VESAがDisplayPortの最新情報を提供する記者説明会を開催

ビデオエレクトロニクス規格協議会(VESA)さんによる5月15日開催の記者説明会のレポートを、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

正直なところ、VESAというとモニターアームとも呼ばれるディスプレイ用アームの取り付けピッチの寸法を規定した規格名として認知している人が多いと思います。これは通称で「VESAマウント」と呼ばれていますし、私も長らく、VESAがそれ以外にも策定している規格があったとは知りませんでした。

半分は自己弁護になりますが、「VESA規格」でGoogleで検索すると、もろにVESAマウント関連のページばかりがヒットしますから、ムリもないと思うのです。

実際は映像音声出力インターフェースである「DisplayPort」などもVESAが策定しています。

今回の説明会では、VESAのJames Choate(ジム・チョート)氏が登壇して、そんなVESAの概要や取り組み、4月19日に公開した「DisplayPort 1.4a」のアップデート内容、今後の計画など、幅広い情報が提供されました。

詳しくはマイナビニュースさんの記事で書いていますが、DisplayPort 1.4aではHBR3に準拠したDP8Kケーブルの仕様に対応しています。

ゲストで来ていた第三者検証機関「ALLION」の中山英明代表取締役社長に、軽く話を聞いたところ、「第三者検証機関がテスト可能な規格を増やすのは企業戦略的に大きな意味がある」と言っていて興味深かったです。

テストを申請するメーカーからすれば、1社で多数の規格をテストできる第三者検証機関のほうが、煩雑な秘密保持契約(NDA)のやり取りが1社分だけで済むようになって、コストも抑えられるし、事故のリスクも低減でき、選びやすいのだそう。なので、VESAなどの規格協議会とは密接な連携が必要になるわけですね。なるほどと思いました。


VESA、DisplayPort 1.4aの技術説明 – 1ケーブルで8K4Kを伝送