ソースネクストさんの翻訳機「POCKETALK(ポケトーク)」の新機能「ポケトーク字幕」や「グループ翻訳」等を紹介する発表会のレポートを、マイナビニュースさんに掲載して頂きました。
この2つはとても面白い機能だと思いました。ポケトーク字幕は、外国人を相手にしたリモート会議において、話者の言葉を即座に翻訳して字幕として表示する機能で、翻訳者を間に入れるよりも遥かにスピーディです。
グループ翻訳は複数のポケトークでグループを作り、グループ参加者全員にそれぞれの母国語でメッセージ表示する機能。G7みたいな会議で各国首脳が自分の母国語で喋っているのに、それぞれの母国語で表示が出てくるみたいな状況を想像するとイメージしやすいですね。もちろん、全員がポケトークを使っていることが条件になります。
そんな状況、どれだけあるんだと言われそうですが、最近は海外に仕事の一部をアウトソースする企業も少なくないですし、三ヶ国語以上の話者が同時に会議に臨む場であれば、どんなシチュエーションでも役立ちそうです。
機械翻訳なだけに、話の流れを掴んだ上でないとうまく訳せないようなセリフはまだ難しいようで、実際に運用する場合は話者側がポケトークのクセを掴んだ上でそれに合わせた喋り方をするほうが間違いは少なくなりそうだと感じました。とはいえ、こういう部分も今後のAIの進化次第で翻訳できるようになっていくんじゃないのかなと思います。
それから、とても面白い機能ではあるものの、メディアの立場から言うとレビューが凄くしづらい製品でもあります。英語のできる人と中国語のできる人を連れてくれば簡単じゃないかと思われそうですが、ランチくらいで協力してくれそうな友人にそういう人がいないことには、コストが掛かっちゃうのですよね。