満足度の高いキャノンのスポットライト型スピーカーライトを体験してきた

銀座で開催中のキヤノンさんの「albos Light & Speaker」先行体験専門店「albos ROOM」に行ってきました。期間限定の店舗です。先にメディアデーも設けられていましたが、その日は都合が合わなかったので日曜日に見て来た次第。

以前から、Makuakeさんで支援を募集していて、目標額の25倍である25,248,000円もの応援購入総額を集めていたのは知っていました。キヤノンさんと言ったらカメラとプリンターというイメージだったので、Makuakeさんで初めて見た時は「ソニーさんの間違いじゃないの!?」と驚いたものです。

会場には極小レンタルスペースのような、2台のブースが用意されています。テーブルの上にアルミ削り出しの美しいボディをした、albos Light & Speakerと、Bluetoothでペアリング済のスマホが置かれていて、スマホ上で音楽再生するとすぐにスピーカーから音が出ます。

albos Light & Speaker

スピーカーの操作は電源、ボリュームの上げ下げ、再生/停止の4つ。上部に照明のボタンが1つあり、押すたびに明るさと色が変わります。昼白色と暖色がそれぞれ3段階、都合6種類の明かりということです。

本体下部の操作ボタン

照明部は2本のアームで支えられ、アームは前後に動くほか、横方向に360°回転します。また、アームと照明の接合部も角度が付けられるようになっています。滑らかに動きながら、止めたいところでピタリと止まるので、照明の位置を微調整したい場合もストレスがありません。デスクスタンドとしても純粋に使いやすそうです。

あまり意味はないものの、照明は真上に向けることも可能

席に座ってまず音楽を再生してみると、目の前のスピーカーから聞こえるはずの音が天井から聞こえてきたことに驚きました。思わず天井を見上げてしまいました。耳を近づければちゃんとスピーカーから聞こえていることが分かります。背筋を伸ばして座った時と、前かがみに(猫背気味に)座った時、あるいは照明をどの角度にするかで、聞こえる音が微妙に変わります。

伸びのある高音から深みのある低音まで楽しめます。どちらかというと仕事や読書の時にBGMを流すために使うスタンドスピーカーということもあり、腹の底まで響くような重低音は求められていないと判断している印象です。

電源の入力はUSB Type-C。2600mAhのバッテリーを搭載しており、バッテリーだけで音楽再生&ライト点灯併用時が3時間、音楽再生だけなら5時間、ライト点灯のみなら8時間の連続使用が可能となっています。車載してアウトドアなどに持っていっても楽しそうですね。

背面のUSB Type-Cコネクタから給電します

こういうオシャレなスピーカーライトが自分の机やベッドサイドに置かれているところを想像すると、それだけで満足感が溢れてきそうです。ちょっと前に流行った言い回しなら、クォリティ・オブ・ライフを高めるアイテムといったところでしょうか。

現在、量販店の通販サイトなどで44,990円で予約受付中となっています。

Makuakeのサクセス商品を購入できるサイト「Makuake STORE」が登場

Makuakeさんの新サービス「Makuake STORE」の発表会に出席しました。

クラウドファンディングとしてスタートしたMakuakeさんですが、近年は従来のクラウドファンディングとの差別化を意識して「応援購入サービス」と称しています。

「Makuake STORE」がオープン。URLは、https://store.makuake.com/

Makuake STOREは、Makuakeさんのプロジェクトをきっかけに消費者認知を得てサクセスした製品を、プロジェクト終了後も購入できる通販サイトです。以前から、プロジェクトの終了後に気が付いて「欲しかった」「どこかで購入できないか」というユーザーの声が寄せられており、プロジェクトで成功した製品が増えてきたことを背景に、購入までの導線を用意した形です。

実際は商品によっては、プロジェクト終了後もプロジェクトページから購入への道筋が作られていました。しかし、より簡単で楽しく「応援購入」が可能なように、Makuake STOREとして独立し、サービスに膨らみを持たせています。

在庫は出店社が持ち、発送も出店社から行われます。

共同創業者の坊垣佳奈取締役(左)、ビジネスサポート事業本部の山下由佳理マネージャー(右)

Makuake側の手数料は20%なので、流通としては一般的な水準かと思います。なお、サクセスした商品がすべて並ぶ訳ではなく、他の流通でも取り扱われるようになった商品は出品者の判断に委ねられるとのことです。

サクセスした商品だけが並ぶので、ウィンドウショッピングのように見ているだけでも物欲が刺激されやすいサイトと言えそうですね。

渋谷スクランブルスクエアでポップアップストア「boxsta」を見学

大日本印刷さんが仕掛けるポップアップストア「boxsta」のレポート記事を、家電Bizさんに掲載して頂きました。

渋谷スクランブルスクエア2Fで12月25日(水)まで実施中の催しで、未発売の製品も含む最新のIoT機器を店頭で気軽に体験できるスペースになっています。

ここに並ぶ商品は、レジで精算して持ち帰るのではなく、その場で通販に申し込んだり、クラウドファンディングサイト「Makuake」で支援したりできる仕組みです。

印刷会社の事業としては、少し意外な印象ですが、実は大日本印刷さんでは印刷以外の仕事も結構やっているのだとか。今後はオープンイノベーションサイト「DNP INNOVATION PORT」でも商品を募集していくそうです。

boxstaの会場の全景写真を撮り忘れたのは、ここだけのヒミツ…(笑)

大日本印刷が未来型店舗をイメージしたポップアップストア「boxsta」をオープン

家電量販店のためのクラウドファンディング活用

家電Biz秋号で掲載していただいた、クラウドファンディング活用の企画記事です。媒体の性格もあり、家電量販店が販売のために活用しましょうという主旨になっています。

MakuakeCAMPFIREGREEN FUNDINGの各サイトを紹介。また、具体的な商品として、AURA、Nail Clipper、ダイソン掃除機用便利グッズを紹介しています。

クラウドファンディングを集客にに活用している例として、二子玉川の「蔦屋家電+」にも触れました。

売り場づくりや集客にもクラウドファンディング活用のヒントを探る

コカ・コーラが家電に挑戦!?コーヒーメーカー「&Drip」の戦略

日本コカ・コーラさんのコーヒーメーカー「&Drip」の発表会レポートを、家電Bizさんに掲載して頂きました。

世界的な飲料メーカーが家電に挑戦した背景には、同社の新規事業開発の戦略があります。ここでがっつり儲けを作ろうというものではなく、コカ・コーラのブランドや物流を利用して何ができるのか試している印象です。それもあって、まずはクラウドファンディングサイトのMakuakeを利用し、プロジェクト終了後も家電量販店などで販売するかどうか未定とのことでした。

シンプルな操作ながら、豆に最適な湯量と抽出温度、注ぎ方、圧力を調整して、美味しさを引き出すよう設計しています。

「あ、コカ・コーラらしいな」と感じたのは、リビングでも個室でもマッチするデザイン。コーヒーを淹れ終わるとジャーンとギターが鳴るところも、なんだか「らしい」と感じます。

コカ・コーラはアメリカの消費文化を象徴する存在であり、アメリカンスタイルをどこかで醸し出すフィロソフィーが感じられる企業でもあるので、デザインセンスもなんとなく垢抜けて感じるんですよね。

日本コカ・コーラがクラウドファンディングでコーヒーメーカー市場に挑戦

店舗で体感をアピールしたい、スキャナー機能付きLEDデスクスタンド「Aura」

CZUR Tech社さんが開発し、Concentration Heat and Momentum Ltd 東京支店(以下、CHAM Japan)さんが販売する「Aura(オーラ)」のレビュー記事を、家電Bizさんに掲載していただきました。

Auraはスキャナー機能付きのスタイリッシュなLEDデスクスタンドです。LED照明はアームに格納するように折りたたむことができ、さらに照明の下に広げた本などをスキャンできます。

ページのたわんだ状態でもキレイに補正できるので、本を分解したり、折りめを付けたりしたくない時に重宝します。実際に試してみましたが、セッティングも容易で、簡単な操作で短時間できれいに取り込めました。今どきのスキャナって凄いなと素直に感心しました。

クラウドファンディングのMakuakeさんで、好成績を残し、注目を集めたのも納得です。

ただ、こうした2in1な製品は、量販店の店頭で一般販売しようとすると、上手くディスプレイできないと埋没してしまって良さが来店客に伝わりません。家電流通向けの媒体なので、記事ではそのあたりを少し考察しています。

たとえば、照明コーナーに置く場合とPC周辺機器コーナーに置く場合とでは、仕入れ担当(バイヤー)も売り場の展示担当も異なります。両方に置こうとしたら、複数が対応することになり、売上や展示に誰が責任を持つのか煩雑になります。もちろん、統括的に見ることも可能ですが、よく売れる、集客になるなどの具体的なメリットがないと、量販側も効率重視でいきたいわけです。

とはいえ、こうした従来の製品の領域を横断する2in1、あるいは3in1な製品は、今後もどんどん登場すると思います。ニッチだけれど面白い製品や、触れてみて確かめたい新しいコンセプトな製品、自社通販サイトに誘引できる製品といったものを、量販店はもっと柔軟に取り扱えるようになる必要があるのだろうなと思うのです。

体感できる店舗が魅せられる スキャナー機能付きLEDデスクスタンド「Aura」

ハリオの電動コーヒーグラインダーをレビュー、本社の建物が凄かった!

ハリオさんのハンディタイプの電動コーヒーグラインダー「コーヒーミル・スマートG」のレビュー記事を、家電Bizさんに掲載していただきました。

Makuakeさんでクラウドファンディングのプロジェクトに出している製品で、8月末まで支援募集中になっています。

Makuakeさん経由で案内をいただいていた発表会に所用で参加できず、Makuakeさんに「お話聞きたかったな~」と伝えた所、お繋ぎしますよと言って頂き、気が付いたら話を聞くだけでなく、製品を借りてレビューすることになっていました。もしかして、伝言ゲーム?(笑)

でも、私としては幸いな話で、最近コーヒー関連の仕事が増えていることもあって、ハンディタイプのグラインダーを試用できたのはタイムリーでした。

貸出機の受け取りで日本橋富沢町の本社まで足を運んだのですが、元銀行の建物に居抜きで入っていて、めっちゃお洒落。中に入ると、奥に金庫室だった部屋がチラッと見え、分厚い扉が空いたままになっていました。そそる!

この建物のほうをレビューしたいわ~、むしろこんな建物で働いてみたいわ~と、密かにテンションを上げ、帰りには思わず外観など撮影してしまいました。いつかどこかでこの写真を使いたいです。

肝心の製品については、記事をご参照いただけると幸甚です。ベタ褒めという程ではありませんが、かなり良い製品に仕上がっている印象でした。製品に興味を覚えた方は、支援もオススメですよ。

挽きたての味と香りがどこででも楽しめる、ハリオの電動ハンディーコーヒーグラインダー

popInの程社長を取材・成功の背景と店舗への取り組み

家電BizさんのWebサイトに、popInの程 涛(テイ・トウ)社長のインタビュー記事を掲載していただきました。この記事は5月25日発行の雑誌「家電Biz」夏号にも掲載予定です。

別記事でも触れた通り、先日、popInさんには同社サイトの「オーナーズボイス」コーナーで四人のユーザーの取材記事も書かせていただいており、最近いろいろとお世話になっています。程社長にも顔と名前くらいは覚えてもらえたかしら。

popInさんの手がける「popIn Aladdin」は、プロジェクター、Bluetoothスピーカー、LEDシーリングライトが一体化した商品です。天井のシーリングの口に取り付けるだけで簡単に設置でき、Wi-Fi経由でYouTubeやNETFLIX、Amazon Primeなどが手軽に利用できるほか、子供向けなどの独自コンテンツを豊富に備えているのが魅力です。

クラウドファンディングのMakuakeで支援を募ったところ、当時歴代4位となる多額の支援金を集めることに成功しています。クラウドファンディングで火がついたことでも分かるとおり、まずはイノベーダーやアーリーアダプターと呼ばれる情報感度の高い人達から注目を集め、その人達の多くはWeb通販で購入しています。

ただ、年末商戦あたりから大手家電量販店ではすべて取り扱うようになり、店頭でもじわじわ売り上げが伸びてきていることから、今回成功の背景と店頭販促における取り組みについて程社長に聞いてきた次第です。

あまり長くなると読みづらいし、焦点もぼやけてしまうので、削って削って削ってこの形になりました。本当はもっと程さん個人の人となりにも触れたかった点が少々心残りです。

程さんは中国出身で東京工業大学留学のため来日し、卒業後は東京大学情報理工学研究科の修士課程での発明を、東京大学エッジキャピタルを利用してビジネス化。日本語はペラペラで、私より早口です。頭の回転が物凄く速いんですね。popInを開発するまでにも、さまざまな苦労を重ねているはずですが、気さくでバイタリティのある姿が印象的です。

プロジェクター市場に旋風を巻き起こすpopIn Aladdin
popIn 程 涛(テイ・トウ) 社長 独占インタビュー

クラウドファンディングは流通の未来を変えるか

クロスさんで発行している家電流通専門誌「家電Biz Vol.7」2018年秋号が発行されました。秋号では幾つかの記事を担当しました。

第2特集の「クラウドファンディング 物づくりの新潮流 流通での活用は?」では、Makuakeさんの中山亮太郎社長をインタビューできました。「量販企業のバイヤーがネタ探しする場になりたい」と語っていたのが印象的でした。

Makuakeを筆頭に、クラウドファンディングサイトでは、ユニークな製品が前触れもなしにぽっと出てくるのが魅力です。クラウドファンディングサイトで注目された商品ばかりを並べるリアルショップがあっても良いと思うし、それが大型の量販店舗で1コーナーになっていれば魅力的だろうと思うのですが、なかなか難しそうです。

想像してみると、東急ハンズなんて実はまさにそんな店舗な訳ですが、どこにでも出店できる業態とはいえなさそうです。売り場に商品を並べる以外のことでも、何か流通企業がクラウドファンディングを上手に活用する手がないものかと思っちゃいますね。

このほか、クリーナーやWi-Fiルーターの商品記事も担当。クリーナーの記事ではシャークニンジャさんのゴードン・トム社長にも会えました。

トム社長は、ダイソンさんやエレクトロラックスさんの日本法人の社長を務めたこともあり、日本を熟知する知日外国人です。「日本人は“徹底的”と“こだわり”が大好きな一方で、完璧なものはないことも知っているため、常に改善を求める」といったことを述べいて、日本人をよく知っているなと感心してしまいました。

家電Biz Vol.7 (2018年09月25日発売)

キングジムがクラウドファンディングで世に問う、文字通りの電子メモ帳「kakumiru」

キングジムさんの電子文具「kakumiru」の発表会レポートを、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

クラウドファンディングサイトのMakuakeさんを利用して、目標額を達成すれば生産し、達成できなければ生産中止という、少々ゲーム感覚のある発表内容でした。

「kakumiru」は4.3型電子ペーパーをディスプレイとして備え、付属のペンでメモを残せる商品です。見やすいように立てたり、書きやすいように横にしたりはできますが、基本的に据え置きでの利用を想定し、単3形電池で動作します。メモのほか、タスク管理、カレンダー、時計、電卓の5つの機能が利用可能。タスク管理ではアラームも設定できます。

誰でもスマートフォンを持ち歩くような時代にあって、これは売れるのか?という疑問が社内で大きく、ならばクラウドファンディングのプロジェクトにして、ユーザーに直接裁定してもらおうじゃないかとなったそうです。

今後は、こういうクラウドファンディングサイトを活用したマーケティングの取り組みが、各社で増えていくのではないかと感じさせられた案件でした。

キングジムの社内会議で全滅した電子メモ帳、日の目を見るか?