使う食塩の量を見える化する、シャープなど三社の調味料IoTデバイス「ソルとも(Saltomo)」

シャープさん、おいしい健康さん、東洋製罐グループホールディングスさんの三社が共同開発している、調味料IoTデバイス「ソルとも(Saltomo)」の発表会に出席しました。

すぐに一般消費者向けに販売するプロダクトではなく、いまこんなものを作ってますよという内容です。これから実証実験をするので、パートナーが欲しいという呼びかけでした。会場を出てから「ああ、パートナーの条件を質問してくるのを忘れた!」と気が付いて、まだまだ修行が足りないと思った次第です。気になる向きは是非シャープさんなどに連絡してみてください。

日本人における1日あたりの食塩摂取量の目標は、男性7.5g、女性6.5g未満とされるところ、実際の平均摂取量は男性10.9g、女性9.3gなのだそうです。私なんてもっと摂っているに違いありません。

減塩が難しい理由は大きく3つあると言います。1つ目は使用されている食塩の量を食品の見た目で判断できないこと。2つ目は減塩すると美味しさが犠牲になりがちなこと。3つ目は計量がわずらわしいこと。計量をちゃんとやると、量る手間が掛かるのはもちろん、片付ける物も増えますからね。

そこで、計量が簡単にできて食塩使用量をIoTで見える化するデバイスの出番となるわけです。

デバイスは食塩などの顆粒調味料向けのプッシュタイプと、醤油などの液体調味料向けのトレイタイプの2種類。

デバイス単体で記録・保存し、データを専用アプリに送信して、スマートフォンで確認できます。デバイス本体のLED表示でも、おおよその使用量が分かる仕組みになっています。

Saltomo対応のレシピを公開し、スマホで参照可能にしていく予定

2024年度中に実証実験のパートナーを募集して、2025年度中にはサービスを開始したい考えとのことです。一般販売より先に塩分管理が必要な調理現場への導入を、BtoBで目指すようです。そちらである程度認知が広まれば、自然とBtoBtoCのような形で一般でも入手できるようになるのではないかと思います。

シャープ プラズマクラスター・ヘルスケア事業部 新規ヘルスケアPJ 課長 谷村基樹氏(左)、おいしい健康 代表取締役CEO 野尻哲也氏(中央)、東洋製罐グループホールディングス イノベーション推進室長 三木逸平氏(右)