BBソフトサービスの新サービス「SECURIE」の発表会に出席

BBソフトサービスが6月7日に開催した、セキュリティサービス「SECURIE」の発表会に出席しました。

BBソフトサービスはソフトバンクグループに属し、主にアプリケーションの企画・開発を事業とする企業です。Yahoo!BB会員向けのセキュリティサービスを提供していた部門が独立したこともあり、2006年の設立から一貫してセキュリティ関連には注力しています。

もう少し違う名前はなかったのかと思わずにいられない「Internet SagiWall」や、トレンドマイクロのIoTホームネットワークセキュリティ「ウイルスバスター for Home Network」、あるいはルーマニアに本社を置くBitdefender SRLの「Bitdefender BOX」なども取り扱っています。

今回発表した「SECURIE」は、Bitdefender SRLの「Bitdefender BOX2」の最新のホームネットワーク保護技術を利用して、一般家庭とSOHO向けに、パソコンだけでなくネットワークに繋がるあらゆる機器をサイバー攻撃から守るという内容です。


Bitdefender BOX2の概要


SECURIEのラインアップ。一般家庭向けとSOHO向けの2種類

パソコンやスマートフォンには、アンチウイルスソフトなどが入れられますが、昨今はWi-Fiルーターやネットワークカメラなど、ユーザーが自分でセキュリティアプリを組み込めないようなデバイスにまでマルウェアが侵入して「悪さ」します。

生活家電もIoT機器としてネットワークに繋がりつつあり、マルウェアの侵入経路は増えているのが現状です。

Bitdefender BOX2は、Wi-Fiルーターと外部ネットワークの間にゲートウェイとして組み込むことで、ホームネットワーク全体を外敵から守る仕組みを備えています。また、ウイルス対策ソフト「Bitdefender Total Security 2018」が標準で付属します。

SECURIEでは、ワンサービスでWindows、Mac、Android、iOS端末のセキュリティソフトを台数無制限で利用できるほか、それらの管理もスマートフォンから一括で行えるようになっています。

また、1年365日利用可能な電話サポート窓口も用意しています。技術的なサポートはもちろん、トラブルに対する相談にものってくれるそう。

この手のゲートウェイ製品は、スループットの低下を招くのが共通の課題ですが、Bitdefender BOX2ではスループット900Mbpsを実現しているのも魅力。ただ、どうやって実現しているのか、正直言ってよく分からないです。

発表会の会場で1つ気になったのは、Bitdefender BOX2の実物を展示していなかったこと。

次の予定があってさっさと退出せねばならず、私が気が付かなかっただけなのかもしれませんが、普通はこの手の発表会では、新製品は目立つように展示して、メディアが撮影できるようにします。間に合わなかったのかしら…。


左からBBソフトサービス 取締役社長 兼 COOの原山健一氏、Bitdefender SRLのAlexandru Balan氏、同じくRazvan Todor氏、BBソフトサービス サービス事業本部 事業開発統括部 統括部長の若原健司氏


SECURIEのサイト

イタチごっこは未だまだ続く?セキュリティベンダーの予測する2018年

シマンテックさんの2018年のセキュリティ動向予測についてのレポート記事を、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

サイバー犯罪者の攻撃をいかに防ぐか日夜研究するセキュリティベンダーがどんな未来を予測するのか。「我々が思いつくことは彼らも思いつく」と冷静に指摘していたことが、とても興味深かったです。

我々にとって便利な機能やサービスは、往々にして犯罪者にとっても便利だったりします。便利なものはそのことを肝に銘じて利用したいものです。

もう一つ。AIがやがて人類の敵となって世界を滅ぼしてしまう(もしくは危機一髪になる)SF映画や小説は枚挙に暇がありませんが、それは敵と味方を識別する複数のAI同士の戦いからであれば実際に起こりうるという予感は薄ら寒いものも感じました。人類はどこへ向かっているのでしょうね。


「悪いAI」が? シマンテックの2018年セキュリティ予測

OnlineSecurityでリニューアル記念のプレゼントキャンペーンを実施中

BBSSの運営するセキュリティ啓発サイト「OnlineSecurity」が、リニューアルオープンを記念してプレゼントキャンペーンを実施しています。

クイズの応募者の中から抽選で50名にAmazonギフト券1,000円分が当たるというもので、応募期間は10月19日(木)23:59まで。

間違う人など居ない想定なのか、正解者の中から抽選とは書かれていないようです。

当選者の発表は、賞品の発送で代替し、発送は応募したメールアドレスにシリアルコードを送付となります。メールの送付は応募締め切り日より2~3週間後とのこと。

応募要件の敷居が低くてアンケートのように時間も掛からないのでお得かも?


『「OnlineSecurity」リニューアル記念クイズ に答えてAmazonギフト券1000円分プレゼントキャンペーン』サイト

偽メッセージにご注意

このところ、執筆履歴ばかりの更新になっていますが、今日も肩で息をしながら生きています。暑いですね。

もう2週間ほど前になりますが、とある2ch系の掲示板のまとめサイトを見ていて、リンクをクリックしたらこのウィンドウが表示されました。


「マイクロソフトシステム警告」ですって!あからさまに怪しい~(笑)

マイクロソフトを騙っていますが、もちろん「偽物」です。

ウィンドウを閉じるか、心配ならすぐにWindowsを再起動しましょう。

こういう偽メッセージをどうやって見分けるか。

まずは常識で考えて怪しいと感じることです。

「システムファイルが壊れているからといってカウントダウン後に勝手に削除するのはおかしい」、しかも「その前に更新しろだなんて強圧的なメッセージを出すものだろうか?」と、心に湧き上がる声に耳を傾けましょう。

仮に書いてあることが本当でも、死にはしないから大丈夫と焦らないこと。

実際、こんな身勝手なメッセージを本当に出していたら、マイクロソフトはユーザーから訴訟を起こされるんじゃないかと思います。

では、ここでもし[更新]を押すとどうなるのか。ケース・バイ・ケースですが、必要のない迷惑ソフトがインストールされるケースが多いようです。

その後、しばらくは何事もなかったようにWindowsが使えるので、「トラブルを回避できた。良かった」と思うわけですが、やがて忘れた頃に迷惑表示が次々出てきたりします。

例えば「ウイルスに感染しているから、ここからアンチウイルスソフトを買って対策しましょう!」とか、「メモリーを最適化してWindowsの性能を向上するユーティリティをここから買って導入しましょう!」なんて表示が出たりします。

全部無視していれば良いのですが、うっかり購入すると、毒にも薬にもならないメモリーを食うだけのソフトがインストールされ、同じようなお金の無心を繰り返します。

この表示も迷惑ソフトも勝手に他のファイルに感染したり増殖したりはしないため、ウイルスとは見做されません。

バリエーション違いが次々出てきて、致命的な動作もしないため、振る舞い検知するセキュリティソフトを導入していても、表示を完全にシャットアウトするのは難しかったりします。このへんがちょっとやっかいなんですよね。

なので、こういのを見かけたら、基本無視!スルー!が正解です。

ちなみに[更新]ボタンにリンクしているサイトは、URLはwww.ms360.com.jpで始まるあからさまに怪しいものでした。

リンク先をチェックするのも真偽を見分けるポイントですね。

家電が人質になる日のために

BBソフトウェアサービスと横浜国大のIoTセキュリティの共同研究に関する取材記事をマイナビニュースさんに掲載していただきました。

大学の研究室にリビングを模した、親しみやすい実験施設を用意する取り組みは、興味深くて今後の展開にも注目していきたいところ。

ランサムウェアによる人質の対象がパソコンの中のデータだけでなく、家電そのものになってきたとき、家庭内セキュリティのソリューションは必然的に次のステージにならざるを得ません。

そこまで見据えたサービスが、現状ではまだまだ限られている、消費者や中小企業の対策が追いついていないという指摘は、背筋の寒くなるものがありました。

【レポート】マルウェア攻撃を見学してきた……狙われるIoT家電