音を遠くまで聴こえやすく届ける「サウンドスピーカー・ホーム」を取材

サウンドファンさんの聴こえやすい音に変換する「サウンドスピーカー・ホーム」の取材記事を、サーイ・イサラさんの1月号に掲載して頂きました。紙媒体なので記事へのリンクはありません。

“音を聴こえやすくする”と書くと、イコライザーで周波数を調整するなどのエフェクトを掛けるイメージがあるかと思います。このサウンドスピーカー・ホームは、そうではなくて音を大きくするイメージです。もちろん、単純にボリュームを上げているのではなく、音の減衰を抑えるように遠くまでくぐもらずに伝わるように再生するのです。

聴力が衰えた高齢者の家庭などでテレビの脇に置いて使うのがオススメで、ボリュームを上げ過ぎて家族や隣近所に怒られた経験のある人ほど、その魅力も理解しやすいのではないでしょうか。

本製品が音をしっかり伝える秘密はカーブしたスピーカー面にあります。通常のスピーカーは振動板がコーン状になっていて、そこにピストン振動させて音を発しています。ミライスピーカー・ホームは、スピーカーが板状のものを曲げただけのほうが、音が遠くまではっきり伝わるという原理を応用しています。

原理と言っても実は未だしっかり解明されていません。よく分からないけれど、こうするとよく聴こえるから、それで製品を作っちゃえという、理屈から入り勝ちな人間には驚かされる開発の裏話が聞けました。

この現象は、文字で読むだけではピンと来ないかもしれませんが、目の前で再現されるとなかなか面白いのです。なかなかどころか、明らかにテンションが上がります。

一年以上前にサウンドファンさんの方から声を掛けられて取材したことがあり、その時は生憎と上手く紹介できる媒体を見付けられませんでしたが、今回こうして取材して記事にできて良かったです。

サーイ・イサラ 1月号 日本のモノ語り「第51回 ミライスピーカー・ホーム(株式会社サウンドファン)」

これから音楽にお金を掛けていきたい人のためのワイヤレス高級スピーカー

デンマークのハイエンドスピーカーメーカー、DYNAUDIOさんの国内販促サイトでインタビュー記事を掲載していただきました。

先日のCafeRes Japan 2018で、販売代理店のキザスさんと挨拶したのが切っ掛けで依頼されたお仕事です。通常ならオーディオ系のライターに話がいきそうなものですが、オーディオの専門ライターとは違う視点や語り口が欲しいとのオーダーで、そういうことならばとお引き受けしました。

インタビューしたのは国内ブレイクダンスの第一人者TAISUKEさんです。DYNAUDIOのワイヤレススピーカー「Xeo2」と「Music3」を体験してもらい、感想をまとめる内容で、実際にTAISUKEさんが指導するダンス教室でロケしました。

Xeo2はボックス型、Music3はラジカセ型で、どちらもワイヤレスながらクリアで迫力のあるサウンドが堪能できます。ワイヤレスというだけで、音質は絶対に劣化すると思っていたのですが、そんな人でも「え?これがワイヤレス?」と驚けるレベルに仕上がっていると思います。

TAISUKEさんの言葉で印象的だったのは、「ダンススタジオは床の面積を少しでも多くダンススペースとして使いたいので、スピーカーは小さくするか上から吊るしたいと考えている。しかし一方でダンサーの腹に響くしっかりした音が出せるスピーカーは大きくなりがち。このため、新しいスタジオはいつもスピーカー選びが悩みになる」という指摘でした。

ダンサーにとって、音が耳だけではなく、身体全体で聞こえることはとても重要なのだそう。プロダンサーの世界って凄い!

私自身は10万円以上もするスピーカーなんて、使ったことがありませんし、もはやこれは家電の範疇ではないのではないかと感じましたが、もちろん家庭でも利用可能です。

音楽鑑賞が趣味と公言する人の中には数百万円レベルでお金も注ぎ込む人もいますが、そこまで大袈裟な製品ではありません。「ちょっと頑張れば手が出る」価格帯であり、これから音楽鑑賞にお金を掛けていきたい人にとっても魅力的なラグジュアリー製品ではないでしょうか。

TAISUKEさんのような音に関わる仕事に就いている人、音楽好きのハイソな人、音にこだわりたい小規模な飲食店や小売店、インテリアにハイセンスさを演出したいデザイン事務所などに良いんじゃないかなと感じました。

~Music × Arts Vol.1 ブレイクダンサー TAISUKE さん