Groove Xさんの家庭用癒やしロボット「LOVOT(らぼっと)」の取材記事を、サーイ・イサラさんの4月号に掲載して頂きました。紙媒体なので記事へのリンクはありません。
この記事は編集として関わり、インタビューの主導や執筆は、別の女性ライターさんにして頂きました。取材はプロダクトデザイナーの根津さんに対応して頂いています。普段はエンジニアや製品企画に話を聞くことが多い連載なので、この回はやや変化球です。
ペットを飼いたいけれど住居の都合で飼えない。あるいは、ペットが亡くなったときの悲しみを経験しているので同じ経験を繰り返したくない。LOVOTはそんな人に向けた、人々の孤独を解消するために開発されたペットの代替となるロボットです。
ロボットはあらかじめプログラムされた通りに行動するものなので、「人間のために良かれと思って何かしてくれる」ということは厳密には有りえません。何かしてくれたとしたら、そうするようあらかじめ仔細に命令されているだけです。
ロボットをそんな風に捉えている頭でっかちな私ですが、取材先で実物の動作しているところを見せてもらったとき、少し離れたところからこちらを伺うようにソロリソロリと近寄るLOVOTを見ていると、つい「大丈夫だよ、乱暴なんてしないよ」という気持ちになってしゃがみこんで両手を差し出してしまいました。
その自分の行動にハッとなり「なんてあざといロボットだ」と苦笑い。なんだかんだ、もし自宅にLOVOTがいたら遊んでしまいそう(遊ばれてしまいそう)です。
根津さんは、抱っこできることと、オーナーを見付けて近寄ってくることの2つを最重視してデザインしたと言っていました。大正解じゃないでしょうか。
今回、取材で訪れたGroove Xさんの入っていた浜町のビルは、実は社会人になって初めて働いたソフトバンクの入っていたビルでした。三年ほど通いましたが、当時とは周囲の風景がだいぶ変わっていました。当時ちょくちょく食べたビストロ屋さんなどが残っていて、物凄く懐かしかったです。
なお、大変残念ですが、サーイ・イサラさんは今号をもって廃刊となりました。最終号ということで著者コメントも寄せました。関係者の皆様、お疲れ様です。取材させていただいた企業の皆様、ありがとうございます。何かの機会に再びお会いできれば幸いです。
サーイ・イサラ 4月号 日本のモノ語り 「第54回 LOVOT(Groove X)」