識者が振り返る2017年の印象的だった家電

明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

2018年も執筆履歴が多くなりそうです…。

IT・家電ジャーナリスト安蔵靖志さんのインタビュー記事の後編が、ゲットナビさんに掲載されました。

後編では調理家電以外の生活家電について語っていただきました。

アイリスオーヤマさんなどのWi-Fi対応エアコンは、ペット可のマンションやアパートなどの集合住宅に導入すれば、物件の大きなアピールポイントになるという指摘は、非常に良い気付きだなと感じました。


家電のプロが「もっとも勢いがある」と感じたメーカーは? 2017年「注目の家電」と「業界の流れ」を振り返る!

アイリスオーヤマのサーキュレーターっぽい衣類乾燥機やドライヤーなど、創意工夫を垣間見る

少し前になるのですが、アイリスオーヤマさんで個別説明の機会を得ました。

ここ最近登場した製品の紹介でしたが、流れてくるリリースを見るだけではきちんと頭に入ってこないものだとつくづく思いました。リリースが届いていたことに気付いていなかった製品まであってなんだか恐縮です。リリースが重なる日は、タイトルくらいしか目を走らせずに処理しないと仕事が進まないこともあるので、この辺りはジレンマですね(と、自己弁護)。

その中で特に目を引いたのが、衣類乾燥機「カラリエ」の新機種「KIK-C510」、ハンズフリーのドライヤー「HDR-S1」、スティッククリーナーの「KIC-SLDC4-R」でした。

初代カラリエは衣類を普通のサーキュレーターで乾かすよりも、もっと早く乾かすにはどうすれば良いかと考え、「温風にすれば良いはず」という単純な発想から作られたと言います。要するにドライヤーと合体してしまえということですね。

新機種「KIK-C510」ではデザインを変更したほか、出力を330Wから最大510W(標準350W)に増して、より短時間で乾かせるようになっています。出力を上げるほど早く乾く代わりに電気代も掛かるので、社内でも議論があったらしいのですが、ユーザーに選択肢を与えるべきだという結論に至ったそうです。価格はアイリスプラザで税別8,980円(2017年11月24日現在、以下同)。

梅雨の時期はもちろん、雨で外干しできない日やそもそも外干ししづらい環境で、乾燥機よりリーズナブルに乾せるのが魅力です。温風だけでなく、普通のサーキュレーターとしても利用できるので、通年で利用できるのが良いですね。もちろん、収納したい場合もコンパクトなので場所を取りません。


KIK-C510は見た目はサーキュレーターそのもの


首が上を向き、ホースの先から温風が出て、上にある衣類を乾燥できる仕組み


KIK-C510の操作部。風量、タイマー、首振りなどの設定が可能です

ちなみに、アイリスさんではサーキュレーター衣類乾燥除湿機「DDC-50」も12月1日から発売の予定です。

こちらはデシカント式除湿機のヒーターの熱を乾燥風として、サーキュレーターで室内に循環させるというもの。デシカント式はゼオライト式とも言われ、コンプレッサー式に比べると消費電力がかさむ反面、運転音が静かで室温の影響が少ないために冬でも使いやすいのが特徴。衣類乾燥と組み合わせるには良い方式です。参考価格は税別24,800円となっています。

ハンズフリードライヤー「HDR-S1」は、卓上設置ドライヤーと言い換えたほうがイメージしやすいかもしれません。据え置きで風を送るようになっています。ドライヤーをサーキュレーターっぽくしてしまおうという、カラリエと逆の発想の製品とも言えそうですね。2台目のドライヤーとしても需要があるとか。パールピンク・パールブルー・シャンパンゴールドの3色で展開しています。価格は同じくアイリスプラザで税別8,980円。

歯を磨きながら、雑誌を読みながらといった「ながら」で利用できるほか、「スタイリング時に両手が使えるので便利だ」という声も多いと言います。他にも、ネイルを乾かしたり、ペットのシャンプーのあとに使ったり、プラモデルの塗装を乾かすのに利用しているという報告もあるそう。

説明してくれた広報担当は、飼っているリスの餌のドングリを乾燥するのに使っているそうです。


HDR-S1は少しずんぐりしたドライヤーの印象。ピントが甘くて恐縮です

一方、「KIC-SLDC4-R」はシンプルさが魅力。スティッククリーナーは各社サイクロンが多いのですが、これは敢えて紙パック式を採用しています。最近はゴミ捨てなどのメンテナンス性から紙パック式が人気を盛り返してきているので、良い着眼点だなと思います。価格はアイリスプラザで税別13,800円。

前モデルからモーターの吸引力を30%アップしつつ、ヘッド幅を広げています。パワーヘッドではないので自走はしませんが、その分軽量で、クラス最軽量の1.2kgを実現。ダストセンサーを備えているのも良いところ。

また、本体背面の一番上のところに磁石が組み込まれていて、壁の中に鉄骨のあるところなどで倒れずに立てかけられます。鉄骨なんてないって場合、スチールの画鋲を壁に刺すか、クリップをセロテープで壁に貼ってしまうと良いかもしれません。

一人暮らしのワンルームや、二階の個室専用など、あまり広くないスペース向けにピッタリだなと感じました。


KIC-SLDC4-Rは手軽さを追求したスティッククリーナー


壁際にセットしやすいスタンドと充電用の電源ケーブルが付属します

他にもLEDや加湿器、布団乾燥機なども見せていただきましたが、ダラダラ紹介しても間延びするだけなのでそれらは又の機会に!

アイリスから糖質制限が気になるご飯好きに向けのカロリー表示機能付きIH炊飯器

アイリスオーヤマさんのIH炊飯器の新製品発表会のレポートを、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

おひつになるお釜(上)とIH調理器になる発熱部(下)で分離して使えることで話題になった「RC-IA30-B」の後継機「銘柄量り炊きIHジャー炊飯器(KRC-PA50-B)」と、アイリス初の圧力式を採用した「圧力IHジャー炊飯器(KRC-PA50-B)」。

いずれも3万円前後の値付けは流石です。

同社では消費者目線に立って工夫を凝らした自社の家電に「なるほど家電」と名付けて呼んでいます。

なるほどスイッチ、なるほど価格、なるほどサポートなど、パーツからサービスまで色々と応用が効かせられて良いんじゃないかと思っていますが、今回のRC-IA30-Bに搭載した「カロリー表示機能」は、差し詰め「なるほど機能」とでも呼べる機能。

炊き上がったご飯を内釜から茶碗によそったとき、内釜の重量の変化をセンサーでチェックして、よそわれたご飯の量=カロリー量を計算し、そのご飯を平らげるとどのくらいのカロリーを摂取するのか目安で表示します。

面白いことを考えるものだなと感心してしまいました。


ダイエットの救世主? – アイリスオーヤマ、カロリー表示するIH炊飯器