ソースネクストさんのボイスレコーダー「AutoMemo」のレビュー記事を、家電Bizさんに掲載していただきました。
AutoMemoは録音した音声を自動でテキストデータ化する変換機能を備えており、リリースを見た瞬間、「メディアの人間以外に使うのか?」と思ってしまった商品です。実際のところ、会議や打ち合わせ等の議事録を残す担当者向けのほうがニーズは大きそうですが、同社によればメディアもターゲットとして意識はしているそう。
メディア向けを謳う商材を見掛けると、「メディアの人間として評価してやらなくては」と思ってしまうし、優れた商品なら周囲にも布教しなくてはと感じてしまう程度には、業界歴が長くなっているワタクシです。
本製品に関しては、AIにより会話を拾ってテキスト化する機能と文字変換精度、そしてノイズリダクションはなかなか凄いです。その昔、音声認識ソフトでエンロールなどしながら、マイクに向かってゆっくり吹き込んでレビューしたのを思い出しましたが、それに比べると複数人が普通に喋っているのを勝手に拾っていって文字にできるのは隔世の感があります。
とはいえ、未だまだ使い勝手の面でこなれていないなと感じる部分もありました。実際に取材に持ち込んで使ってみたのですが、最初は録音開始と停止のLEDの光り方を勘違いして、取材開始の際に「待機」にしてしまい、取材が終わってから録音を「開始」してしまうミスをしてしまいました。念の為、普段使っているICレコーダーも併用していたので問題にはなりませんでしたが、でなければ相当悔しく思ったに違いありません。録音中を示すパターンを覚えないと、そういう時に気が付かない仕様は慣れるまで面倒に感じるかも。あとはバッテリー残量が分からないのも少し難点に感じました。
変換精度に関しては、オンライン取材だと相手の声が人の声として判別されないケースがある点にだけは注意が必要ですね。取材が対面よりオンラインになりがちな昨今だけに、このあたり、ブラッシュアップしてくれたらなと思います。
とはいえ、インタビューの文字起こしをイチから行うのは結構な手間なので、軽減できるのは非常にありがたく、使いこなしていると言われるくらい使い込んでみたいものだとちょっと思っています。