5月31日に開催された、Astell&Kern(アステルアンドケルン)のハイレゾ対応ポータブルオーディオプレイヤー「A&futura SE100」及び「A&norma SR15」の発表会に出席しました。
A&futura SE100(左)とA&norma SR15(右)。会場で視聴できました
Astell&Kernは韓国のオーディオメーカー、iriver(アイリバー)さんのブランド。ギリシャ語でastellは星、kernは中心の意味だそうです。
Astellがアステルなら、Kernはカーンと読む気がします。カーニング(kerning)のkernですから。しかし、敢えてのケルン。中二病っぽくて私は好きですよ。
国内販売代理店はアユートさんで、発表会も同社が開催しました。
前回、ラインアップを改変し、セグメントを示す「A&~~」を製品名の頭に付けるとしてフラグシップラインの「A&ultima SP1000」を発表していましたが、今回はそれに続くプレミアムラインの「A&futura SE100」、スタンダードラインの「A&norma SR15」を発表しました。
全国の主要家電量販店、オーディオ専門店、直販サイトの「アキハバラ e市場」にて、A&futura SE100が6月中旬から発売開始、A&norma SR15は7月下旬(ディレイする可能性あり)から発売開始。価格はオープンで、市場想定価格はA&futura SE100が税込み219,980円、A&norma SR15が税込み99,980円となっています。
音質も機能も、ついでに価格も、A&ultima SP1000、A&futura SE100、A&norma SR15の順で高いわけですが、試聴コーナーで聴いても正直よく分かりませんでした。
「すっげ、いい音!」と感じるのは間違いなく、特に低音の響きは格別なのですが、どこがどう良いのか、音の世界については受け取める耳も、表現するボキャブラリーもあまりに貧弱で心苦しいです。
Astell&Kernの第4世代のラインアップ構成を示した図
DACがどうだ、DSDがどうだ、PCMがどうだといったスペック的な話は、同社サイトや他のメディアを見てもらうとして、ここではデザインにちょっと触れておきます。
私の好みで言うと、A&norma SR15が良い味を出していると思います。正面が全体的にちょっとだけ左に傾いた平行四辺形をモチーフにしています。見づらいと感じるか、右手で操作しやすいのかなという気にさせられるか、まさに好みですかね。
A&norma SR15のサイズはW57.5×D16.1×H99.7mmで、重量は約154gですから、iPod Touchより、小さく厚く、重さは倍くらい。バッテリーは約10時間です。
ちなみに2016年リリースのAK300シリーズも傾いているように見えるデザインでしたが、実際は液晶画面などは傾いておらず、今回のA&norma SR15では本当に傾けちゃったというわけです。
一方、A&futura SE100は一回り以上大きいW75.8×D15.3×H132mmで、重量は約241g、バッテリーは約11時間。ポータブルオーディオとしては初めて、ESS Technology 8ch DAC「ES9038PRO」を搭載しています。USB 3.0 Type-C端子を搭載して高速データ転送や高速充電が可能になっているのも、目を引きました。
音楽はよく分からないと言いつつ嫌いではなく、洋楽を中心に一時期は1,000枚以上のCDを持っていたりしたものですが、最近は年間数枚程度しか買わなくなりました。
アユートさん曰く「据え置きでスピーカー再生してもそれなりに良い音が出せます」とのことで、気に入っているCDを再生したらさぞかし心地よかろうなと夢想してしまいます。
税込10万円超のオーディオプレイヤーですから、それなりどころかかなり良い音を期待できるはずですが、そうなると次はスピーカーもこれに見合った製品が欲しくなって泥沼に嵌っていくんですかねえ(笑)
大きさの違いがよく分かります。会場が小学校を改装した千代田区の3331だったので、黒板と黒板消しが写り込んでいてちょっとシュールです