医療用ダーモカメラの開発者に聞く、開発の裏話

カシオ計算機さんの医療用ダーモカメラの開発陣を取材して、開発の裏話など聞くPR記事をマイナビニュースさんに掲載していただきました。

「ホクロの癌」と呼ばれる皮膚癌「メラノーマ(悪性黒色腫)」を診断するダーモスコピー技術は、ここ3年ほどマイナビニュースさんを通じて追いかけているネタです。今回テーマとなっているデジタルカメラは、このダーモスコピーに用いる皮膚観察用のいわゆる業務用カメラになります。

一般売りはされない商品ですが、試作機段階から見てきただけに無事に製品化されて、その背景を開発者に直に聞けたのは感慨深いものがあります。

カシオさんによれば、皮膚科の先生方はもちろん、他の科の先生にも評価されていて、たくさんの問い合わせが来ているそうです。中には獣医皮膚科やペット病院からも問い合わせが来ているそうですよ。犬や猫にも皮膚のトラブルはありますからね。

医療関係者はもちろん、肌の接写に関心のある人や、業務用カメラに興味のある方はぜひご参照頂けると幸甚です。

カメラ技術健在!! カシオが開発した最新カメラは医療用? -『ダーモカメラ』開発秘話

画面と音声で外国人と意思疎通する、キングジムのワールドスピーク

キングジムさんの「ワールドスピーク(HYK100)」の発表会レポートを、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

世界72言語に対応する対話型翻訳機で、個人向けというよりは法人向け、公共施設や宿泊施設の受付などでの利用を想定した商品です。

とはいえ、昨今は政府が外国人観光客や外国人労働者の受け入れに力を入れていることもあって、長期滞在も短期滞在もどちらも増え、街で外国人を見掛けるのは珍しくありません。都内のコンビニのスタッフなどは外国人のほうが多いほどで、日本人のスタッフを見ると「店長か店長の家族かな?」などと思ってしまうほどです。

在日外国人の多くは、日本語は片言で、旅行者は一切喋れないことも少なくありません。「外人なら英語が通じるだろう」という思い込みは実は偏見のようなもの。アングロサクソン系の白人でも、英語がほとんど喋れない旅行者は結構いるのです。

そんな背景もあって、ポータブルタイプの自動翻訳機が大ヒットしています。ただ、音声だけではなかなか意思疎通の難しい場面もあります。タッチ入力対応の8インチディスプレイを備えるワールドスピークは、そうした場面で、発音だけでなく視覚情報も使って意思疎通が図れる点が魅力です。

普段はサイネージとしても使えますし、複数の外国人とやり取りしなければならない時など、これがあれば自動的に対話の相手を一人に絞れるので便利じゃないかなと感じました。

ちなみに会場ではヒンズー語を操るモデルさんもいて、タッチアンドトライの際に撮影も兼ねて試してもらったら、正しい翻訳に手こずってしまう場面もありました。ヒンズー語は方言が異様に多いそうなので、モデルさんが標準語だと思って使った発音が認識されなかったのかもしれません。特にインドではビジネスなどで使われる標準語はヒンズー語ではなく英語。それもあって話者に「正しいヒンズー語」を求めるのは、なかなか難しいようです。

こういう問題は、ワールドスピークに限らず、世の中の翻訳エンジンに共通の課題なので、今後のますますの精度向上が期待できます。同社ではワールドスピークのファームウェアアップデートは、製品発売中は永続的に行うとアナウンスしています。この点も、導入を検討するうえでのポイントの1つになりそうです。

キングジム、施設のカウンター向け翻訳機「ワールドスピーク」

コーヒーメーカー連載がスタート!第1回はタイガー魔法瓶のADC-A060

マイナビニュースさんにコーヒーメーカーの自腹レビュー連載を掲載していただきました。

第1回はタイガー魔法瓶さんの「ADC-A060」です。

コーヒー好きが嵩じて喫茶店まで出した、家電流通コンサルタントの得平 司先生と私の掛け合いで、先生がメインレビュアー、私はアシスタント兼執筆担当です。なお、自腹を切っているのは私ではなく、得平先生です。

先生は美味いコーヒーは、豆の影響が一番大きく、コーヒーメーカーによって左右される部分は実はそれほど大きくないという持論をお持ちです。平たく言うと、美味いコーヒーが飲みたければ、美味い豆を用意しろということですね。

もちろん、それがすべてではないのですが、そこが最も影響する要素になるという考えは、私もまったく異論はありません。この連載では、その持論と矛盾しないように注意しています。

では、コーヒーメーカーの善し悪しをどう評価するのか。ぜひ、記事を読んで頂ければと思います。

最近は先生の薫陶もあって、コーヒーの苦味や酸味の美味しさがだんだん分かってきたような気がしています。気の所為なのか、本当に分かってきているのか。後者と信じて頑張りたいと思います。

ツウが自腹レビューする美味いコーヒーメーカー – 粉コーヒーをていねいに淹れる「ADC-A060(タイガー魔法瓶)」

ホームプロジェクター市場を拡げる、popInの事業報告会

popInさんの事業報告会レポートをマイナビニュースさんに掲載していただきました。

popInさんが開発・販売する、プロジェクター、Bluetoothスピーカー、LEDシーリングライトの一台三役を実現した「popIn Aladdin」が累計販売台数で2万台を達成したことと、新サービスの開始を記念しての報告会で、ここまでの軌跡やこれからの展望について、社長の程氏やシニアセールスマネージャーのローレンスたけし氏が語りました。

寝室向けに開発したのに、ユーザー調査したらリビングでのほうが使われていたという報告には驚くと共に、まあ、そうだろうなという妙な納得感も覚えました。

新サービスは、無料で登録できる「Aladdin ID」と幾つかの有料サービスの紹介。これまでpopIn Aladdin向けのサービスは無料コンテンツのみでしたが、美風景や世界の絵本に有料のコンテンツが用意されました。

Aladdin IDはいわゆるユーザー登録とは少し異なり、メールアドレスとパスワードを登録するだけで4つの特典が受けられます。有料サービスを利用する場合のクレジットカードも登録できます。

登録はリモコンだけで操作可能です。下の画像は原稿を提出したあと、自宅で試した様子です。


メールアドレスとパスワード入力だけで、Aladdin IDが作成可能

LEDシーリングライト&IoTプロジェクター「popIn Aladdin」、世界の絵本や動く浮世絵などの配信サービス開始

キングジムの未来を先駆けるIoTボールペン

キングジムさんのIoTボールペン「インフォ」(INF10)の発表会レポートをマイナビニュースさんに掲載していただきました。

ボールペンって電気は通ってないよね、なのにIoT化しちゃうんだ…。と、最初はちょっと面食らったものの、スマホを取り出しづらいシチュエーションでも、ペンまで取り出しづらいことはあまりないので、なるほどこれは便利かも。

Bluetooth接続でスマホの音量調節などもできるので、スマホで音楽を聞いている人ならば、ペンから手を離さずにリモコン操作ができます。

電子機器化したことで重たくなることもなく、ペンとしての実用性は損なわれていません。持っているだけで未来を感じさせる点は素直にワクワクしますね。

欲を言えば、ペンで紙に書いた文字が自動的にPCに取り込まれたり、ペンで書いた文字数をカウントする万歩計ならぬ「万筆計」機能を搭載していたりすると、もっと面白かったかも。あとは、仕事中や勉強中に眠くなると検知してピリッと電気ショックを流すとか。これは流石に無理か(笑)

キングジムのIoTボールペン「インフォ」、スマホの通知を受けたり音楽再生を操作したり

ドンキの家電は安くて面白かった!

ドン・キホーテ中目黒本店さんを取材した記事を、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

編集部の瀬尾さんの顔出し記事で、取材の様子をそのまま記事にする体裁です。まあ、実際は多少面白おかしく脚色しています。広報担当者も立ち会ってましたし。

正直なところ、取材するまではドン・キホーテさんがこれほど家電の取り扱いに力を入れているとは知りませんでした。大塚周辺在住だと、あまり行動圏内に店舗がないんですよね。いや、駅前にピカソはあるのですが、家電がないし。池袋の北口方面もまず行かないですし…。

ドンキの家電と言えば、2年ほど前に独自ブランドで5万円を切る4Kテレビを発売し、しかもRegzaエンジンを搭載していたことから「ジェネリックRegza」と呼ばれて話題になりました。このため、各種ジェネリック家電がチラホラあるのかなくらいに思っていたのです。舐めてました。完璧に負けました。凄いです。ドンキの家電。

取材してみて、品揃えが思っていたより遥かに豊富でびっくりしました。特にイヤホンは3万円とか5万円とかする高級モデルまで取り扱っていて、「ここ、ドンキだよな?」と目を疑ったほど。

白物家電も並んでいて、特にアイリスオーヤマと共同開発した炊飯器や、テスコムと共同開発したドライヤーなどのほか、各社のプロパー品(純正品)も並んでいました。バルミューダのトースターも置かれていて、「ここ、ドンキだよな?」と目を疑ったほど。

一方、家電量販店では決してエンドに並べられないようなニッチ商品が、我が物顔で陳列されていたり、逆にダイソンのスティッククリーナーが絶対に手が届かないような圧縮陳列の最上段にこそっと鎮座していたりするカオスっぷりはドンキならでは。取材中も「なんでだよ」と、いちいち突っ込んでは笑っていました。

このほか個人的に興味深かったのが、記事でも触れている当たりくじ付きの光学メディアのスピンドルです。自社開発商品ならではの仕掛けだなあと感心しきり。こういうのは自社ブランドを展開する家電量販店でも素直に真似すれば良いのになと思いました。

驚安でバカ売れ「ドンキ家電」、なんで安いんですか? ドンキで聞いてきた

医療機器にも可愛さが求められる場面があると気付かされた、ダーモカメラ試用者取材

カシオ計算機さんのダーモスコピー関連のPR記事をマイナビニュースさんに掲載して頂きました。一連のダーモスコピー関連記事の中でも、私が特に気に入っている記事の1つです。

遊園地よみうりランドの目の前という立地でクリニック「ともこ皮ふ科」を営む、大塚知子先生に開発中のダーモカメラに対する期待と感想をインタビューしました。

この中で大塚先生はとても大事な指摘をしてくださいました。それは皮膚科の診察現場で使う道具には「可愛い」の要素が重要だというものです。

これは男性の先生を何人も取材していて、一切出てこなかった気付きになりました。こういう目から鱗が落ちる瞬間は、取材における大きな楽しみです。

もう1つ、この記事は思い出深い出来事がありました。失敗談ななのですが…。

実はこの取材の際、私はマイナビさんとカシオさんの担当との待ち合わせ場所を間違えてしまいました。京王線の「京王よみうりランド」駅の改札付近で待ち合わせのところ、小田急線の「読売ランド前駅」へ行ってしまったのです。待ち合わせの30分以上前に到着して、改札前の喫茶店でコーヒーなど飲む余裕ぶりでした。

待ち合わせ場所を間違えたことに気付いたのは、待ち合わせ時間の5分前くらいで、気付いた直後はそんなに焦りませんでした。京王線の駅もすぐそばにあると思ったからです。

これがびっくりするほど致命的な間違いで、本当に焦りました。京王線と小田急線で、同じよみうりランドの駅なのに、駅と駅が2kmくらい離れているのです。つまり、よみうりランドを挟んで北と南に駅がある訳です。乗り換えを考えるような距離じゃありません。知っている人には笑い話かもしれませんが、私はよみうりランドに来た経験がなかったもので、こんなトラップになっているとは思いもよりませんでした。

スマートフォンで地図を見て異常に気付き、バス停を探しましたが、よみうりランド行きのバスが見当たりません(笑) バスが出ていないわけではないのですが、バス停が駅の改札口からちょっと離れているうえ、直行バスではないので、どのような経路を通り、到着まで何分掛かるか分かりません。

担当に電話で遅れそうなことを伝え、タクシーでの移動を念頭に、ちょくちょく道を振り返りながら、よみうりランドに向けて道を歩き始めました。これがまた笑ってしまうくらいタクシーが通りません。これはまずいと、すぐに歩きから走りに切り替え、1kmほどの道をランニングです。おまけによみうりランドは山の上。特に最後の200mくらいは、歩道くらい素直に階段にしろよと悪態のひとつもつきたくなる、自動車でもきつそうな上り坂です。自分のミスとはいえ、あんなきつい坂をあれほど必死で走ったのは学生のとき以来じゃないかしら。バスに追い越されることがなかったのだけは、自分の判断を褒めたいと思いました。まあ、そもそも待ち合わせ場所を間違えるなよって話なんですが。

結局、約10分遅れで取材に入りました。先生は「え?あの坂を走ってきたの?」と本気で驚かれ、笑いながら「まあ、まずはお水でも飲んで(笑)」と勧めてくれました…。 開業医は1分だって無駄にできない忙しいお仕事なのに、本当に迷惑を掛けてしまいました。この場を借りて改めてお詫びする次第です。

翌日からしばらくは膝が大変でした。よみうりランドに行く機会が再びあるかは分かりませんが、次は絶対間違えません…。

女性目線に気付かされた、ダーモカメラに求められる診察現場での「可愛さ」

本革をカバー素材にした2in1 PC「HP Spectre Folio 13」のレビュー

日本HPさんの本革採用2in1 PC「HP Spectre Folio 13」のレビュー記事を、マイナビニュースさんに掲載していただきました。

最大の特徴はカバーが本革なこと。ブックカバーのように本革作りのカバーが掛けてあって、それが付け外しできるという意味ではありません。PCのカバーがそのまま本革になっています。こんな規格外のPCは20年以上この業界に居て初めて見ました。

取り上げるのが変わり種なPCなので、記事もひねりたくて色々と考えた結果、導入でスペックベースで紹介したあとは、デジタルチャンネルの林編集長と私が掛け合いするスタイルにしてみました。

恐らく関心を持つ層は、スペックよりも実際の使い勝手や持ち歩いてみた感想、人からどんな風に見えるかという部分に興味があるだろうと思ったので、それを編集長に引き出してもらって私が語る形のほうが読みやすいのではと考えた訳です。

書き手である私がインタビューを受けているという意味でも変則的です。

会話自体が創作じゃないかと思われそうですが、打ち合わせと称して二人で飲みながらあれこれと話したのがベースになっています。もちろん、居酒屋ではこの製品以外の与太話もしていますし、話の順番を替えたり内容に脚色を加えたりもしています。そんなのは当たり前と言えば当たり前なのですが。ただ、これはリアルというのは、編集長の「いいですね~。その企画は通りますよ」のセリフ。ときどき怖いです(笑)

本革の13.3型2in1 PC「HP Spectre Folio 13」レビュー

医師がAIに代替されない理由

カシオ計算機さんの記事をマイナビニュースさんに掲載していただきました。

12月1日に芝公園のプリンスタワーで開催された「第82回 日本皮膚科学会東京支部学術大会」の取材記事です。

PR記事で、おまけに非家電ですが、毎回目からウロコが落ちるような話が聞ける、楽しみにしている仕事の1つです。

今回はAIがこれ以上発達すると人間が仕事を奪われると思っている人に知ってほしい内容がありました。

皮膚科の現場では1950年代から機械に皮膚癌を診断させる試みが続いていて、病変部の写真のみから判断するテストでは、実はとっくの昔にAIは人間の医師より高い成績を出していると言うのです!

それでもAIの診断が医師に取って代わらないのはなぜか。いつまでも代替されないAIをなぜ開発し続けるのか。なるほどと感じる理由がありました。詳しくは是非記事を参照していただければと思います。

ちなみに医師の学会と言うとお堅いイメージがありますが、実は講演では結構ジョークが差し込まれます。 たとえば、記事に登場するウィーン医科大学のハラルド・キトラー(Harald Kittler)先生はなかなか愉快な方で、講演の中で印象的なジョークを飛ばしていました。

AIによる画像解析がいかに優れているか示すため、自分の顔写真でGoogleの画像検索を行うと、類似画像としてジョージ・クルーニーの顔写真が並ぶとスライドで報告。そこで、キトラー先生はニヤリとしながらこう言います。「機械は正直だ。ボクとジョージを見分けるのは本当に難しい」。会場からは笑いと拍手が起こりました。実は優秀な学者はプレゼンが上手だと言います。必要な 研究資金を集めるために、プレゼン能力が問われるからです。こうした講演を聞いていると、本当にそうなんだなと感じます。

また、会場ではカシオさんが開発中の、皮膚がんの発見に役立つ機能を備えたカメラも紹介していました。実はこれがかなり凄い製品で、医療以外にも応用できそうな気がしてなりません。

技術の進歩とその過程を一足先に見たり、専門家の口から聞いたりできるのは、メディアの醍醐味ですね。

なぜ医療現場でAIが医師に取って代われないのか – 皮膚科の世界的権威の見立てとダーモスコピーの関わり

やっぱり欲しい?世界一軽い13.3型モバイルノートPC

マイナビニュースさんの企画記事「奮発してでも買いたい! ちょい高アイテム」に参加して、富士通さんの世界最軽量モバイルノートPC「LIFEBOOK UH-X/C3」の記事を掲載していただきました。この記事が2018年に掲載された最後の仕事になります。

この企画は、基本的にはライター陣が自分で奮発して購入したアイテムについて語るものです。皆さん、各自でいろいろ買われていて、中にはこの企画を切っ掛けに購入された方もいたようです。

ところが、私に編集部から舞い込んだ話は「PCで何か書けませんか?」と、人一倍狭い範囲のオーダー。どうやら、PCを買ったライターがあまりおらず、バランスが必要と考えてお鉢が回ってきた模様です。

とはいえ、今年の私は何か奮発できるような懐事情ではなかったので、PCも2017年に購入したものを減価償却中の状態です。そこで「購入者が私じゃなくてもいいですか?」と編集部に確認したうえで、知り合いを取材する些かイレギュラーな体裁の記事を書きました。

パソコンは13.3型ワイドのモバイルノートPCで、698gを実現した軽量さを最重視しつつ、CPUやメモリ、ストレージなどの基本性能に妥協したくない人向けの製品です。スペック値で10時間以上のロングバッテリーなのも魅力。悪くない値段で、自分でも使いたい逸品です。

撮影した場所は、こういうシチュエーションで何かとお世話になっている、大塚のカフェ&バー「riddle」さん。いつもありがとうございます。

奮発してでも買いたい! 富士通の世界最軽量モバイルノートPC「LIFEBOOK UH-X/C3