画面と音声で外国人と意思疎通する、キングジムのワールドスピーク

キングジムさんの「ワールドスピーク(HYK100)」の発表会レポートを、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

世界72言語に対応する対話型翻訳機で、個人向けというよりは法人向け、公共施設や宿泊施設の受付などでの利用を想定した商品です。

とはいえ、昨今は政府が外国人観光客や外国人労働者の受け入れに力を入れていることもあって、長期滞在も短期滞在もどちらも増え、街で外国人を見掛けるのは珍しくありません。都内のコンビニのスタッフなどは外国人のほうが多いほどで、日本人のスタッフを見ると「店長か店長の家族かな?」などと思ってしまうほどです。

在日外国人の多くは、日本語は片言で、旅行者は一切喋れないことも少なくありません。「外人なら英語が通じるだろう」という思い込みは実は偏見のようなもの。アングロサクソン系の白人でも、英語がほとんど喋れない旅行者は結構いるのです。

そんな背景もあって、ポータブルタイプの自動翻訳機が大ヒットしています。ただ、音声だけではなかなか意思疎通の難しい場面もあります。タッチ入力対応の8インチディスプレイを備えるワールドスピークは、そうした場面で、発音だけでなく視覚情報も使って意思疎通が図れる点が魅力です。

普段はサイネージとしても使えますし、複数の外国人とやり取りしなければならない時など、これがあれば自動的に対話の相手を一人に絞れるので便利じゃないかなと感じました。

ちなみに会場ではヒンズー語を操るモデルさんもいて、タッチアンドトライの際に撮影も兼ねて試してもらったら、正しい翻訳に手こずってしまう場面もありました。ヒンズー語は方言が異様に多いそうなので、モデルさんが標準語だと思って使った発音が認識されなかったのかもしれません。特にインドではビジネスなどで使われる標準語はヒンズー語ではなく英語。それもあって話者に「正しいヒンズー語」を求めるのは、なかなか難しいようです。

こういう問題は、ワールドスピークに限らず、世の中の翻訳エンジンに共通の課題なので、今後のますますの精度向上が期待できます。同社ではワールドスピークのファームウェアアップデートは、製品発売中は永続的に行うとアナウンスしています。この点も、導入を検討するうえでのポイントの1つになりそうです。

キングジム、施設のカウンター向け翻訳機「ワールドスピーク」

コーヒーメーカー連載がスタート!第1回はタイガー魔法瓶のADC-A060

マイナビニュースさんにコーヒーメーカーの自腹レビュー連載を掲載していただきました。

第1回はタイガー魔法瓶さんの「ADC-A060」です。

コーヒー好きが嵩じて喫茶店まで出した、家電流通コンサルタントの得平 司先生と私の掛け合いで、先生がメインレビュアー、私はアシスタント兼執筆担当です。なお、自腹を切っているのは私ではなく、得平先生です。

先生は美味いコーヒーは、豆の影響が一番大きく、コーヒーメーカーによって左右される部分は実はそれほど大きくないという持論をお持ちです。平たく言うと、美味いコーヒーが飲みたければ、美味い豆を用意しろということですね。

もちろん、それがすべてではないのですが、そこが最も影響する要素になるという考えは、私もまったく異論はありません。この連載では、その持論と矛盾しないように注意しています。

では、コーヒーメーカーの善し悪しをどう評価するのか。ぜひ、記事を読んで頂ければと思います。

最近は先生の薫陶もあって、コーヒーの苦味や酸味の美味しさがだんだん分かってきたような気がしています。気の所為なのか、本当に分かってきているのか。後者と信じて頑張りたいと思います。

ツウが自腹レビューする美味いコーヒーメーカー – 粉コーヒーをていねいに淹れる「ADC-A060(タイガー魔法瓶)」

いまノートパソコンを買うなら…? 2019年おすすめ25選を監修

モノレコさんのノートパソコンおすすめ25選を監修しました。2019年最新版です。

パソコンは欲しい時が買い時と言われて久しいアイテムですが、この傾向は未だ当分続くのではないかなと感じました。

初めてということもあり、色々と手間取り、仕事の見積もりも大甘で編集部には随分迷惑をお掛けしてしまいました。

できるだけ多くのメーカーさんの名前が入るように配慮しましたが、この手の記事はどうやっても個人の好みが反映されますので、異論のある方も多いかと思いますがご容赦頂ければ幸いです。

あとはモノクロさんの都合で、取り上げられる製品が、Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングでの取り扱いのあるものという縛りがあったため、ThinkPadやVAIOの一部商品は当初ピックアップして紹介したいと考えていたものの、泣く泣く落としたりしました。

低予算のところでは、ドン・キホーテさんの2万円を切るノートPCも紹介したかったのですが、これもAmazonなどで出ていないので落ちました。

新製品の発売日がまだ少し先なので、Amazonなどに登録されていないという製品もありました。なかなか難しいものです。

とはいえ、「ジャストナウで買い替えるならどれにするかなぁ」と思いながら調べられるのはなかなか楽しいですね。

ちなみにこの手の記事は実は結構いろいろな媒体からたくさん掲載されているので、「参照するときは更新日を最初に見るのが大事」というのが私の持論です。熱心に読んでから何年も前の記事だと気付くと結構ショックだと思うのです。モノレコさんはタイトルのすぐ下に更新日が記載されているレイアウトに良心を感じます。

もちろん、古くなった記事は紛らわしいから消すべきだなどと言うつもりは毛頭ありません。過去の製品情報を調べたくなったとき、こういうサイトは意外と役立つのですよ。

キーボードおすすめランキング|ガジェットライターが25商品を厳選【選び方も紹介】

ホームプロジェクター市場を拡げる、popInの事業報告会

popInさんの事業報告会レポートをマイナビニュースさんに掲載していただきました。

popInさんが開発・販売する、プロジェクター、Bluetoothスピーカー、LEDシーリングライトの一台三役を実現した「popIn Aladdin」が累計販売台数で2万台を達成したことと、新サービスの開始を記念しての報告会で、ここまでの軌跡やこれからの展望について、社長の程氏やシニアセールスマネージャーのローレンスたけし氏が語りました。

寝室向けに開発したのに、ユーザー調査したらリビングでのほうが使われていたという報告には驚くと共に、まあ、そうだろうなという妙な納得感も覚えました。

新サービスは、無料で登録できる「Aladdin ID」と幾つかの有料サービスの紹介。これまでpopIn Aladdin向けのサービスは無料コンテンツのみでしたが、美風景や世界の絵本に有料のコンテンツが用意されました。

Aladdin IDはいわゆるユーザー登録とは少し異なり、メールアドレスとパスワードを登録するだけで4つの特典が受けられます。有料サービスを利用する場合のクレジットカードも登録できます。

登録はリモコンだけで操作可能です。下の画像は原稿を提出したあと、自宅で試した様子です。


メールアドレスとパスワード入力だけで、Aladdin IDが作成可能

LEDシーリングライト&IoTプロジェクター「popIn Aladdin」、世界の絵本や動く浮世絵などの配信サービス開始

気になる生活臭がニオイ発生菌ごと除菌・脱臭できるシャープの除菌脱臭機

シャープさんの除菌脱臭機の発表会レポートをゲットナビウェブさんに掲載していただきました。

八大生活臭が取り除け、ニオイ原因菌も除菌できるというプラズマクラスター除菌脱臭機「DY-S01」は、タワー型のスリムデザインで、「自分の部屋に置いたら上着とかタオルとか思わず掛けてしまいそうだな」と結構身も蓋もない第一印象でした。

シャープの定義する八大生活臭は、汗臭、加齢臭、30~40代特有の体臭、部屋干し衣類の生乾き臭、料理臭、タバコ臭、ペット臭、排泄物臭だそうです。30~40代特有の体臭がいささか気になるところ。後で調べたところでは、ジアチセルが原因となる「ミドル脂臭」と呼ばれる臭いなのだそうです。なるほど、私も出しているのかも(笑)

DY-S01の脱臭適用床面積は15畳(25㎡)までとなっていて、ワンルームじゃ勿体無いサイズ感ですが、プラズマクラスターの適用床面積は8畳(13㎡)なので、マンションでも戸建てでも、結局は一部屋用と考えたほうが良いです。

約17kgは軽いと呼ぶにはどうかなとも感じるところ。ただ、取っ手が上部にあるので屈まなくても手に取れて運びやすく、あまり重さを意識せずに済むのは、「見た目の割に軽い」と言えるかなと思います。

実演コーナーで嗅いだくさやは臭かったです。実は食べたことがないのですが、あまり食べてみたいとは思わないかな。八丈島の人には申し訳ないですが…。この臭いが取れるのは純粋に凄いと思います。

そうそう、最近は「若い女の子の体臭成分を分析して作ったボディソープ」なんて凄いものも売られていたりするようです。そういう臭いも取れちゃうのかちょっと気になりますね。

「店頭デモNGな激臭」は脱臭できた?「8大生活臭」に効くシャープ最新プラズマクラスター除菌脱臭機を体験

ティファールから丸洗いできる電気ケトルが登場

グループセブ ジャパンさんの2019年下半期向けティファール(T-fal)新製品の発表会レポートを家電Biz Webさんに掲載していただきました。

電気ケトルと言えばティファールが真っ先に思い浮かぶ人も少なくないのではないでしょうか。私も初めて使った電気ケトルはティファールさんのものでした。

今回発表されたのは、電気ケトル、衣類スチーマー、キッチンナイフ、フライパンの新製品。キッチンナイフは日本市場に初参入とのことで、力も入っていたのですが、電気は通さないシロモノで私は良し悪しもよく分からないので記事では割愛。フライパンも。衣類スチーマーはマイナーアップデートな印象だったので、電気ケトルに焦点を合わせた記事になっています。

そして、電気ケトルの新製品「ウォッシャブル 0.8L」は、コネクタ部を含めて丸ごと水洗いが可能な商品になっています。丸洗い、意外とできそうでできないんですよね。

この商品、日本市場向けに開発されていて、海外ではこれから検討するそうです。日本人は清潔好きだからウケルはず!というのは分かるのですが、欧米人ってケトルが汚れても気にしないのでしょうか。そんなハズないだろうと思うものの、程度の問題としては確かに日本人の衛生観念は世界標準では「病的」とされています。幕末、日本に来た外国人は日本人があまりに清潔でみんな驚いたそうですよ。良いことなのにねえ…。

どうでも良いことですが、T-falって最初は「ティーファル」って読んでました。私だけでしょうか…(笑)

ティファールの丸洗い可能な電気ケトルは店頭展示にも注力

待ってました!パナソニックの縦型洗濯乾燥機に洗剤自動投入モデルがラインアップ

パナソニックさんの縦型洗濯乾燥機の発表会レポートを家電Biz Webさんに掲載していただきました。

ここ最近、洗濯機の「液体洗剤・柔軟剤 自動投入」機能は、エポックであり、目玉であると注目してきました。

あらかじめ洗剤を一本分丸ごとセットしてしまえば、洗濯物の量と内容を識別して、必要な分だけ自動投入。凄く未来的じゃないですか?私はこういう機能を見るとワクワクしてしまいます。

これまで搭載モデルがドラム式だけだったので縦型での選択肢も欲しいと思っていたところ、ここで登場したのが、縦型洗濯乾燥機「NA-FW100K7」です。

売り場で「遂に出た」「いよいよ登場」「満を持して」というアオリが、これほど使いやすい製品も少ないと思います。

ライオンさんのお洗濯マイスター、大貫和泉さんの話もなかなか興味深かったです。

パナソニックから洗剤自動投入搭載の縦型洗乾が遂に登場!

家電Bizで家電量販店が進める働き方改革について特集

クロスさんが発行元の家電流通専門誌「家電Biz」の2019年夏号が刊行されました。書店では販売していない定期購読専用の雑誌です。

この号では第2特集「家電量販店の働き方改革」、東芝ライフスタイルの小林伸行社長インタビュー、popInの程 涛社長インタビュー、ドン・キホーテ家電売場取材(MEGA ドン・キホーテ渋谷本店)、ノジマ横浜四季の森店取材などの記事を担当しました。

働き方改革では、株式会社ワーク・ライフバランスさんに取材依頼したのですが、残念ながら叶わず、しかし同社の紹介でアパレルのSHIPSさんを取材させて頂きました。家電流通の仕事でアパレルの取材をすることになるとは、なかなかできない経験で嬉しかったです。もちろん、話もとても参考になりました。また、会社全体で育児の環境づくりに取り組むビックカメラさんにも取材で話が聞けました。

働き方改革を単なる残業規制や育休制度のことだと捉えていると、きちんと取り組む競合に人材獲得や業務の効率化でどんどん負けていくことになります。競合ではなく社内の出世競争で負けていくと捉えても良いです。罰則既定を持つ事項もあるので、本部レベルでこれが把握できていない企業はないと思うのですが、末端の従業員まで理解が徹底しているかと言えばさてどうでしょう。

本部からの指示の中には一見すると非合理に見える全社的な措置もあるはずです。中には労働環境の改善ではなく改悪じゃないかと感じる指示が出ることもあるでしょう。本部にいるのも人間ですから、間違うこともあり、トライアルすることもあり、指示が短期間で二転三転することだって少なくないはずです。そうした本部の試行錯誤に疑問を感じている店長や従業員ほど、参考にしてほしいなと感じます。

今回の特集では、働き方改革とは何なのか、なぜ競合との競争に深く関連するのか、現場で具体的にどんな取り組みが求められるのか、家電量販店ではどんな事例があるのか、そういったところをまとめました。日本の働き方改革の推進に少しでも貢献できれば嬉しいです。

家電Biz 定期購読受付

キングジムの未来を先駆けるIoTボールペン

キングジムさんのIoTボールペン「インフォ」(INF10)の発表会レポートをマイナビニュースさんに掲載していただきました。

ボールペンって電気は通ってないよね、なのにIoT化しちゃうんだ…。と、最初はちょっと面食らったものの、スマホを取り出しづらいシチュエーションでも、ペンまで取り出しづらいことはあまりないので、なるほどこれは便利かも。

Bluetooth接続でスマホの音量調節などもできるので、スマホで音楽を聞いている人ならば、ペンから手を離さずにリモコン操作ができます。

電子機器化したことで重たくなることもなく、ペンとしての実用性は損なわれていません。持っているだけで未来を感じさせる点は素直にワクワクしますね。

欲を言えば、ペンで紙に書いた文字が自動的にPCに取り込まれたり、ペンで書いた文字数をカウントする万歩計ならぬ「万筆計」機能を搭載していたりすると、もっと面白かったかも。あとは、仕事中や勉強中に眠くなると検知してピリッと電気ショックを流すとか。これは流石に無理か(笑)

キングジムのIoTボールペン「インフォ」、スマホの通知を受けたり音楽再生を操作したり

popInの程社長を取材・成功の背景と店舗への取り組み

家電BizさんのWebサイトに、popInの程 涛(テイ・トウ)社長のインタビュー記事を掲載していただきました。この記事は5月25日発行の雑誌「家電Biz」夏号にも掲載予定です。

別記事でも触れた通り、先日、popInさんには同社サイトの「オーナーズボイス」コーナーで四人のユーザーの取材記事も書かせていただいており、最近いろいろとお世話になっています。程社長にも顔と名前くらいは覚えてもらえたかしら。

popInさんの手がける「popIn Aladdin」は、プロジェクター、Bluetoothスピーカー、LEDシーリングライトが一体化した商品です。天井のシーリングの口に取り付けるだけで簡単に設置でき、Wi-Fi経由でYouTubeやNETFLIX、Amazon Primeなどが手軽に利用できるほか、子供向けなどの独自コンテンツを豊富に備えているのが魅力です。

クラウドファンディングのMakuakeで支援を募ったところ、当時歴代4位となる多額の支援金を集めることに成功しています。クラウドファンディングで火がついたことでも分かるとおり、まずはイノベーダーやアーリーアダプターと呼ばれる情報感度の高い人達から注目を集め、その人達の多くはWeb通販で購入しています。

ただ、年末商戦あたりから大手家電量販店ではすべて取り扱うようになり、店頭でもじわじわ売り上げが伸びてきていることから、今回成功の背景と店頭販促における取り組みについて程社長に聞いてきた次第です。

あまり長くなると読みづらいし、焦点もぼやけてしまうので、削って削って削ってこの形になりました。本当はもっと程さん個人の人となりにも触れたかった点が少々心残りです。

程さんは中国出身で東京工業大学留学のため来日し、卒業後は東京大学情報理工学研究科の修士課程での発明を、東京大学エッジキャピタルを利用してビジネス化。日本語はペラペラで、私より早口です。頭の回転が物凄く速いんですね。popInを開発するまでにも、さまざまな苦労を重ねているはずですが、気さくでバイタリティのある姿が印象的です。

プロジェクター市場に旋風を巻き起こすpopIn Aladdin
popIn 程 涛(テイ・トウ) 社長 独占インタビュー