1台5役の欲張りな「おうちいろり」は美味しい卓上調理器

シロカさんの卓上調理家電「おうちいろり」には、伊賀焼の窯元・長谷園さんの土鍋が付く「SQ-D151D」と土鍋が付かない「SQ-D151」の2モデルがあります。直販サイトでの販売価格は、土鍋付きが税込39,600円、土鍋なしが税込24,970円。どちらも送料無料となっています。

今回はシロカさんに土鍋有りのSQ-D151Dをお借りして試用しました。

SQ-D151D(左)、SQ-D151(右)

製品名にある「いろり(囲炉裏)」は、電気のない時代の民家における食卓の場。火と鍋を囲む家族団欒の場の象徴でした(都市部の屋敷や長屋などは事情が違いますが、それはまた別の話)。本製品は囲炉裏が家庭で果たしていた役目をモチーフにしています。このため、キッチンで調理に使うのではなく、リビングやダイニングの食卓の上で、家族で囲んで調理しながら食べることがコンセプトになっています。

最初に冷蔵庫の余り物で作った鶏肉、白菜、水菜、椎茸等をごった煮した鍋。レシピブックにないメニューでももちろん作れます。ちなみに鶏肉は野菜より先に入れて水のうちから煮ていくと柔らかくなりますよ

おうちいろりには1台で様々な調理を楽しめるよう、「焼き網」「深皿」「ボールプレート」「土鍋」「蒸し皿(陶製すのこ)」の5種類のプレートが付属します。

本体サイズはW293×D343×H95.7mm。ガスボンベを使う卓上コンロと同じくらいの面積で、高さはそれより少しあるイメージです。電源コードは2.5メートルあり、多くの環境でテーブルの下を這わせて壁際から電源が取れる長さになっています。

使用時は本体に熱源ヒーターをセットし、遮熱板とプレートを重ねます。「焼き網」を使う時は「水受皿」もセットし、「焼き網」と「土鍋」のプレートでは先にアタッチメントも装着。いずれも、きちんと取り付けないと加熱しない安全設計ですが、ちょっとずれただけの場合でも加熱しないので、慣れないうちは取扱説明書を見ながら一つひとつ確認することもありました。

「焼き網」と「土鍋」の使い勝手が良いです。「焼き網」では水受け皿に余分な脂が落ちるので煙が抑えられ、室内でも焼き肉や焼き鳥が楽しめました。ヒーターの火力も十分で、鍋も深皿も蒸し皿も問題なく使えました。

我が家では「焼き網」ではまぐりを焼いていて、醤油を垂らすか垂らさないかで思わぬ論争が起きました。80歳を過ぎた両親がいまだに互いの知らない好みの違いのあることに気付けたのは新鮮でした。

土鍋は深さがあって雰囲気も良く、とても使いやすかったです。土鍋は熱がゆっくり通る代わりに蓄熱性が高く、火を止めてからも冷めにくいのがメリット。鍋に舌鼓を打ったあとはうどんを入れたり雑炊にしたり、お好み次第。ご飯も炊けます。

部品が多いこともあって、使うまではお手入れが面倒なのではないかと心配していたのですが、手間と感じるほどでもなく、洗いやすい深皿はもちろん、焼き網に付く焦げも簡単に落ち、たこ焼きを作った後のボールポレートもすんなり汚れが落ちて驚きました。ヒーターは水洗いできないため、もし汚れが着いた場合は布かウェットティッシュなどで拭き取ります。

気になった点も書いておくと、水受皿はもう少し深さが欲しいと感じました。水がなくなった場合は、途中で水差しやグラス等で注ぎ足せば良いのですが、逆に水が余った場合に片付けようとして零しそうになって慌てることがありました。お腹がいっぱいになった後ってどうしても油断して、準備中よりも動きが雑になってしまうんですよね…。

おうちいろりは冬場の活躍が間違いないアイテムですが、夏場も南国系の料理や蒸し料理を楽しむのにとても良さそうです。

このほか、美味しそうな写真が大きく載っているレシピブックが付属します。ページをめくりながら、今日は何を作ろう、明日は何を食べようと想像するだけで楽しめます。

レシピブックは、シロカさんのWebサイトでPDFが公開されています(本体編土鍋編)。気になる方は是非そちらをご参照ください。

これはシロカさんが作ったレシピブック外のメニュー「クレソン豚しゃぶ」。レシピ以外の料理もアイデアと工夫次第で色々と楽しめることが分かりますね

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