非接触体温計は日本がリードする市場になるか?サーモカメラコンソーシアムが設立

サーモカメラコンソーシアムさんの設立記者会見のレポート記事を、家電Bizさんに掲載して頂きました。

日本コンピュータビジョン(JCV)さん、アイリスオーヤマさん、ダイワ通信さんの三社合同により設立されたもので、コロナ禍によって店頭やオフィスビルの出入り口などに設置が急速に進んでいるサーモカメラの正しい運用について標準化の策定と、啓蒙を推進していくものとなっています。

サーモカメラは非接触・短時間・無人で体温が計測できるデバイスとして、注目が高まる一方で、メーカーが推奨する設置環境や測定方法が守られていないケースや、体温を測定したあとの情報の取り扱い方針が不明確なことが多いといった課題が挙げられています。

コンソーシアムではこうした課題に業界一丸となって取り組むことで、消費者の利便性を高め、海外メーカーとの競合においても優位に立つことを目的としています。今後は国内メーカーや第三者有識者の参画を呼び掛けていくとのことです。

店頭のサーモカメラは正しく運用できているか?サーモカメラの普及拡大に向けコンソーシアム設立

次亜塩素酸水の啓蒙は広まるか?次亜塩素酸化学工業会の発足に思うこと

次亜塩素酸化学工業会(略称はHCIA)さんの設立記者発表会のレポート記事を、家電Bizさんに掲載して頂きました。

HCIAさんの設立目的は「次亜塩素酸水の正しい知識を研究して広め、製品ごとの規格基準や運用ルールを定義し、適合する製品は認証マークを付与、消費者の正しい選択を支援していく」こと。

HCIAさんによれば、次亜塩素酸水は経口毒性が低いにも関わらず、ウイルス・細菌・真菌まで、幅広く有効性が認められ、引火の危険性もなく、空間噴霧に適しているとされています。

とはいえ、次亜塩素酸水についての知識は消費者に正確に伝わっているとは言い難く、特に経口毒性の高い次亜塩素酸ナトリウムと混同して危険性を訴えるケースも見られることから、正しい知識の啓蒙が必要と訴えています。

この誤解を解くには、次亜塩素酸水は安全だとだけ発信していては片手落ちで、次亜塩素酸ナトリウムが誤用されないよう留意した上で情報を広めていかなければならないのが難しいところだと思います。次亜塩素酸ナトリウムは要するに「混ぜるな危険」系の洗剤に入っているやつです。

次亜塩素酸水を利用した家電が今後増えてくるとしたら、流通業の果たすべき役目もおのずから高まってくると言えそうです。

それと記事では触れていませんが、発表会の段取りがびっくりするほど悪くて、リハーサルをしていないのが丸わかり。ほとんどネタの領域でした。

会場では掲示できるけれど、オンラインの画面には映せないというスライドが多くて、しかもそのスライドのときにオンラインではどういう画面を出すかが決まっていなかったらしく、無意味な画面が延々と映し出されて「なんじゃこりゃ」とか。演者が話しているのに、カメラマンがレンズを覗き込んで調整している顔がしばらく続くとか。他にも色々トラブルが見られて、段取りって大切だなと強く感じました。HCIAさんも、次からはきっと上手にやってくれることでしょう。

次亜塩素酸水を正しく啓蒙する業界団体、次亜塩素酸化学工業会が発足