用する、スペインの皮膚科専門医パオラ・パスカリ先生のインタビュー記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。PR記事です。

スペインは日本と同じくらい平均寿命の長い国で、北は大西洋のカンタブリア海に面し、南と東は地中海に面しています。パオラ先生の経営する病院のある街は、バルセロナから南西へと続く地中海沿岸は、コスタ・ドラダ(黄金海岸)と呼ばれるリゾート地から近い地域です。

古くから漁業が盛んで、古代からローマ人がわざわざやってくる程度には開けていた土地であり、近年はリゾート地として計画的に開発され、人口増加の著しい場所でもあります。いろいろと興味を覚えるところはあるものの、このあたりの地理的な背景については、文字量の都合からあまり深く触れられませんでした。

強い日差しに晒されて働く人が多いため、内陸に住む人達よりも皮膚癌を患う人が多くなるということが、最低限分かる程度の情報だけ載せた感じです。

パオラ先生は遠隔からダーモスコピー診断を行う「テレダーモスコピー」の先駆者で、スペインでは皮膚科も含めて遠隔診療が比較的早くから発達していた背景などを教えてくれました。

スペインでは地域の家庭の健康を守る「かかりつけ家庭医」が各家庭にいて、すべての科の外来診療を担うため、専門医が優先順位付け(トリアージ)しなくても、ある程度家庭医が振り分けてくれる環境が整っています。このため、急がなくて良い患者や遠隔診療で十分な患者は来院する必要がなく、遠隔診療が浸透する素地があったという訳です。

こうした話は私には興味深くてならないのですが、同じように気になる方がいたら、是非記事を読んでみてください。

スペインの皮膚科最前線でカシオのダーモカメラやダーモスコープが活躍

ダーモスコピー普及の第一人者、田中 勝先生をインタビュー

カシオ計算機さんのダーモスコピー関連記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。PR記事です。今回は「第86回 日本皮膚科学会東京支部学術大会」の会長を務める東京女子医科大学附属足立医療センターの田中 勝教授のインタビュー記事です。

田中先生に始めてお会いしたのは、2016年6月の京都で開かれた学会でのことでした。カシオさんの「ダーモカメラ」開発に初期から協力してくれている先生として、担当から「日本の皮膚科で一番偉い人」と耳打ちされ、緊張した覚えがあります。思い返せばダーモスコピー関連の記事を書くようになったのは、この時からでした。

日本でのダーモスコピーの普及に多大な貢献をした田中先生は、実際にお会いすると大変気さくで話しやすい方です。取材したのは学術大会当日。忙しい中で時間を割いていただき、気疲れしているだろうし、単独インタビューなのでリラックスして気分良く話してもらおうと考えました。そこで、「折角ですから皮膚科医になった経緯から教えてください」と始めたところ、「長いよ?」と茶目っ気で返されました。「是非語って下さい」と答えたら、どこで生まれたという話から始まって、ちょっとあせらされたのが印象的でした。

少年時代からコンピュータが好きで、医学の道に進んだ後もPCを上手に活用されていたそうです。インターネットが一般に普及し始めたばかりのWindows 95の頃には、世界中の後に皮膚科の権威となる先生達と、ダーモスコピー画像を見て所見を診断していく症例チェックプログラムの開発に関わるなどしていたのだとか。回線も細かったはずですし、やりとりする画像の解像度も低くて、何をするにも時間が掛かって大変だった時期に、医者の仕事をしながらそんなことまでできるものなのかと驚きの連続でした。

記事ではそんな田中先生のダーモスコピーに対する情熱を、少しでも伝えようと頑張っています。皮膚科の専門用語に加えて、海外の先生の名前も多数出てきて、録音と学術大会のパンフレットで確認しながら書きました。

海外からのエキスパートの参加が過去最多となった日本皮膚科学会東京支部学術大会 – ダーモスコピーの第一人者・田中勝先生に聞く

エアバッグがゆっくり優しく動作する、フジ医療器のマッサージチェア新製品を体験!

いささか旧聞ですが、11月末にフジ医療器さんのマッサージチェアの新製品体験試乗会に参加してきました。「CYBER-RELAX マッサージチェア AS-R2200」です。

AS-R2200を体験試乗中。このまま寝てしまいたくなりますね

製品の体験に先立って市場動向の説明があり、コロナ禍はマッサージチェア業界にも大きな影響のあったことが伺えました。生活習慣や環境の変化により、気付かない内にコンディションを崩す人が増え、肥満、筋力低下、倦怠感、ストレス増加などに繋がっているそうです。

フジ医療器さんではニューノーマル時代に向け、「コンディションを整えるマッサージチェア」を目指して新製品を開発。マッサージやストレッチに加え、心のマッサージと言える「癒やし」が得られる機器がコンセプトになっています。

AS-R2200(ブラック)

「5D-AIメカ PLUS」という2つ玉メカを搭載し、AIの5D制御による滑らかで繊細なマッサージを実現します。5D制御とは「左右の揉み」「前後の強弱」「上下の昇降」「圧力の最適化」「時間の緩急」を指しています。

一人ひとりの体型に合ったマッサージポイントを検出する「AIダブルセンシング+」と合わせ、AIが効率良く身体のコンディションを整えていきます。

他にも色々特徴はあるのですが、今回新機能として搭載された中で注目したいのは、心の癒やしに繋がる「マインドフルネス」コースと、背もたれを164度まで無段階でフルリスライニングする「トータルリラックスポジション」でしょう。

マインドフルネスコースは、瞑想をコンセプトにした30分の自動コースで、エアバッグがゆっくり膨らんだり萎んだりして優しく揉みほぐすので、寝る前に使うのがオススメとのこと。ただし、「そのまま寝てしまえ」とメーカーからは決して言えないのが、この手の医療機器認定を受けている製品のつらいところ。メーカーが言えないことは私も言いません。

トータルリラックスポジションは、脚部を上に持ち上げて床とほぼ水平な姿勢になります。足の位置は腰より若干高く、気持ち良いことこの上ないです。リモコンスタンドは右の肩部で、首を横に向けて、寝転んだまま右手で操作します。

AS-R2200(ベージュ)

生活の変化で今までより疲れやすかったり、身体の痛みがなかなか取れないという人は検討してみては如何でしょうか。畳一畳分の設置スペースが必要で、価格も約65万円と、なかなか気軽に導入できる機器ではないものの、身体を故障して入院や長期療養するよりは遥かに前向きな投資になると思いますよ!

シャープのCEATECブースを取材、カラー電子ペーパーが気になる!

幕張メッセで開催しているCEATEC 2022のシャープさんのブースを取材した記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。

CEATECのリアル開催は3年ぶりで、久しぶりの展示会仕事でした。最近のCEATECはBtoBの提案がほとんどになっていて、BtoC向けをメインに展示するところはまずありません。シャープさんもBtoB向けをメインとしつつ、BtoC向けの提案も行っている形。

記事では、BtoC向けをメインに、BtoB向けでも一般消費者が興味を抱きそうなものを取り上げました。具体的には、カラー電子ペーパー、反射型IGZOディスプレイ、屋内光発電デバイス「LC-LH」、睡眠センサー連携AIoTエアコン制御、生理用品のIoT収納と月経周期の自動推定記録、既に発売中の完全ワイヤレスイヤホン型補聴器「メディカルリスニングプラグ」を取り上げています。

私が一番気になったのは、カラー電子ペーパーです。近年は小説や新書の類いはKindle Whitepaperで読んでいて、コミックはPC上でKindle for PCで読んでいます。本棚が不要になってすっきりしたものの、Kindle Whitepaperはモノクロなので、カラフルな挿絵や写真があった場合、どうしても見劣りしたり、よく分からない図になっていたりするのですよね。あれがカラーになったら便利だろうなあと思ってしまうわけです。もちろん、価格やバッテリーの持ちを無視して飛びつくほどの必要性は、いまのところ感じていません。それでも買い替える時には選択肢に必ずのぼるでしょう。具体的な製品の登場が楽しみです。

あとは、BtoB向けで電子棚札などへの提案がされていた「LC-LH」も、時計やカレンダー、伝言板、リモコン等に使えるのではないかと感じました。家庭の明かりは、オフィスや店舗の明かりより暗くなりがちですが、設置場所を工夫すれば間に合うのではないかなと思うのですよね。

そうそう。近年になって女性(Female)と技術(Technology)を掛け合わせた「FemTech(フェムテック)」という造語が登場しました。女性の健康課題をテクノロジーで解決に導こうというもので、シャープさんの展示の中では、トイレなどに設置する生理用品用のミニボックスをクラウドと連携させ、残量をスマホで確認できるようにしたり、月経周期を自動的に記録しようという試みが提案されていました。先日取材したカシオさんのコルポカメラなども、フェムテック製品と呼べるのかななどと考えてしまいました。いずれは男性向けのメンテックなんてものも出てくるのかもしれませんね。

シャープがカラー表示対応の電子ペーパー出展、エアコン+ベッド連携で快適な制御も – CEATEC 2022

伝統的にダーモスコピーと親和性が高いイタリアの皮膚科医はダーモカメラもしっかり使いこなす

カシオ計算機さんのダーモカメラ「DZ-D100」の海外展開に関する取材記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。台湾、オーストラリアと来て、次はいよいよ欧州。イタリアのエンゾー・エリケッティ(Enzo Errichetti)先生をオンライン取材したPR記事となります。

イタリア医学会では診療に器具を使わないくらい古くから、皮膚の病変や腫瘍を観察して細かく分析するアプローチが取られてきたそうです。このため、ほくろの癌と言われるメラノーマ(悪性黒色腫)を早期発見するためのダーモスコピー診療は、新しい技術でありながら受け入れやすい土壌があったとのこと。

DZ-D100をかなり使い込んでいることが、やり取りの中でよく伝わってきて、多分、今まで取材した皮膚科の先生の中で、開発に協力した先生を除くと最も製品を理解されていたと思います。

そういう先生は取材もしやすく、話していてこちらも気が付くことが多いので大変ありがたいです。

イタリアで発売されたカシオのダーモカメラ、現場の負担軽減につながると高評価

子宮頸癌の診断や早期発見に貢献する、カシオのコルポカメラ

カシオ計算機さんの「コルポカメラ DZ-C100」の取材記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。PR記事になります。コルポカメラは子宮頸癌や子宮頸部初期病変の診断に利用する医療用カメラです。

福岡で開催された第74回日本産科婦人科学会学術講演会に赴いて、展示ブースでの展示の様子と、産婦人科医師へのインタビューをまとめました。長文の原稿ですが、これでもかなり削りに削っていて、随分と手間を掛けてしまいました。

インタビューに応じてくださったのは、東京大学医学部附属病院 女性診療科・産科 講師 森繭代 先生、昭和大学医学部 産婦人科学講座 教授 松本光司 先生、同 講師 三村貴志 先生の三名。

コルポカメラは、昨年もマイナビニュースさんで取材して記事になりました。コルポカメラを使ったコルポスコピー診断は子宮頸癌の早期発見に有効で、すみやかな普及を切に願うところ。産婦人科の先生方にはコルポカメラに是非注目して欲しいです。とはいえ、コルポスコピーを受診する女性が増えても、産婦人科医の数は急には増えないので、今度は別の問題が発生するという指摘は、医療現場にいる先生方だからこそ出てくるものでしょう。

こうした医学界の中でも産婦人科の抱える課題の一端が垣間見え、非常に興味深く感じる一方で、ひしひしと伝わってくる危機感に、自分は何かできないものかと思わず考えさせられてしまいました。

また、医学者ではない一般消費者の立場で見たとき、実はこの取材を通して周囲に一番伝えたくなったのは、「日本は先進国の中で女性の子宮頸癌の患者が唯一増加しており、その理由はワクチンの積極的接種勧奨が9年間も控えられたからだ」という事実でした。先生方は私がメディア側の人間だからか、はっきりと言いませんでしたが、ワクチン接種が任意になったのは、ワクチンに否定的な見解が世論で優勢になった為でしょう。正確な情報よりも目を引く情報の拡散にばかり注力して、否定的な見解の醸成を許したマスメディアの責任は非常に大きいと思います。

新型コロナのワクチンはまた事情が違うので、十把一絡げに語るつもりはありませんが、基本的にワクチンの有用性は200年以上前に証明されています。抗体を作るために病原体を身体に取り込むのですから、悪影響が出る可能性は決してゼロにはなりません。アレルギー症状などの副反応が出る人も必ずでます。そのうえ、ワクチンを接種しても罹患する人は罹患します。

しかし、ワクチンを接種すれば罹患する可能性は格段に小さくなり、罹患しても重篤化しづらく、身体に悪影響が出る可能性もずっと小さくなるのです。副作用に当たった人はつらいでしょうし、気の毒には思いますが、だからといって癌になるほうが良かったとはならないでしょう。

「副作用の危険もあるし、接種しなくても罹患しない人は罹患しないのだから、接種するべきではない」とするのは、数字の大小を無視した暴論以外の何物でもありません。

ワクチンの接種率の低い日本だけで罹患者が増えているという如実な結果が出ているのですから、世の女性陣には非科学的な論説を鵜呑みにせず、子宮頸癌の予防に有効なHPVワクチンを接種して欲しいなと思います。

子宮頸がんや子宮頸部初期病変の診断に活躍するカシオの「コルポカメラ DZ-C100」 – 将来のAI診断システムへの期待も

オーストラリアの皮膚科医は、ダーモカメラをどう使うのか

カシオさんのダーモカメラの「DZ-D100」の海外展開に関する取材記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。先日は台湾のチャン先生でしたが、今度はオーストラリアのアレックス・チェンバーレイン(Alex Chamberlain)先生にオンライン取材したPR記事になります。

オーストラリアは世界でも皮膚癌の罹患率が高い国の1つで、メラノーマなどの皮膚癌をいかに早期に発見して治療できるか、より正確で効率の良い治療法の確立に多くの医師が真剣に取り組んでいます。

今回苦労したのは、日本との状況を比較する情報をどこに盛り込むかでした。これまでダーモスコピーの記事はずっとインタビュー記事はQ&A形式で構成してきました。ところが、今回は先生とのインタビューでは日本のことについては触れておらず、オーストラリアの事情だけを聞いていったので、日本と比較したほうが分かりやすい情報を、記事にどうやって入れていくか工夫が必要になったのです。

質問者の質問の中に入れてしまうには文字数が多くなりすぎるし、原稿の冒頭に入れたり、最後に補足のように入れたりも試しましたが、どうもしっくりしません。結局、インタビューの途中に地の文として挿入しました。それも、その部分は当初書きなぐった時の3分の1くらいの文量に、ぎゅうぎゅうに圧縮しないとバランスが悪くて、短くするのはなかなか大変でした。それだけに充実感のある仕事でした。

オーストラリアでの発売から約1年、現地でカシオのダーモカメラの評価は?キビキビした動作に好感