Facebookの詐欺広告からうかがえる、情報弱者狙い撃ちの恐怖

最近、Facebookに掲載される広告に悪質なものが増えて社会問題化しています。

有名人の顔写真や動画を勝手に使って出資者を募る広告は、ホリエモンこと堀江貴文さんや、ZOZOを運営するスタートトゥデイの元社長・前澤友作さん、ユニクロを運営するファーストリテイリングの会長 兼 社長の柳井 正さん、ジャーナリストの池上 彰さんなどが被害に遭い、Facebookを運営するメタ社に対して速やかな対応を訴えています。

そんな中、私のFacebookのフィードでヨドバシカメラさんを騙る詐欺広告を見かけたので、ここで報告と注意喚起を促しておきます。

写真にはヨドバシカメラさんのロゴを合成しています。DELLさんのノートパソコンが303円で購入できるという触れ込みで、「詳しくはこちら」を押下させる狙いです。その先もあるのかもしれません。興味本位で押さないようにしましょう。君子危うきに近寄らずです。

投稿者は「Yodobashi Laptop」のアカウント名で、なぜか3,000人近いフォロワーがおり、星4.97と極めて高い評価が付いています。

303円は少額であり、金銭を直接だまし取るのが主目的の詐欺ではなさそうに見えます。しかし、個人情報を抜き取られて「詐欺に引っかかりやすそうな人物リスト」に加えられる可能性があります。

近年は様々なところで漏れ出る個人情報を集めて分析し、個人の興味の方向性や付け込みやすいところ(ウィークポイント)を探ってアプローチするようになってきています。その人の騙されやすいところを狙って騙しに来るように、騙す側も進化しているのです。

詐欺師から見ると「騙されやすい人だけを騙せられれば、効率良く稼げて通報されるリスクも低く」なります。誰もが騙される巧妙な手口ではなく、騙される人だけが騙されて泣き寝入りさせる手口が彼らの理想。それには手口そのものは稚拙でも全然構わないのです。

つまり、情報弱者やウィークポイントをさらけ出している人ほど、狙い撃ちされる世の中になってきていると言えます。個人情報を大切に守り、悩み事や困っていることを安易にSNSで発信しないように気を付けましょう。

ちなみに写真のPCはプライスポップには「DELL Inspiron 15 3520」と表記されていますが、展示されているのはそれと異なる製品です。実際は「DELL G15」シリーズのどれかと思われます。日本語仕様ではなく中国語仕様のようなので、中国語圏のどこかで撮影した写真をベースにしているのでしょう。ヨドバシカメラさんは今のところ海外に店舗はないので、ヨドバシカメラさんで撮影されたものですらないということです。

消費者に向けた注意喚起が必要なのはもちろんですが、いつこの「ヨドバシカメラ」の表示が「ビックカメラ」や「ヤマダデンキ」に入れ替わるか分かりませんし、「DELL」が「NEC」や「富士通」に入れ替わるか分かりません。PC以外の製品が利用される可能性もあります。

そう考えると、流通やメーカー全体でメタ社に苦情を申し入れ、圧力をかけたほうが良いのではないかと感じます。基本利用が無料のFacebookで収益を上げていくには広告が重要な点には理解を示さねばなりませんが、それを差し引いてもメタ社の広告に対するスタンスは杜撰を通り越して悪質に近く、消費者庁から行政指導して、改善されなければ法的措置を取ったほうが良い段階に来ているのではないでしょうか。

また「ネットは危険だ」といたずらに指摘し、不安を煽るだけで、まるで悪党に手口を教えているかのような一部オールドメディアの情報発信にも疑問を感じています。適切な対策を促すように働きかけるのはもちろん、ネットが玉石混交の場であり、便利さと危険さを併せ持つ、包丁や自動車と同じように扱いに気を付ける必要のある道具なのだと理解して報じてほしいものです。

シャープがサーキュレーター市場に参入!広い部屋で使えるイイ目のサーキュレーターを探している人向け

シャープさんのプラズマクラスター・サーキュレーターの新製品発表会に参加しました。

シャープさんは扇風機市場では老舗として知られるメーカーですが、サーキュレーター市場には初参入となります。扇風機は2001年から事業を休止して2011年に再参入。優しい風を作るネイチャーウィングと、空気の質を高めるプラズマクラスターの搭載で存在感を放っています。

サーキュレーターの製品名は「PK-18S01」。本体カラーはアッシュブラックとライトグレーの2色展開で、どちらも表面が指紋の目立たないファブリック調になったシックな仕上げ。4月18日発売で、価格はオープン。市場想定価格は税込24,000円前後となっています。この価格からも分かる通り高級路線を狙っています。

扇風機で特長とするネイチャーウィングと、プラズマクラスターの技術を、PK-18S01にも採用。フクロウの翼形状を参考にした18cmサイズの羽根は、風切音を抑えながら風を遠くまで届けられ、風に載せた高濃度なプラズマクラスターは、部屋干し衣類の生乾き臭を消臭します(イオン濃度50,000個/立法cmの「プラズマクラスターNEXT」)。

フクロウの翼形状が見られる分解モデル。羽根に奥行きがあり、微妙に湾曲しています
風路設計も工夫して、風速を高める構造になっています

お手入れ性を良くしており、ガードや抗菌ファンは工具なしで取り外せ、水洗いが可能です。リモコン付きで、チャイルドロックなどの機能も搭載し、小さな子供のいる家庭でも安心して利用できます。

サーキュレーターは室内全体の空気を撹拌して空気の淀みをなくす道具なので、風が遠くまで届く直進性の高い波になっています。このため、風を身体で直接受けると柔らかさを感じられず、涼しさに比べて風圧が強すぎるように感じるかもしれません。人体に風を当てて身体の体感温度を下げる扇風機と同じ使い方をするべきではないので注意しましょう。

むしろ、扇風機の風は直接当たると苦手だけれど、当たらないと涼しくならないと感じているような人にうってつけなのです。

PK-18S01の風量は10段階。会場では風が遠くまで届く様子を実演しており、広い部屋でも問題なく室内の空気が撹拌できることが見て取れます。10メートルの位置の風車がちゃんと回転しています。運転音も高音が抑えられていて静かでした。

10メートル先の風車に風を当てます
動画です。音が出るので注意

自動首振りは上下140度、左右120度に対応。ただ首振り範囲は無段階ではなく「この角度で固定したい」という場合も位置の微調整ができないため、台座を手でずらすこともありそうです。会場では「リモコンにこっち向いてボタンが欲しい」との声も聞かれました。私もこの意見に賛成です。

リモコンに備わっている「タイマー」ボタンを3秒以上長押しすると、プラズマクラスターイオンのOn/Offが切り替えられます(衣類乾燥モード中はOffになりません)。また、就寝時などに表示部やランプの明かりを消したいときは、本体かリモコンの上下首振りボタンを3秒以上長押しすることで、明暗を切り替えられます。

このあたりは機能を備えているのは嬉しいものの、ちょっと分かりづらいかなあ。それこそ取説にアクセスする二次元コードを本体に印字しておくくらいの工夫があると喜ばれたのではないかと感じます。

サーキュレーター市場は数ある家電製品ジャンルの中でも激戦区です。山善さんやアイリスオーヤマさん、小泉成器さん、ドウシシャさん等が頑張っており、安価なゾーンになるほど聞いたことのない中国メーカーなどもひしめくようになります。

サーキュレーターは基本的にセルフ商材で、販売員が売り場で接客することなく、来店客が店頭で見比べて商品を手に取ります。PK-18S01はその価値をきちんと訴求できるかどうかがポイントになるため、店頭でも通販でも、安価なサーキュレーターと何が異なるのか、価格相応のメリットをしっかり見せられるかどうかがヒットの境界になりそうです。

動画です。音が出るので注意

そういう点からも、こうした少々トリッキーな見せ方は、家電量販店やホームセンター等の店頭で目立って良いのではないかなと感じました。商品を探している人にも見つけやすくなりそうですね。

ゴルフ場でWATCH GT 4のゴルフナビ機能を体験!

ファーウェイ・ジャパンさんのスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT 4」のゴルフナビ機能を、実際のゴルフ場で体験するイベントのレポート記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。

被写体はマイナビニュースの営業担当の中野氏です。最近始めたばかりと本人は言っていましたが、初心者と呼ぶにはいい腕なんじゃないかと思います。ゴルフ場らしいビジュアルが頭に出てくる構成にできて良かったです。カラッと晴れていればベストでしたが、こればかりはなかなか。

会場はゴルファーの間では有名な茨城県佐倉市の麻倉ゴルフ倶楽部です。設備の整ったゴルフ場で参加した皆さんが絶賛していました。

ゴルフナビ機能については、少し前にも記事にしています。今回はその時にアナウンスされた機能を確認するのが目的。特にファーウェイさんが自信を持っていたGPSの精度は、ゴルフ場でないと確認できない部分。ここできちんと見られて、これは大したものだと納得です。

詳細は記事をご覧いただくとして、記事中でも触れている通り、20種類以上あるワークアウトモードの1つとしてのゴルフ機能が、3万円台で手に入ると考えるとかなりお得なスマートウォッチと言えるのではないでしょうか。ゴルフ好きの方は検討する価値のあるデバイスだと思います。

記事では触れるようなことではないので触れていませんが、今回は取材時にミスもしてしまいました。ゴルフ場を出る時に、ロッカーキーを間違えて持って来てしまい、帰りのバスの中で気が付いて広報代理店の方に託して戻してもらったのです。宅急便で送ることになるのかな…。ご迷惑をお掛けして本当に申し訳ありません。ホテルを利用したってフロントに鍵を返さずに出ることはないのに、なんでうっかり出てきてしまったのやら。反省しきりです。

ファーウェイ「WATCH GT 4」のゴルフナビ機能をゴルフ場で体験! 手軽さと扱いやすさが秀逸

Makuakeの家電ジャンル体験会でユニークアイテムを見る

Makuakeさんの家電ジャンル体験会に出席しました。

クラウドファンディングサイト改め、応援購入サイトを名乗るようになって久しいMakuakeさんですが、2月には「サポーターレビュー」機能、3月7日には「Makuakeアフターサポート」を開始するなど、ユーザーと開発者の双方が少しでも快適かつ安全にやりとりできるよう取り組みを続けています。

新しい2つの機能はいずれも応援購入者(サポーター)向けのサービスです。サポーターレビューはプロジェクトレビューに寄せられる各プロジェクトのサポーターからの評価をもとに、総合的な評価を算出して5つ星で表示するもの。

Makuakeアフターサポートは小型モビリティのプロジェクトを対象に、リターンから2年間、Makuake故障受付センターでオペレーターが故障の状況に応じて修理完了まで補助するという内容です。

なお、小型モビリティとは、第一種原動機付自転車、第二種原動機付自転車、特定小型原動機付自転車を指しています。

体験会では沢山の商品が展示されていましたが、明治さん、WILLTEXさん、シロカさんは開発者や広報担当が来場して壇上で挨拶し、商品の特徴やMakuakeのプロジェクトに応募した背景などについて語りました。

目立っていたのは製菓会社の明治さんによるきのこの山をモチーフにした「きのこの山ワイヤレスイヤホン」。家電業界では飛び道具的なポジションの商品になります。今回3,500台限定で発売し、プロジェクト開始直後に完売しました。

イヤホンの機構的な部分はスリープトラッカーの販売代理店などで知られるウェザリー・ジャパンさんが開発に関わっていて、音楽や通話がきちんと楽しめる完成度に仕上がっています。また、「きのこの山をグローバルブランドに成長させるため」として、スマホと連携利用する世界の144言語への同時通訳機能を備えています。

もっともこの商品は機能面よりデザインが最大のポイント。耳に装着しているだけで注目されることは間違いなく、会話の掴みにも確実に使えるアイテムです。充電ケースもお菓子のパッケージを模していて遊び心満点。きのこの山でこれをやったからには、次はたけのこの里でも何かやってくれるのではと注目してしまいますね。

WILLTEXさんの2WAY電子レンジバッグ「WILLCOOK PACKABLE」は、なんとCES 2024で最優秀賞に当たる「CES 2024 Innovation Awards Best of Innovation Honoree」を受賞したイノベーティブな商品。簡単に言うと物を温められるカバンです。

保温機能、保冷機能、温め機能を備え、さらに発熱部分のパーツを取り外して緊急時の暖房器具としても利用できます。

糸の一本一本が発熱する布製ヒーターになっていて、日本だけでなく、中国・韓国・台湾・アメリカ・EU諸国で特許を取得している、Made in Japanな技術。最大130℃まで発熱でき、10分で100℃に到達。最高温度でも布の温度なので直接触れても火傷することはないそうです。と言っても、ずっと触れていたら低温火傷するのではないかとは思うのですが。

市販のモバイルバッテリーが使用でき、付属のケーブルを使用してパソコンや自動車のUSBポートからの充電にも対応します。お弁当を持ち運ぶ機会の多い人や、アウトドアによく行く人などにとても良さげですよね。

調理家電やコーヒーメーカーなどで近頃存在感を増しているシロカさんは、可搬性に優れて柔らかい風からしっかりした強風まで起こせるポータブル扇風機「ANDON FAN」を出品。昨年発売した製品をブラッシュアップして、涼し気な新色を追加し、さらに専用収納袋も用意しています。

製品名のANDONは、行燈(あんどん)から来ています。行燈は電灯が普及する前に使われていた可搬性に優れた明り取りの道具で、手に持ってかざす提燈(ちょうちん)と違って、室内などに設置して用いていました。行燈は風を送り出す道具ではないのですが、使う時に取り出してどこへでも手軽に持ち運べる、暮らしの必需品ということで名前に用いたとのことです。

この製品、我が家で一昨年モデルを使用しています。昨年の猛暑ではめっちゃお世話になりました。バッテリー駆動でき、コンパクトなのにパワフルなので冷房の状況などにも合わせて、部屋の中心から足元、ベッドの上、棚の上など、様々な場所に置いて利用していました。音が静かで首振りができるので、夜中にも使いやすかったです。

コンサルティング業界で働きたい人材を育成するアカデミーが登場

コンサルティングアカデミーさんの第1期生募集開始に先立って行われた、発表会のレポート記事がマイナビニュースさんに掲載されました。PR記事になります。

普段よく担当する家電やPC、あるいはそれらの流通やBtoB向けの情報とはおもむきの異なる内容で、コンサルティング用語を調べながら書きました。こういう今まで触れて来なかった業界に触れる仕事は結構好きです。あまりそういうのばかりやっていると下手の横好きと言わてしまいそうですが(笑)

「リスキリング(reskilling)」や「コンサルテイティブ(consultative)」には、簡単に解説を入れいてたのですが、ざっくり削られてしまいました。コンサルティングに興味のある人なら知っていて当たり前ということなのかしら。特にコンサルテイティブは他の業界や学生にはなかなか見る機会のない言葉だと思うのですが。

コンサルティングアカデミーに参画する企業には、PwCコンサルティングさんやデロイト トーマツ コンサルティングさんといった大御所が並びます。この両者は世界四大会計事務所(ビッグフォー)と呼ばれ、会計監査、税務、法務、ビジネスコンサルティングなどを総合的に手掛けるワールドワイドの企業。どちらも、メインの会計事業は19世紀半ばにスタートしており、規模だけでなく企業としての歴史もずば抜けた存在です。

発表会ではアカデミー長の内田士郎氏のほか、PwCコンサルティング 代表執行役CEO PwCアジアパシフィック コンサルティングリーダーの大竹伸明氏や、デロイト トーマツ コンサルティング 代表執行役社長の佐瀬真人氏といった日本法人の代表が挨拶に登壇しました。このことをもってしても、業界がアカデミーに掛ける期待と信頼を感じます。

コンサルティング業界に転職したい若手ビジネスマンや、就職を目指す学生に注目して欲しいアカデミーだと思いました。

コンサルティング業界で働きたい人を業界横断でバックアップするアカデミー

アイリスオーヤマの業界最大クラス15.6型タブレットに注目する

アイリスオーヤマさんのAndroidタブレット「LUCAタブレット」新製品説明会に参加しました。8.0型と10.0型のエントリーモデルとミドルモデル、そして15.6型の計5モデルです。

アイリスオーヤマさんのLUCAタブレットは最初期こそあまり良い評価が得られなかったものの、近年は頑張って良い商品を良い価格で出している印象があります。

注目は業界最大クラスの15.6型モデル「TM153M6V1-B」。5月15日発売予定。価格はオープンで、79,000円前後の想定です。A4サイズの原稿がほぼそのままの倍率で画面に映し出せます。

本体サイズはW366×D224×H10mm、重量は1,180g。液晶の解像度は1,920×1,200ドット、CPUは8コアMediaTek MT8788、メモリは6GB、ストレージは128GBで、microSDカードスロットを搭載。OSはAndroid 13、IEEE 802.11ac/a/g/n準拠の無線LANやBluetooth 5.0が利用可能です。USB Type-CとΦ3.5mmオーディオジャックを装備。デジタルコンテンツ保護技術のWidevine L1に対応します。

カメラはインとアウトのどちらも800万画素のオートフォーカス対応。オンライン会議やビデオ通話でピントの合ったきれいな映像を相手に送れますね。

このサイズだともうアウトカメラは要らないんじゃないかと思うのですが、開発者によるとAndroid端末の仕様としてアウトカメラの搭載は必須なので載せない訳にはいかないのだそう。

バッテリー容量は9,200mAhですが、これはモバイル機器として外出先で使用するというよりは、自宅やオフィスの自由な場所で利用するためと言えます。

充電端子を備えたスタンド「IST-A15A-B」も別売のオプション品に用意しており、こちらも同時利用するのが最も現実的な使い方になりそうです。

IST-A15A-Bは従来機のTM152M8N1-BやTM152M4V1-Bでも利用可能で、TM153M6V1-Bより早い4月8日に発売します。スタンドも価格はオープンで、5,900円前後の想定です。

TM153M6V1-Bの背面とスタンドをマグネットで着脱し、充電できるようになっており、左右90度に回転することで縦画面も横画面もどちらでも使用可能です。

スタンドの回転について説明する、アイリスオーヤマの黒物家電事業部 副事業部長 地神直樹氏

このスタンドはかなり具合が良いと感じました。タブレットを着けていても外していても倒れにくい形状で、画面を指でタップしたときに揺らがないようにしっかり押さえています。

こうなってくると普通の15.6型ディスプレイとしても使用したくなりますが、外部入力には対応しません。スマートフォンの画面をここに映し出せれば、視力の衰えた高齢者がWebブラウジングやLINEのやりとりがしやすくなって重宝するのではと思ったのですが、そういう使い方は想定していないようです。

動画視聴や簡単なゲームにも使えますし、教材を見ながら作業したい場合にも使いやすそう。ヨガやエクササイズにも使えますね。電子書籍は雑誌などの文字が細かくて色数の多いコンテンツと相性が良いのではと思います。

アイリスオーヤマさんのタブレット事業については、流通経路が気になっていました。家電メーカーの多くは家電量販店かECのどちらかの販売チャネルがメインです。とはいえ、家電とひとくちに言っても、家庭内で使われる電化製品はいろいろあって、ヘルス系ならドラッグストアでも取り扱っていますし、ペット用品はペットショップ、電子楽器は楽器専門店といった別のチャネルのほうが潤沢です。

アイリスオーヤマさんはホームセンター商材に強く、家電量販店の販売チャネルとしての構成比は実はそれほど高くない、家電メーカーの中では少し変わった立ち位置になっています。

そこで気になるのが、タブレットが実はホームセンターであまり売れない商材だということ。ホームセンターはお客が商品を自分で探して、販売員の接客を受けることなくレジに持っていくセルフ商材が中心の販売スタイルなので、説明がないと選びにくいPCやタブレットの販売には向かないチャネルなのです。

事業部の担当によれば、現在はECが牽引役となって販売数を伸ばしていますが、今回発表した製品はカメラ系量販店を中心に家電量販店でも棚を確保して全国展開していくとのこと。

先日、徳島県の県立高校などに「1人1台」で配備した中国製タブレットの故障率が酷すぎ、メーカーの対応もいい加減で関係者が困惑している様子がニュースになっていました。こういうシーンは、本来ならアイリスオーヤマさんのような価格訴求力に強く、国内サポート拠点も持つ国内メーカーが存在感を発揮できるところだと思います。

情報機器など使われているパーツは海外製が多いのだから、国内メーカーも海外メーカーも関係ないと考える人もいます。しかし、実際は製造に使用するパーツの選定やアフターフォローの信頼性がまったく違います。もちろん、海外メーカーでも高品質な製品を提供し、アフターフォローもしっかりしているところは沢山あります。だからこそ、国や県などの自治体は安易な入札条件を設定して価格最優先で商品を選んでしまう愚は避けて欲しいものです。

パナソニックのチアホンを聞きながらラグビー観戦してきた!

パナソニック エレクトリックワークス社さんのクラウド型音声配信サービス「CHEERPHONE(チアホン)」体験レポートが、マイナビニュースさんに掲載されました。

3月1日にオンラインで説明会があり、9日に熊谷スポーツ文化公園ラグビー場でJAPAN RUGBY LEAGUE ONE所属のラグビーチーム「埼玉パナソニックワイルドナイツ」の試合を観戦しながら、チアホンの実況を体験しました。

この日は日差しが強いものの風が冷たくて、風がないと暖かい、風が吹くと寒いという妙な天気でした。

チアホンは簡単に言ってしまうと、スマートフォンを利用して試合会場で実況を聞くサービスです。実況は配信業者が行い、利用者がお金を払うかどうか、払うならどんな形になるかは配信業者次第。そして、配信業者はテレビやラジオのような公平中立な立場ではなくても良く、チームそのものが配信業者となることもできるため、ファンに身近な実況が聞けるのです。

当日は完全ワイヤレスイヤホンを使用しました。スマホから直接音を出して聞けなくもないものの、周囲の観客に迷惑になる可能性を考えると、やはりイヤホンの利用が無難でしょう。

今回はチームのOBがMCで、ゲストに現役選手が招かれていたこともあり、フィールドでいま何が起きているのか、反則があった時などはどんな内容で、どんなペナルティが課されるのか、巧みなプレイは対戦相手のものでも素直に「上手いな~」と喝采しており、試合が進行するにつれ、ファン目線で愛のある「いじり」も増えていって楽しめました。

詳細は是非記事を参照してください。

スポーツに限らず、多彩な分野で有意義な使い方ができるサービスになりそうだと感じました。もしかしたら、思わぬところで触れる機会が巡ってくるかもしれません。私は歩きながらの音楽視聴はしないので、完全ワイヤレスイヤホンは普段持ち歩いていないのですが、そのうち持ち歩くのが当たり前化するのかもしれませんね。

スポーツの生観戦をもっと楽しく! スタジアムの応援実況をスマホで配信&聞ける「チアホン」体験

エディオン横浜西口本店を見学 & 賃貸住宅に適した洗剤自動投入機能付き食器洗い乾燥機

エディオンさんが昨年12月にオープンした、エディオン横浜西口本店を見学してきました。エディオンさんのプライベートブランド「e angle」シリーズから昨年12月20日に発売されている「洗剤自動投入機能付き食器洗い乾燥機 ANG-DW-A13」のメディア向け紹介イベントが、同店舗で行われ、それに参加したものです。

e angleは「良い角度」を文字ったもので「くらしを、新しい角度から。」というコンセプトのもと、多数のメーカーの商品販売動向を分析してニーズをより細かく把握できる量販店の強みを活かして開発したラインアップになっています。

食器は約40点収納可能です

食器洗い乾燥機(食洗機)の普及率が、この10年はほぼ横ばいという環境下で、「ANG-DW-A13」は好調な滑り出しを見せ、賃貸住宅に住む30代をメインに購入者の96%が新規購入という、市場を開拓したヒット商品になりました。これから新生活需要が盛り上がるタイミングなので、エディオンさんでは新生活向けにもオススメしたいと意気込んでいます。

設置イメージ。手前のタンクに水を溜めておくことで、分岐水栓を使わずに給水します

ANG-DW-A13の特長は、据え置き型で洗剤自動投入に対応すること、そして環境に応じて分岐水栓式か工事不要な自動給水式か、2つの設置方法が選べること。賃貸住宅は退去する際に現状復旧しなければならないため、設置工事が必要な家電は導入を躊躇うケースが多く、そうした層に響いたようです。

洗剤を入れるケースは本体の手前下部に配置。内部が緩やかに傾斜していて洗剤が中で無駄にならないよう工夫。洗剤は食洗機専用のものを利用します

店舗のほか、同社の通販サイト「エディオンネットショップ」でも取り扱っています。価格は税込み79,800円。本体サイズはW55×D36×H51cm、重量は21kg、ドア開放時の奥行きは72cmで、設置時は背面を壁から15cm以上離す必要があります。

あまりキッチンの広くないアパートでは設置が難しいかもしれません。ファミリー向けのマンションでキッチンスペースがそれなりに広い部屋であれば、多少築年数の古い物件でも工事せずに導入できて魅力的ではないでしょうか。

後半は店舗の見学です。

品揃えは良いし、商品は見やすいし、新しい提案も沢山あってとても良いお店でした。

ペット家電&グッズ売り場

まず、ペット家電でこれだけ展示に力を入れている店舗は初めて見ました。ネット通販で取り扱いの増えている、小型の室内犬や猫を入れて毛を乾かすボックスタイプのドライヤーなどもあります。通販だと「見たことのない中国メーカーのものばかりで、どれを選べば良いか不安」となりがちですが、エディオンのバイヤーさんがしっかり確認した商品が並んでいるので安心して買い物ができます。今後は他の店舗でもペット家電売場を充実させるところが増えそうですね。

女性向けのフェムテック売場も見せ方の工夫を感じます。フェムテックはfemale technologyの略で女性の健康に関する課題を技術で解決しようとする商品のこと。

生活家電売り場にはサンコーさんのユニークな商材が大量展示。サンコーレアモノショップさんの本店並みの品揃えだそう。クリーナー売り場では、リンサークリーナーを通路側の分かりやすい場所にちゃんと置いていました。これも他店舗ではなかなか置いていない商材です。

コンソールゲームとPCゲーミングはフロアを分けてそれぞれかなり充実しています。

コンソールゲーム売り場はちょっとヨドバシカメラっぽく、PCゲーミングはビックカメラAKIBAの売り場を思い出させるものがありましたが、そのどちらよりも広く見やすい印象です。対戦ゲームがプレイできるコーナーまであります。

ケーブル類など地味な商品も探しやすいです。ちなみにUSB Type-Cのメス-メスの変換ケーブルを置いている店舗は見たことがなく、残念ながらこの店舗にもありませんでした。あまりニーズがないんですかね。私は通販で1本購入したことがあり、初めて行く店舗では置いているかどうか注目するようにしています。

おもちゃ売り場は難波本店の見せ方が昇華している印象でした(といっても難波にはしばらく行ってませんが)。あとはトレーディングカード売り場が広大。プラモデルを塗装したり、撮影できるコーナーまでありました。DVDのセル販売も今時これだけ棚を並べているのは珍しいと思いました。最近はストリーミング視聴が増えていますからね。

都市型店舗ながらロードサイド店舗のようなワゴン陳列も充実していて、個人的にはとても楽しいです。じっくり見ていくと掘り出し物やら知らなかったような小物が見つかって、ついつい買ってしまいそう。

ざっと感想を書き連ねましたが、激戦区に出てきただけあってかなり魅力的で、エディオンさんの自信を伺わせる店舗になっていました。折を見てまたゆっくり見学に行きたいものです。

日立ジョンソンコントロールズ空調のCMキャラクターに吉岡里帆が就任

日立ジョンソンコントロールズ空調さんの新CMキャラクター・新TVCM発表会に出席しました。

同社のCMキャラクターとして女優の吉岡里帆さんが起用されたことを受けてのお披露目会です。白くまくんに合わせた衣装で可愛いですね。

同社では「凍結洗浄」を始めとする、日立ルームエアコン「白くまくん」の清掃能力や清潔感を強く訴求していきたいとの考えから、吉岡さんの清潔感やクリーンなイメージに着目して起用に至ったと述べています。

吉岡さんについては、私が改めて紹介する必要もないかと思います。赤ん坊を含めても日本人の90%くらいは私より詳しいはず。CMではピキジャバダンスなる、それだけ聞いたら何が何だか分からないダンスも披露しています。

ピキジャバは熱交換器表面の水分を一旦凍らせてホコリ等を付着させてから溶かすことで、汚れを洗い流す「凍結洗浄」機能をイメージしたもの。凍結洗浄はテレビCMなどもあって認知も高く、機能を搭載したモデルは年々出荷台数を増やし、登場した6年前からの累計で400万台に達しています。ユーザー満足度も同社調べでは約93%と非常に高い数値を誇っています。なお、国内エアコンの市場規模は年間1,000万台弱です。

イメージキャラクターの白くまくんは、1975年に同社製品カタログに実写の写真が掲載されていて、それを初代とすると現在は八代目で来年の2025年が起用50周年。日立ジョンソンコントロールズ空調さんの設立も来年で10周年。

エアコンでイメージキャラクターを起用しているのは、国内では同社とダイキンさんしかなく、他社にない強みの1つとして白くまくんのブランド力アップに注力していく方針です。

白くまくんは2013年11月に広報部長に任命されており、名刺も用意していて一枚頂戴しました。連絡先も住所も書かれていないのですけれどね(笑)

issinさんのギネス世界記録達成の瞬間に立ち会う

issinさんのギネス世界記録の達成に参加しました。自分自身がこういう記録の数字の一人になる経験は初めてです。貴重な機会をくれたissinの程社長には感謝しかありません。

ヘルスケアスタートアップのissinさんと、フィットネス系YouTuber「のがちゃんねる」さんが、共同で取り組んだ企画です。田畑式トレーニングで知られる、立命館大学の田畑 泉教授が監修で協力しています。1月14日、東京大学構内の会場で実施しました。

生配信中の程社長(左)とのがさん(右)

issinさんは一昨年の「スマートバスマット」に続き、オンラインエクササイズで5分間の屋内運動習慣を身に付ける、心拍数連動エクササイズ「Smart 5min」を昨年リリースしています。今回はそのオンラインエクササイズの同時接続者数のギネス世界記録の樹立に臨んだもの。

挑戦内容がオンラインなので、会場は関係者とマスコミを含めて20人程度と小規模。緊張する中、1,892人の同時接続をギネスのスタッフが確認し、記録達成となりました。ギネス記録としては人数が少なく感じる人もいるかもしれませんが、今回が初めての挑戦であり、来年以降再び挑戦することで記録更新となる可能性は高そうです。

issinさんのプレスリリース

私も会場の様子を撮影した写真に映り込んでいます。と言っても、中央左よりの白い上着を着た家電王の後ろでお尻を向けてかがんでいるので顔が写っていません。間が悪いんです…。

会場ではSmart 5minのアプリで手本を見せてくれている、Jyuneさんともお会いして挨拶できました。

配信の様子が分かるアーカイブはこちら

Smart 5minは1月28日 18:00まで応援購入サービス「Makuake」で予約販売中となっています。

私は先行して貸与されているデバイスと、自分のスマホで今回のイベントに参加しました