としま会議で登壇!家電とライターについて語った!

5月29日に「第34回 としま会議」にゲストスピーカーの一人として登壇してきました。東京都豊島区在住・在勤のゲストを毎回5人呼び、自分の仕事や活動について語らせる催しで、参加者は40人ちょっとといったところでしょうか。会場は毎回違う場所で、今回は池袋のWACCA、5Fの「もうひとつのdaidokoro」を利用しました。


としま会議のWebサイト。残念ながら主催者多忙のため、更新が昨年で止まっている状態ですが、活動は続いています


としまScopeのWebサイト。最近のとしま会議のレポートはこちらに掲載されています

“豊島区”がくくりになるので、今のところ「豊島区に住んでいる」程度でしか区との関わりがない自分が登壇することに、最初は違和感を覚えていました。今となってはとても良い経験をさせて頂けたと思っています。

私は「ライター」と「家電」の2つをテーマにして語りました。ゲストスピーカーの一人あたりの持ち時間は、スピーチが7分、進行や会場からの質問に答える時間が5分程度です。あまり細かいことまで話している余裕はありません。

私自身のキャリアを紐解くと、「雑誌編集者」である時間が圧倒的に長く、ウンチクを述べるにしてもそちらのほうがより多く語れます。

しかし、持ち時間は短い訳ですし、現状では定期刊行物の編集部には所属していません。人に説明する上でも、普段よく書かせていただいているマイナビニュースさんやゲットナビさんの画面を見せて、ライターと名乗ってその職務を説明したほうが理解されやすいと考えました。


使用したスライドの一枚。自分のプロフィールについては早足で流しました

持ち時間で色々話しましたが、ギャランティの話やプロフェッショナルとアマチュアの違いなどは、皆さん気になるようで注目して頂けました。

また、「家電のライター」と名乗ると、よく聞かれるのが「自宅に最新家電はたくさんあるのか」で、正直に言って「ありません」が実際のところです。

では、どうやって最新家電に触れるのか。自腹で購入したり、お店で触ったり、展示会に行って見てきたりは誰でもできます。

プロフェッショナルにしかできないのは、メーカー主催の発表会に行ったり、取材して触らせてもらったり、メーカーから製品を借りて試用したりということになります。

実際に普段懇意にして頂いているメーカーさんに相談して、気になる家電を借りてきました!と言って、シャープさんの電気無水調理鍋「ヘルシオ ホットクック」を持ち出して紹介しました。最新の2.4L大容量タイプで無線LANに標準対応し、音声発話機能も備える「KN-HW24C」です。

私のスライドは全部で36枚あり、そのうちヘルシオ ホットクック関連のスライドは9枚。実際にサンマの煮付けやブリ大根、カレーなど作ったので、その様子や感想を写真付きで見せると、製品に興味を示してくれた参加者も多かったのは幸いでした。貸し出してくれた担当さんに怒られずに済みそうです。


私がスピーチする様子。スライドや製品を出して結構必死で喋りました。頭の中は真っ白です


使用したスライドの一枚。当たり前ですが、ちゃんと使って撮影して、スライドに載せて参加者に見てもらいました

機能や性能、使ってみた感想について説明するとともに、原稿を書くときにはどういう点に注目するのか、どんな工夫をするのか、かい摘んで話しました。

メーカーは商品を作る際にターゲットと開発コンセプトを必ず考えます。そこにしっかり合致するユーザーなら、基本的に満足度は高くなります。不満を持つユーザーは、ターゲットから外れていたり、開発コンセプトと異なる使い方をしているのです。

とはいえ、メーカーと一括りに言っても技術者だけでなく、営業、販促、マーケティング、広告、品質管理やサポートなど、製品の販売までには色々な部門の人がそれぞれの立場で関わります。ターゲットやコンセプトがぶれてしまい、まったく売れない失敗作が生み出されることも珍しくはありません。

逆にとても良い製品なのに、宣伝に失敗したり、販売店の協力を取り付けるのに失敗したりして、隠れた名機となって消えていく製品もあります。

ユーザーが間違いのない買い物ができるよう、「この製品はこんな人向け」をメーカーの宣伝文句よりも少しでもつまびらかにし、メーカーとユーザーを橋渡しするのが、メディアの仕事なのだと説明しました。

このあたりは、割と分かりやすく辻褄も合うように説明できたと思います。

もちろん、ライターの仕事はこれだけではないのですが、時間の都合で端折って端折って…です(笑)


原稿を書くコツのスライドは、一部の参加者には深く刺さったようで、これも幸いでした

この日のとしま会議で私の他に登壇した4人は、お祭りで日本を盛り上げる「株式会社オマツリジャパン」代表の加藤優子さん。

世界中の様々な国の料理を作る料理人で「世界のお万菜」の屋号で椎名町にある宿屋に見えない宿屋「シーナと一平」のカフェスペースで営業する目黒典子さん。

都市緑化と街作りの専門家で南池袋公園の芝生なども手掛けた「東邦レオ株式会社」の日置大輔さん。

子供達が自然に親しめて、想像力を発揮しながら遊べる場所を作る「ぞうしがやプレーパーク」主宰のさぶりきくこさんでした。


ゲストスピーカーの5人で撮影。左から日置さん、めぐさん、加藤さん、さぶりさん、私

皆さん、個性的で自分の視点を活かして地域に結びつこうとしているのだなと感じられるところが小気味良かったです。

後日、「としまScope」のサイトで当日の様子が記事化されるので、その際はまたこのブログで取り上げたいと思います。

豊島区民による豊島区民のための「としま会議」に出席

ひょんなきっかけから豊島区民による豊島区民のための地域活性化の集まり「としま会議」に参加しました。何を隠そう、私も豊島区民なのです。

豊島区内で活躍する「人」が登場し、自分がいま何をやっているのか語り、参加者や協力者を募ったり、単純にお客さんを呼ぶという主旨で、視聴者同士でも話をする機会が設けられ、思わぬ繋がりが見つかったり、視野が広がるのが魅力です。


こういう集まりを何と呼ぶのでしょうね。既に23回目の開催です

何度も参加する方も何人もいるようで、今回参加してみてそれも納得。

豊島区という繋がり以外、何の繋がりもなかった人が、想像もしていなかったような仕事や活動をしている、そのことを知るだけでなぜこれほど面白いのだろうと自分でも驚きました。

会場は巣鴨のシェアオフィス「RYOZAN PARK」の地下のフィットネスジムのスペースを利用し、スタッフや登壇者含めて40人弱が居たのではと思います。

何人かと名刺交換し、お話しましたが、今回一番興味深かったのは駒込の勝林寺の住職でした。


勝林寺のウェブサイト。臨済宗の妙心寺派のお寺です。お寺の近辺は元々染井村といい、ソメイヨシノの発祥の地として知られた場所でもあります

私は以前から、いまどきのお寺は生き残りを真剣に模索しているところと、旧態然としているところに二分されているんだろうなと思っていました。この方はまさに前者。住職を継いだばかりで未だ30代ということもあり、「400年後も残るお寺にするために自分は何をすべきか」と色々と考えているのがよく伝わりました。

「人と暮らしの間にあるお寺」にしたいと考えたそうで、現在は寺子屋事業(ワークショップ)も運営。座禅、茶道教室、書道教室、ヨガ教室、仏像彫刻の教室なども開いて、全年代の集客に力を入れているそう。

また、障害を持つ子供とその親が集まって七五三をやるといった催しも試み、参加者から子供の七五三を祝ってあげられたと大変喜ばれたそうです。

住職は「七五三は本来なら神社でやるものですが」と苦笑いしつつも、地域の人に喜ばれることこそがお寺の本分だと改めて気が付いたといったことを話していました。

こういう話を聞いてしまうと、一度覗いてみようかなっていう気がムクムクしてきますが、もう一つ気になるポイントも。

現在、同寺は本堂を改築中で、新しい本堂は、立川市にある楕円形のウッドデッキで有名になった藤幼稚園を建築した、手塚建築研究所が手掛けているとのこと。

建築に興味のある人にも気になるお寺と言えそうですね。