パナソニックのナノイーが濃度100倍に!加湿空気清浄機の新モデルに搭載

パナソニックさんの加湿空気清浄機の発表会レポートを、家電Bizさんに掲載して頂きました。

濃度が100倍になったという新しいナノイーX発生装置を搭載した新製品「F-VXU90」です。最上位モデルとなり、同時に発売するこれより下位のモデルには、新しいナノイーX発生装置は搭載されません。

家電Bizさんは流通向けなので、この製品がどういう物か、誰向けかという情報だけでなく、どうやって売るか、売る際の注意点は何かといったことにも目を向ける必要があります。今回はパナソニックさんが、新「ナノイーX」登場に伴ってグレード表示を一新したことを受け、これを店頭で厳密に説明しようとしても消費者はイメージしづらいのではなかろうかと、ちょっと苦言に近いことも書いてみました。

ただでさえ1秒間に4800億個を発生すると言っていたナノイー濃度が、48兆個になるというのです。その数字を前面に出しても、全然ピンと来ない人が多いのではないかと思うのです。それならば、いっそ新しくなったこと、より効果が期待できることが分かるようにするだけで良いのではと感じました。

それこそ、同じ部屋の中で初代モデルを100台並べて同時運転で発生させるのと、同じ効果だと言ったほうがイメージしやすいのではないでしょうか。本当に同じかどうかは確認していないので、適当なことを言っているのですけれども、もしこのイメージで合っているなら、ビジュアル化すればかなりインパクトがありますよね。

しかし、この調子で1秒間に480兆個とか、4800兆個、4京8000兆個と増えていったら、どこかでこれ以上濃度を高くできない臨界点が来るはずで、それって何個くらいなのだろうかと、実に余計な興味が湧いてしまいました。だって、濃度100倍でも相変わらず目に見えないんですよ(笑)

パナソニックが濃度100倍の新しいナノイーXを発表、加湿空気清浄機に搭載

パナソニックのナノイー/ナノイーXを車載した自動車内は空気がキレイ!のエビデンス

パナソニックさんのナノイー/ナノイーXの効果検証について、車載市場向けに実施した説明会のレポートを、マイナビニュースさんに掲載して頂きました。

パナソニックさんによれば、2021年度までのナノイー/ナノイーX発生装置の車載台数が累計で1000万台を超えたそうです。今後ますます注力し、2025年度には累計2000万台を目指すとのことでした。

自動車内の空気の質を気にしている人が増えているという同社の指摘は、昨今のコロナ禍における人々の動きを見ても、至極納得のいくものです。

なお、最後の方で触れているナノイーの人体への影響については、質疑応答で別の記者が質問していたものです。実は私も別の機会にこれとほぼ同じ質問をぶつけたことがあります。これ、気になりますよね。

この手のマイナスイオン放出で浮遊菌や浮遊ウイルスを抑制できるということは、皮膚常在菌も抑制されるはずなので、菌やウイルスは抑制するけれど人体には影響が些かもないと言う理屈がよく分からないのです。人体に影響がないのであれば、浮遊菌や浮遊ウイルスにも効かないのではないかと。自己弁護になりますが、理屈屋にとっては、そう考えるほうが自然なのです。

実際は皮膚常在菌と浮遊菌(浮遊ウイルス)の個体数や濃度の圧倒的な違いにより、皮膚常在菌は死んだそばからすぐに復活し、元の個体数/濃度になるので問題がないということでした。手を洗ったり、シャワーを浴びたりしても皮膚常在菌は一時的に減少するものの、すぐに元に戻っていなくならないのと同じ理屈です。そう言われて、ようやくなるほどと腑に落ちたものです。

プレゼンの資料の中には出てこなかった内容ですが、説明されないと分かりにくい部分ではないかと思うので敢えて触れてみました。

パナソニック、ナノイー/ナノイーXの効果検証を公開 – 自動車内の菌やウイルスを99%以上抑制