1日に2500台もの洗濯機を作る、パナソニック静岡工場を見学

パナソニックさんの静岡工場を見学したレポート記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。

静岡工場は静岡県袋井市にあり、JR東海の掛川駅までは新幹線で、そこからバスに乗って行きました。創業50周年を迎える静岡工場は、創業当初から洗濯機専門の工場として誕生し、二槽式洗濯機が主流の当時から全自動洗濯機を専門に製造していました。時代の流れを象徴するように、現在はドラム式洗濯乾燥機がメインの製造となっています。

記事で一番上に使ってもらった1号棟の入り口は、ドラム式洗乾の洗濯物投入口をイメージしたデザインになっていて、中に入ると通路の両側に洗濯物が洗濯されていく様子を描いたイラストも並んでいました。従業員の遊び心が感じられて気持ち良かったです。この入り口の正面カットは、休憩時間中に広報の方にお願いしてササッと撮らせてもらいました。

記事中でも触れましたが、1号棟、2号棟、3号棟は屋根続きになっていて、中に入ると3つで1つの建物のように見えます。特に1号棟と2号棟は仕切る壁もないため、完全に1つの空間です。

取材から帰って写真を整理していて、1号棟と2号棟のライン全景の写真を見ながら、これって1号棟だっけ?2号棟だっけ?と分からなくなってしまい、他の写真や外観図や構造図などの資料と見比べながら、理解するまで時間が掛かってしまいました。ここは分かりにくかっただけに、判明したときはパズルが解けたようで嬉しかったです。

工場の中で説明を聞いている間も、工場の稼働音で説明員の声がかき消されることがあり、一字一句の文字起こしは到底望むべくもなく、取りこぼした情報も多かったのが残念。それでも回っている間は凄く面白かったです。工場見学は楽しいですね。

創業から半世紀、洗濯機の歴史を紡いできたパナソニックの静岡工場を訪ねる

2023年のエアコン販売動向は記録的猛暑にも関わらず昨年以下(GfKのリリースから)

リサーチ会社のGfK Japanさんが、家電量販店における2023年1~8月期のエアコン販売動向を発表しました。この内容が興味深かったので取り上げます。

2023年の夏は記録的な猛暑・残暑で、5月17日に岐阜県揖斐川町で35.1℃を記録して全国初の猛暑日となったのを皮切りに、東京では観測史上初となる8月の全ての日で気温が30℃以上となる真夏日を記録。東京以外でも年間の猛暑日最多記録を更新する市区町村が相次いでいます。

8月上旬は全国各地でその地域の観測史上最高気温が更新され、40℃を超える観測が幾つもありました。群馬県桐生市では9月19日に年間猛暑日が国内歴代最多の46日となり、岩手県釜石市などでは過去最も遅い猛暑日を記録しています。

9月に入ってからも暑さは続き、30℃でも風があるだけで「今日は涼しいね」なんて会話が出るほど、暑さに慣らされてしまっている印象があります。

ここまで暑いとうんざりしてきますが、実は家電業界では暑い夏と寒い冬は福音。「暑いねえ」「寒いねえ」なんて挨拶も笑顔で交わされがちです。なぜなら、季節商品の販売が好調になって業績が上向くからです。

それならば今年の家電量販店はさぞかし潤っているのではないか。そう思う人もいるのではないでしょうか。実際はそうとも言えず、今年の家電業界は元気がありません。コロナ禍前の定額給付金等の施策による高需要の反動や、巣ごもり需要による家庭内備品の買い替えが一段落したことで、全体的に落ち着いてしまっているのです。

この傾向は季節商品であるエアコンについても同様で、GfKの調査によると2023年1~8月期の家電量販店におけるエアコン販売動向は前年や前々年に比べると振るわなかったそうです。販売台数は平年比13%減、前年比8%減となっています。

猛暑となった7月と8月こそ、前年よりは大きく伸びており、特に北海道や東北地区では前年の2倍を記録。しかし、エアコン販売は早期購入の傾向が高まっており、3年連続で5月の販売が8月を上回っているとのこと。この早期購入の傾向は以前もどこかで耳にしました。富士通ゼネラルさんだったかな。はっきり思い出せず…。

もちろん、9月に入ってもまだ残暑が厳しいこともあり、9月以降の販売台数によっては、年間のトータルでは前年を超える可能性もまだあります。ただ、気象庁は長期予報でこの冬は暖冬傾向としており、あまり楽観視はできません。恐らく、年間でも2022年を下回るのではないでしょうか。

【GfK Japanニュースリリース】2023年エアコン販売動向 高需要の反動で前年を下回る

島根富士通の出雲工場でPC組み立て教室に再挑戦!難易度が上がってる!?

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)さんと、島根富士通さんが毎年恒例で実施する親子向けイベント「第16回 富士通FMVパソコン組み立て教室」のレポート記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。

昨年も参加したイベントで大雑把な要領が分かっている分、進行面で戸惑うことはありませんでした。トイレに行くタイミングなども、手の空く時間を勝手に見計らってGOです。

組み立て教室は前半は私が組み立てて、後半はマイナビニュース +Digital編集部の林編集長が組み立てました。組み立てたのは富士通WEB MART限定の14.0型モバイルノートPC「FMV LIFEBOOK WU-X/HX1」です。従来の13.3型で634gから、14.0型になって若干重量が増えましたが、それでも50g増に抑え、689gを実現した超軽量モデルです。

最初の工程が一番小さなネジを締める作業で、いきなり難易度が去年より大幅に上がっていることを実感。リアルで「ぎゃあ」と言いそうになりました。小さいとネジ穴にドライバーの先が入れられないんですよね。しかも、ネジをネジ穴に入れられずにボードの上に落とすと、今度は見失うんですよ。もう大変。

工場の製造ラインでは、この工程はネジ締めロボットが行っているそうで、自動化は大正解だと痛感です。ずっとこの調子だったらどうしようかと思いました。

後半戦で交代した林さんも「やべっ」とか口から出ていました(目聡く拾って書きました)。子供達は去年よりも楽しんでいる印象を受けました。やっぱり、子供の笑顔はいいですよね。

世界最軽量ノートPCを自分の手で組み立てよう! FCCLのPC組み立て教室に20組の親子が参加

エプソンダイレクトの高性能PC開発の舞台裏を聞く

エプソンダイレクトさんのインタビュー記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。PR記事です。

話を伺ったのは、事業推進部 部長の福田克稔氏。テーマは高性能PCの開発背景や販売戦略等についてです。1時間の想定だったのですが、話し好きな方でだいぶ時間をオーバーしてしまいましたが嫌な顔ひとつせず、それどころかいつまででも話していたそうに応じてくださったのが印象的でした。

福田氏はグループ会社のエプソン販売に25年近く所属し、昨年4月からエプソンダイレクトに転属して事業推進部 部長に就任。プリンターやプロジェクターの営業畑からPC事業全般を見る立場となり、この一年はとても大変だったそう。

20年ほど前の量販店の売り場では「PCとプリンターを一緒に買いましょう」という展開をよく見掛けました。最近はこれらを初めて購入する家庭も減り、製品寿命の違いもあってセット販売はほとんど見掛けなくなっています。

そうした背景もあって、同社のPC販売は徐々にB2CからB2Bへと軸足を移してきました。これは明確な戦略の転換があったのではなく、需要に応じていたらそうなってきたのだそうです。

特に顕著なのが「Endeavor Pro9200」や「Endeavor Pro8400」などをラインアップする高性能PCのジャンル。ゲーム制作会社などのカスタムしたハイスペック環境が求められる場面では設計段階から細かく作り込んでいることや、サポートも充実していることなどが高く評価されているとのことした。

Pro9200とPro8400はストレージデバイスを前面から出し入れできる「フロントアクセス」機能を備えていて、これはバックアップの面を考えても個人ユースでも重宝しそうだなと感じました。

ゲーム会社の人は、コロナ禍の時期は会社のデスクトップPCを自宅に持ち帰って作業する人もいたそうで、フロントアクセスはそういう人にとても有難がられたと言います。その時その時の顧客ニーズに素早く応えられる体制があってこそのことで、このあたりは話を聴いていてビックリでした。

エプソンダイレクトさんの高性能PCの戦略について、詳しくは是非マイナビニュースさんの記事を御覧ください。

創業30周年に裏打ちされた、高性能PCを提供し続けるエプソンダイレクトの真価

タイガー魔法瓶の、電気もガスも使わない炊飯器

タイガー魔法瓶さんの100周年記念モデル「魔法のかまどごはん KMD-A100」発表会に出席しました。KMD-A100は電気やガスを使わず、新聞紙1部(朝刊相当)だけを燃料にご飯が炊ける炊飯器です。

魔法のかまどごはん KMD-A100

「電気やガスを使わない」という触れ込みに、何かの触媒を利用して化学反応で熱でも起こすのだろうかとドキドキしましたが、なんのことはない直火でした。それはそうですよね…。

室内では使いづらいですが、火が使える場所ならどこでも炊飯可能なので、災害時の炊飯はもちろん、学校教育やキャンプ等のアウトドアの飯盒炊爨にも使い勝手が良さそうです。白米1~5合に対応し、10月20日から発売開始。直販サイトでの販売価格は19,800円です。

かまどにお米と水を入れた内鍋を入れ、丸めた新聞紙をかまどに入れて着火し、新聞紙の燃えるペースに合わせて、かまどの穴から新たな新聞紙を投入していくだけ。

新聞紙を丸めて入れていきます

最初の「はじめチョロチョロ」の部分は1分半間隔で、中盤の「なかパッパ」では1分間隔で、2つの穴に交互に新聞紙を入れていき、炊きあがりから10分後に最後の新聞紙を使って余分な水分を飛ばしたら、さらに5分間、「赤児泣いても蓋取るな」の蒸らし。これで炊きたてのご飯のできあがりです。

チャッカマンで着火。先に新聞紙に火を着けてからかまどに入れると、火が最初から奥へ行ってしまい、ムラの原因になるそうです
上手く火が回っています。この火だけで炊飯できるのは意外な印象を受けてしまいます

会場では、社屋の屋上で実際に炊飯しました。私も新聞紙を棒状に丸めて、担当の合図でかまどに投入する作業を体験。これは慣れてしまえば低学年の小学生でも扱えますね。そのくらい簡単でした。

実際に試食すると、ご飯は炊飯器で炊くのと遜色のない仕上がり。ハリがあって、少し堅さを感じる美味しいご飯でした。火加減が分かってきたら、お米の銘柄や水の量を好みに調整して、炊きあがりも自分好みにできそうです。なお、実はこのとき少し風があって、新聞紙の燃えカスがご飯に入らないかちょっと心配しました。

蓋を取ると良い感じに湯気が出て、カニ穴までしっかり開いています

KMD-A100を開発したのはプロジェクトリーダーの村田勝則氏。もともと技術職ではなく、製図を引いたこともなかったと言います。社内で確保していた炊飯器の内釜が、部品保有年数が切れて破棄されるのを見ていてもったいないと考え、何かに再利用できないかと考えたのが開発のきっかけとのこと。

最初はこれをリユースするBtoB向けモデルを作ったそうです。このため、お釜に一回り小さな鍋を入れたようなデザインになっています。

構造を説明する村田氏

村田氏の取り組みは、2022年1月にシャイニング制度の最終審査合格テーマ「事業化賞」を受賞。BtoB向けはリユースの材料を用いるため、個数が限定され、一般販売はしていません。

BtoB向けのあとは、BtoC向けの開発も行うことになり、「KMD-A100」が作られました。BtoC向けでは新たに金型を起こしています。

会場には主な試作機が並んでいました。開発時には試作機をたくさん作り、植木鉢やバケツ、セメントなど、さまざまな道具を流用していることが分かりますね

お手入れが簡単なのも特長。ゴミは新聞紙に包んで燃えるゴミで捨てればOK。よく乾かしてかまどの中に内鍋や網などをひとまとめにすれば、あとは仕舞うだけ。

お手入れは水で濡らしたスポンジで鍋の外側に付いたすすを拭き落とし、内側のご飯粒の残りなどを洗い落とすだけ

収納時の本体サイズは、半径約250×高さ約180mmで、重さは3.1kg。押入れやクローゼットの隅、自動車のトランクなどにも余裕で入りますね。防災備蓄品の近くに置いておくのも良さそうです。

最近は新聞を購読していない家庭が当たり前になってきており、牛乳パックでも代用できるように使用枚数や投入タイミングを研究中とのこと。そこでコピー用紙だと何枚で炊けるのかと聞きましたが「試していない」との返事でした。紙の大きさや厚さ、紙質によって必要枚数や投入タイミングが変わってくるため、メーカーとしてはたとえ調査してもコメントしづらいらしく、ユーザーが自分で探り出す分には大歓迎と話してくれました。

ちなみにタイガーさんの東京支社は、最寄りがJR山手線の大塚駅になります。3年前まで自宅のあった土地。今回の体験会の会場はこの東京支社が会場だったため、久しぶりに大塚を訪れました。結構いろいろ変わっていました。有名な「おにぎりぼんご」の位置が移っていて、「ホープ軒」がまったく違うラーメン屋になっていたり、入ったことのなかった居酒屋がラーメン屋になっていたり。このラーメン屋率はなんでしょうか。この街にまだ住みたかったなと後ろ髪を引かれながら帰宅しました。

2023年暑中見舞い

暑中見舞い申し上げます。

皆様元気にお過ごしでしょうか。
暑さで頭が割れそうになっている方も少なくないのではと思います。私も割れそうです。

昨年も酷暑でしたが、今年は輪をかけて凄いことになっています。
7月の平均気温は東京、千葉、横浜、仙台など全国25地点で、統計を開始した1875年以来最も高くなりました。
8月に入ってからも30℃を超える気温が当たり前の様相です。

先日、窓を開け「今日は風があって涼しくて過ごしやすいな」と思いながら、温度計を見ると「34℃」などと表示されていて、もはや自分の感覚が信用ならなくなりつつあります。

忘れずにこまめに水分を補給して、できるだけ涼しい場所で過ごしましょう。エアコンの当たり過ぎも、肌が乾燥して風邪をひくことがあるので注意しましょう。

ハガキのデザインは、これまでと同様、デザイナーの月陽堂さんの力作です。

間違い探しの解答は以下の通り。
見つかりましたでしょうか。
楽しんで頂けたなら幸甚です。

皆様のご健康とご多幸を祈念しております。

引き続き宜しくお願い致します。

Kindle for PCのメジャーバージョンアップの完成度が恐ろしく低い

Amazon.co.jpさんが提供する「Kindle for PC」がメジャーバージョンアップしました。バージョン 2.0.0(70269)になっています。このバージョンははっきり言ってヤバイです。「ヤバイ」の言葉は昨今いろいろなニュアンスで使われますが、これは本来の意味通りのヤバイです。まったくオススメできません。バージョンダウンがオススメです。

私は小説や新書などほとんどが文字の書籍は、Kindle Paperwhiteで読み、コミックや実用書など絵や図が中心の書物はPCの「Kindle for PC」を使って読んでいます。

通常、バージョンアップしたアプリは使いやすくなったり、それまで使えなかった機能が使えるようになったりするものですが、「Kindle for PC 2.0.0(70269)」は、稀に見るダメなバージョンアップでした。ベータ版でもここまで酷い出来のものなど、そうそうお目にかからないです。

Kindle for PCはアップデートが自動的に適用されます。勝手にネットから新バージョンをダウンロードして、次回起動時に自動更新して起動します。手間がないのは良いのですが、新バージョンは起動するとコンテンツが一切表示されず、トラップ以外の何物でもありません。

コンテンツが空っぽになったのではなく、ウィンドウとメニュー以外は何も表示しないバグです。アプリを再起動してもダメ。Windowsを再起動してもダメ。

これは一旦、アンインストールして、インストールし直すのが良いかなと思ったところで、ふとタスクバーのアイコンの履歴からコンテンツを直接指定したら直りました。なんだったのだろうと思いつつ、直ったならいいかと読みかけのコンテンツを読み終えて閉じます。コンテンツも無事に表示されました。

スクロールが劇的に遅くなっています。普通のソフトは、バージョンアップすると表示が速くなるので、遅くなるのは極めて新鮮です。しかもスクロールバーで最後尾を表示しようとしても1行ずつ丁寧に読み込むため、何千冊もあるとスクロールするだけで何分も掛かります。

新バージョンではKindle Paperwhiteでは以前から利用できるグループ機能が、PC版でも使えるようになったことが分かりました。これは良いんじゃないかと思い、早速、2つ3つグループを作ってみました。

コンテンツを範囲指定できないため、30巻あるコミックを1つのグループにまとめようとすると、30冊を1つずつ選択して登録する必要があります。100巻あったら100回クリックすることになります。ユーザーインターフェイスとして親切とは言い難いダメ仕様です。ちまちまと選択して登録を終え、コンテンツ画面に戻り、いざ登録したグループを開こうとしました。

開きません。

作ったはずのグループが消えています。

徒労感にさいなまれながら、アプリを再起動すれば戻っているのではないかと期待して再起動。

期待は綺麗に裏切られ、グループが復活するどころか、コンテンツ画面がまた真っ白になって、1冊も表示されなくなっていました。ダメダメです。超ダメダメです。一旦削除して再インストールしましたが、まったく同じ現象を繰り返すだけ。恐らくアップデートで更新されるまでこのままでしょう。

これを作ったエンジニアチームは、デバッグを知らないのかしらと疑うレベルです。呆れて笑っちゃいました。

ネット上で情報を探すと、どうやら同じ現象に悩むユーザーが多く、メジャーバージョンアップ前の最終バージョン「1.40.1(65535)」をアーカイブで提供しているサイトを紹介している人がいました。アングラかもしれません。ファイル名は「kindle-1-40-65535.zip」なので、ファイル名で探せば、私が拾ったサイトがなくなっていてもどこかで見付けられるのではないかと思います。

バージョンダウンしたら、うっかり自動更新されないように[ツール]から[オプション]を開き、「一般」の「更新がある場合は自動的にインストールする」のチェックを外しておきましょう。備忘録を兼ねてメモしておきました。

小さく軽く、高風量で素早く髪が乾かせる、プラズマクラスター ドライヤーの新モデル

シャープさんのプラズマクラスター ドライヤー新製品発表会に出席しました。新製品は3機種ですが、このうち最上位モデルの「IB-WX901」が新デザインです。

左が「IB-P801」の黒と白。中央が「IB-WX901」の黒と白。右が「IB-P601」。IB-WX901は7:3くらいで黒のほうが多く売れると見ているそうです

シャープさんは、2019年に吹き出し口を2つにして、髪をドレープ(ひだ)状に押し広げ、風の表面積を増やして乾きやすいよう工夫した「ドレープフロー」を開発。美容師が2つのドライヤーを同時に使って早く乾かすテクニックがヒントになったそうです。打ち出の小槌のようなデザインが印象的でした。

最上位のIB-WX901には、風の吹き出し口が4つに増えた「ドレープフローX4」を搭載。新しいBLDCモーター(ブラシレスモーター)も採用して、速乾性能は従来比約35%向上したそうです。本体形状はより薄く小さくなり、でんでん太鼓のようなデザインになりました。

本体が小さく軽いのに、乾かす時に髪の毛を押し広げるように風が吹き付けるため、長髪でも早く乾きます

プラズマクラスターは静電気が除去できて美髪効果も高く、ドライヤーとの相性が良いことから、新たに「Plasmacluster Beauty」のブランドを立ち上げ、従来比3倍のシェア獲得を目指すとのこと。

発表会にはアンバサダーとなった俳優の宮世琉弥さんが応援に現れ、「ドライヤーはサラサラの黒髪の女優さんが多いイメージだったので自分が選ばれて驚きました」「新製品を試してここまで変わるんだと感じて、髪のケアについて調べるようになりました」等と語っていました。

左から、PCI・ヘルスケア事業部の末廣和弥さん、俳優の宮世琉弥さん、PCI・ヘルスケア事業部 事業部長の永峯英行さん

また、「妹さんの髪をブローしてあげる機会がよくある」とのことで、宮世さんを念頭に兄妹や恋人、夫婦などが、互いの髪の毛をブローしているようなビジュアルが出てくると、憧れる若者も多いのではないかなと感じました。

会場では実機に触れることもできました。小さく軽いので、手首への負担が少なくてすみ、旅行などで持ち運ぶのも容易です。風量が強くて、これは長髪でもよく乾きそうだと、昔を思い出してちょっと物欲しく感じた発表会でした。

IB-P801を手に持つとこんな感じです。取り回しがかなりラクになりそう

パナソニックの炊飯器最上位モデルがリニューアル、ビストロVシリーズとして新登場

パナソニックさんの炊飯器最新機種の発表会に出席しました。同社はこれまでのフラグシップモデルを「おどり炊き」のブランドで展開していましたが、最新機種からは調理家電ブランド「ビストロ」の中の「Vシリーズ」となります。

ビストロVシリーズの5.5合炊き「SR-V10BA」は、ブラックとホワイトの2色展開

Vシリーズは5.5合炊きの「SR-V10BA」と、1升炊きの「SR-V18BA」の2モデルで発売は9月上旬です。価格はそれぞれ、税込99,000円前後と税込104,000円前後。おどり炊きのブランドはなくすのではなく、当面は下位モデルで継続していくようです。

ビストロには3つのコンセプトが掲げられています。1つめは美味しさを追求する「テイストクオリティ」。2つめ使う時も使わない時も美しい「デザイン」。3つめは美味しさを科学的に捉える「テクノロジー」。この3つが満足できる水準に達したことで、ビストロを冠した炊飯器がリリースできたというわけです。

内釜の「ダイヤモンド竈釜」はご飯の白さを引き立てる黒に変化

ビストロVシリーズでは、従来機種で採用していたスチームを排除し、スマートフォンとの連動もなくなるなど、思い切った方向転換が図られています。

進化を支えるのは新たに搭載した「ビストロ匠技AI」です。沸騰検知センサー、リアルタイム圧力センサー、釜底温度センサーなどのセンシング技術を駆使して、ハードウェアの特性やパワーを十分に引き出し、誰が食べても美味しいふっくらした粒感のあるご飯を炊き上げます。

ビストロ匠技AIはお米の状態や室温などを検知して、炊き方を調整。新米か古米かも見分けるそう

会場では日本料理「かんだ」オーナーでシェフの神田裕行さんがゲストで登場し、ビストロVシリーズのご飯を「筋肉質で引き締まったご飯」と評価しました。

メディアにも新潟県産のコシヒカリを用いた試食が用意され、早速実食。一口食べただけで、お米の粒感が凄さが分かります。1粒1粒がしっかり感じられ、口の中のお米の粒が勝手に崩れていきません。堅いわけではなく、お米にコシがある感じです。水の味がにじんでこないのも良いなと思いました。

付け合せの梅干しがまた驚きでした。梅干しだけで食べると肉厚で悪くないという程度の感想だったのが、ご飯と一緒に食べると恐ろしく美味しくなって、こんな美味しい梅干しを食べたのはいつ以来だろうと思わず考えてしまったほど。ゆっくり味わって食べたくなるご飯でした。

試食の様子。ご飯の粒立ちが伝わると良いのですが

なお、10月31日までに購入すると、7,000円をもれなくキャッシュバックするキャンペーンを実施しています。応募期間は11月19日まで。詳しくはキャンページ告知サイトをご参照ください。

セカンド冷凍庫の記事がアップデート

カカクコムさんに昨年掲載したセカンド冷凍庫の記事のアップデートが掲載されました。7機種のうち4機種を入れ替えています。

三菱電機さん、ハイアールさん、AQUAさんが、後継機に切り替わったための変更。三菱電機さんは「MF-U14H」へ。ハイアールさんは「JF-NUF138D」へ、AQUAさんは「AQF-SF11N」へ入れ替わっています。

パナソニックさんの「NR-FZ120D」は生産終了し、後継機がリリースされていないため他社製品に切り替えました。

何にするか少し迷いましたが、シャープさんから「FJ-HF13H」とは別ラインとして登場していた「グルメクール FJ-HM7K」が、よりコンパクトで冷凍・冷蔵・微凍を切り替え利用でき、価格.com上でも人気だったのでチョイスしました。これ、私のデスクサイドに欲しいです(笑)

また、冒頭の冷凍食品の需要動向についても最新の情報に更新しています。コロナ禍の影響が薄れつつもまだ脱し切っていない、そんな感じのデータになっています。

2台目需要で人気上昇! コンパクトな“セカンド冷凍庫”の選び方&注目モデル7選