大塚新聞で阿波おどりの予告&舞台裏取材記事を執筆

ひょんな伝手から、地元である大塚のローカルメディア「大塚新聞」を手伝うことになりました。

大塚新聞は企業として登記してあるような事業体ではないので、社長はいませんし、雇用関係でもなく、クラブ活動に近い参加形式です。私はただの記者で、他に所属するメンバーに文筆業がいないため、デスク的な立ち位置に落ち着いています。

とはいえ、大塚が好きで集まっているアマチュアなメンツの中で、プロ根性を叩き込むようなダメ出しなどしても仕方ありません。なので、デスクっぽい仕事といったら、誤解を招きそうな表現を指摘したり、誤字脱字を直したりといった程度で、緩くやっています。

私自身も記事を書くことになり、その一発目として選んだ題材が「東京大塚阿波おどり」です。毎年8月末に実施され、大勢の踊り手と観客で賑わいます。レポートも良いのですが、そもそもなんで徳島(阿波)ローカルの祭りを大塚で開催するのか疑問に思い、開催を前に実行委員会である「南大塚ネットワーク」の広報担当の辻口正彦さんを取材しました。

辻口さんに辿り着くに当たってオマツリジャパンの加藤優子さんと大内花菜子さんにご協力いただき、共同取材という形をとっています。

事前に調べたところでは、阿波おどりは大塚以外でも全国各地で開かれていて、都内では高円寺が一番古く、動員数も多いようです。そのあたりも含めて、大塚で実施することになった経緯、あやうく名称が「大塚ばか踊り」になりかけたという話や、飛び入り不可の理由など、興味深い話が聞けました。

あんまり面白かったもので、想定していたより長くなってしまったのが反省でした(笑)

東京大塚阿波おどりまであと1カ月!今も昔も大塚はお祭り大好き!

としま会議で登壇!家電とライターについて語った!

5月29日に「第34回 としま会議」にゲストスピーカーの一人として登壇してきました。東京都豊島区在住・在勤のゲストを毎回5人呼び、自分の仕事や活動について語らせる催しで、参加者は40人ちょっとといったところでしょうか。会場は毎回違う場所で、今回は池袋のWACCA、5Fの「もうひとつのdaidokoro」を利用しました。


としま会議のWebサイト。残念ながら主催者多忙のため、更新が昨年で止まっている状態ですが、活動は続いています


としまScopeのWebサイト。最近のとしま会議のレポートはこちらに掲載されています

“豊島区”がくくりになるので、今のところ「豊島区に住んでいる」程度でしか区との関わりがない自分が登壇することに、最初は違和感を覚えていました。今となってはとても良い経験をさせて頂けたと思っています。

私は「ライター」と「家電」の2つをテーマにして語りました。ゲストスピーカーの一人あたりの持ち時間は、スピーチが7分、進行や会場からの質問に答える時間が5分程度です。あまり細かいことまで話している余裕はありません。

私自身のキャリアを紐解くと、「雑誌編集者」である時間が圧倒的に長く、ウンチクを述べるにしてもそちらのほうがより多く語れます。

しかし、持ち時間は短い訳ですし、現状では定期刊行物の編集部には所属していません。人に説明する上でも、普段よく書かせていただいているマイナビニュースさんやゲットナビさんの画面を見せて、ライターと名乗ってその職務を説明したほうが理解されやすいと考えました。


使用したスライドの一枚。自分のプロフィールについては早足で流しました

持ち時間で色々話しましたが、ギャランティの話やプロフェッショナルとアマチュアの違いなどは、皆さん気になるようで注目して頂けました。

また、「家電のライター」と名乗ると、よく聞かれるのが「自宅に最新家電はたくさんあるのか」で、正直に言って「ありません」が実際のところです。

では、どうやって最新家電に触れるのか。自腹で購入したり、お店で触ったり、展示会に行って見てきたりは誰でもできます。

プロフェッショナルにしかできないのは、メーカー主催の発表会に行ったり、取材して触らせてもらったり、メーカーから製品を借りて試用したりということになります。

実際に普段懇意にして頂いているメーカーさんに相談して、気になる家電を借りてきました!と言って、シャープさんの電気無水調理鍋「ヘルシオ ホットクック」を持ち出して紹介しました。最新の2.4L大容量タイプで無線LANに標準対応し、音声発話機能も備える「KN-HW24C」です。

私のスライドは全部で36枚あり、そのうちヘルシオ ホットクック関連のスライドは9枚。実際にサンマの煮付けやブリ大根、カレーなど作ったので、その様子や感想を写真付きで見せると、製品に興味を示してくれた参加者も多かったのは幸いでした。貸し出してくれた担当さんに怒られずに済みそうです。


私がスピーチする様子。スライドや製品を出して結構必死で喋りました。頭の中は真っ白です


使用したスライドの一枚。当たり前ですが、ちゃんと使って撮影して、スライドに載せて参加者に見てもらいました

機能や性能、使ってみた感想について説明するとともに、原稿を書くときにはどういう点に注目するのか、どんな工夫をするのか、かい摘んで話しました。

メーカーは商品を作る際にターゲットと開発コンセプトを必ず考えます。そこにしっかり合致するユーザーなら、基本的に満足度は高くなります。不満を持つユーザーは、ターゲットから外れていたり、開発コンセプトと異なる使い方をしているのです。

とはいえ、メーカーと一括りに言っても技術者だけでなく、営業、販促、マーケティング、広告、品質管理やサポートなど、製品の販売までには色々な部門の人がそれぞれの立場で関わります。ターゲットやコンセプトがぶれてしまい、まったく売れない失敗作が生み出されることも珍しくはありません。

逆にとても良い製品なのに、宣伝に失敗したり、販売店の協力を取り付けるのに失敗したりして、隠れた名機となって消えていく製品もあります。

ユーザーが間違いのない買い物ができるよう、「この製品はこんな人向け」をメーカーの宣伝文句よりも少しでもつまびらかにし、メーカーとユーザーを橋渡しするのが、メディアの仕事なのだと説明しました。

このあたりは、割と分かりやすく辻褄も合うように説明できたと思います。

もちろん、ライターの仕事はこれだけではないのですが、時間の都合で端折って端折って…です(笑)


原稿を書くコツのスライドは、一部の参加者には深く刺さったようで、これも幸いでした

この日のとしま会議で私の他に登壇した4人は、お祭りで日本を盛り上げる「株式会社オマツリジャパン」代表の加藤優子さん。

世界中の様々な国の料理を作る料理人で「世界のお万菜」の屋号で椎名町にある宿屋に見えない宿屋「シーナと一平」のカフェスペースで営業する目黒典子さん。

都市緑化と街作りの専門家で南池袋公園の芝生なども手掛けた「東邦レオ株式会社」の日置大輔さん。

子供達が自然に親しめて、想像力を発揮しながら遊べる場所を作る「ぞうしがやプレーパーク」主宰のさぶりきくこさんでした。


ゲストスピーカーの5人で撮影。左から日置さん、めぐさん、加藤さん、さぶりさん、私

皆さん、個性的で自分の視点を活かして地域に結びつこうとしているのだなと感じられるところが小気味良かったです。

後日、「としまScope」のサイトで当日の様子が記事化されるので、その際はまたこのブログで取り上げたいと思います。