アイリスオーヤマのサーキュレーターっぽい衣類乾燥機やドライヤーなど、創意工夫を垣間見る

少し前になるのですが、アイリスオーヤマさんで個別説明の機会を得ました。

ここ最近登場した製品の紹介でしたが、流れてくるリリースを見るだけではきちんと頭に入ってこないものだとつくづく思いました。リリースが届いていたことに気付いていなかった製品まであってなんだか恐縮です。リリースが重なる日は、タイトルくらいしか目を走らせずに処理しないと仕事が進まないこともあるので、この辺りはジレンマですね(と、自己弁護)。

その中で特に目を引いたのが、衣類乾燥機「カラリエ」の新機種「KIK-C510」、ハンズフリーのドライヤー「HDR-S1」、スティッククリーナーの「KIC-SLDC4-R」でした。

初代カラリエは衣類を普通のサーキュレーターで乾かすよりも、もっと早く乾かすにはどうすれば良いかと考え、「温風にすれば良いはず」という単純な発想から作られたと言います。要するにドライヤーと合体してしまえということですね。

新機種「KIK-C510」ではデザインを変更したほか、出力を330Wから最大510W(標準350W)に増して、より短時間で乾かせるようになっています。出力を上げるほど早く乾く代わりに電気代も掛かるので、社内でも議論があったらしいのですが、ユーザーに選択肢を与えるべきだという結論に至ったそうです。価格はアイリスプラザで税別8,980円(2017年11月24日現在、以下同)。

梅雨の時期はもちろん、雨で外干しできない日やそもそも外干ししづらい環境で、乾燥機よりリーズナブルに乾せるのが魅力です。温風だけでなく、普通のサーキュレーターとしても利用できるので、通年で利用できるのが良いですね。もちろん、収納したい場合もコンパクトなので場所を取りません。


KIK-C510は見た目はサーキュレーターそのもの


首が上を向き、ホースの先から温風が出て、上にある衣類を乾燥できる仕組み


KIK-C510の操作部。風量、タイマー、首振りなどの設定が可能です

ちなみに、アイリスさんではサーキュレーター衣類乾燥除湿機「DDC-50」も12月1日から発売の予定です。

こちらはデシカント式除湿機のヒーターの熱を乾燥風として、サーキュレーターで室内に循環させるというもの。デシカント式はゼオライト式とも言われ、コンプレッサー式に比べると消費電力がかさむ反面、運転音が静かで室温の影響が少ないために冬でも使いやすいのが特徴。衣類乾燥と組み合わせるには良い方式です。参考価格は税別24,800円となっています。

ハンズフリードライヤー「HDR-S1」は、卓上設置ドライヤーと言い換えたほうがイメージしやすいかもしれません。据え置きで風を送るようになっています。ドライヤーをサーキュレーターっぽくしてしまおうという、カラリエと逆の発想の製品とも言えそうですね。2台目のドライヤーとしても需要があるとか。パールピンク・パールブルー・シャンパンゴールドの3色で展開しています。価格は同じくアイリスプラザで税別8,980円。

歯を磨きながら、雑誌を読みながらといった「ながら」で利用できるほか、「スタイリング時に両手が使えるので便利だ」という声も多いと言います。他にも、ネイルを乾かしたり、ペットのシャンプーのあとに使ったり、プラモデルの塗装を乾かすのに利用しているという報告もあるそう。

説明してくれた広報担当は、飼っているリスの餌のドングリを乾燥するのに使っているそうです。


HDR-S1は少しずんぐりしたドライヤーの印象。ピントが甘くて恐縮です

一方、「KIC-SLDC4-R」はシンプルさが魅力。スティッククリーナーは各社サイクロンが多いのですが、これは敢えて紙パック式を採用しています。最近はゴミ捨てなどのメンテナンス性から紙パック式が人気を盛り返してきているので、良い着眼点だなと思います。価格はアイリスプラザで税別13,800円。

前モデルからモーターの吸引力を30%アップしつつ、ヘッド幅を広げています。パワーヘッドではないので自走はしませんが、その分軽量で、クラス最軽量の1.2kgを実現。ダストセンサーを備えているのも良いところ。

また、本体背面の一番上のところに磁石が組み込まれていて、壁の中に鉄骨のあるところなどで倒れずに立てかけられます。鉄骨なんてないって場合、スチールの画鋲を壁に刺すか、クリップをセロテープで壁に貼ってしまうと良いかもしれません。

一人暮らしのワンルームや、二階の個室専用など、あまり広くないスペース向けにピッタリだなと感じました。


KIC-SLDC4-Rは手軽さを追求したスティッククリーナー


壁際にセットしやすいスタンドと充電用の電源ケーブルが付属します

他にもLEDや加湿器、布団乾燥機なども見せていただきましたが、ダラダラ紹介しても間延びするだけなのでそれらは又の機会に!

ホコリや消しゴムのカスだけ吸える日立のコードレス・スティッククリーナー

日立さんのコードレス・スティッククリーナーの記事をマイナビニュースさんに掲載していただきました。

掃除機ネタが続きますが、これもコードレスが本格化してきた現れかと思います。

日立さんが今回発表した「PV-BEH900」は、自立するものとは別のハンディを進化させたようなラインアップになっています。

ちょっと気になったのは、ホースやブラシの付け外しが片手でしづらいこと。本体がハンディタイプなので片手でぶら下げたまま付け外したくなるのですが、残る片手での交換が物理的にちょっと難しい。しゃがんで本体を下に置くか、上手いコツを見つける必要がありそうです。

とはいえ、PV-BEH900の「ほうきブラシ」はめちゃくちゃ魅力的です。

今使っている掃除機にこのブラシだけほしいと言い出す人も結構現れるのではと思ったほどです。実際、これは欲しい!

部屋に荷物が多い、本とかぐちゃぐちゃ、机の上や引き出しに細かいモノがいっぱい、消しゴムのカスが沢山出る、床にケーブルがいっぱい、網戸掃除は苦手、そんな人向けです。

日立、掃除しづらい場所も楽々? コードレス・スティッククリーナー新モデル – 多彩なアタッチメントで立体的なお掃除を

日本のものづくり精神がてんこ盛りの東芝コードレスキャニスター

東芝さんのコードレスクリーナーの記事をゲットナビさんに掲載していただきました。

コードレスでサイクロン式なキャニスターの「VC-NX1」と、ダストステーション付きの「VC-NXS1」がメイン。中国など海外市場も視野に入れた日本のものづくり精神がてんこ盛りの製品です。

キャニスターにありがちな、「夢中で掃除している時に限って本体が転がって中断…」がなくなる、表裏のない(厳密にはあるんですが)リバーシブルデザインが便利そう。

ゴミ残しまセンサーとLEDも、コードレススティックにはない機能でポイントが高いです。

ただ、価格が10万円前後と12万円前後は強気すぎないかと気になるところ。
市場の反応に注目したいです。

東芝、「リバーシブル」なコードレスキャニスター掃除機を発売! 「美的集団」傘下を生かし世界へ挑む

電源コードを気にせず使えるシャープのキャニスター掃除機

シャープさんのコードレスキャニスターの記事をゲットナビさんに掲載していただきました。

「RACTIVE AIR」シリーズで、サイクロン式の「EC-AS700」「EC-AS500」、紙パック式の「EC-AP700」「EC-AP500」の4モデル。

700が上位で500が下位です。違いはバッテリーパックの数と布団パワーヘッドの有無など。

電源コードを引き出してプラグをコンセントに挿し込む動作が要らないだけで、あとは普通の掃除機と変わらない使い方ができると思えば良い製品です。

難しく考えるまでもなく便利です。

いずれこのタイプが従来のキャニスターの高級機と入れ替わっていくのかなと感じます。

実は前の丸いモデル、買おうかどうしようか迷っていた時期があったんですよね。

開発者自身からあれは市場であまり評価されなかったと反省する声を聞くと、やはりなあと思う半面、当時しっかり応援できなかったことが思い返されて少し心苦しいです…。

ちなみにこのタイトルは編集部が付けたもの。
「大コケ」はなかなか刺激的で自分で使うには勇気の要る単語ですね。

4年前は大コケ、今回は!? シャープの世界最軽量”いいトコ取り”コードレスキャニスター掃除機登場