照明で昆虫の動きをコントロールして、害虫の過剰な駆除を避けるパナソニックの研究の最前線

パナソニック エレクトリックワークス社(パナソニックEW)さんの照明制御に関する技術説明会のレポート記事が、マイナビニュースさんに掲載されました。

パナソニックEWさんでは、昆虫が照明に群がる性質を利用して、害虫を遠ざける技術について以前から研究を進めており、殺虫機能のないLED誘虫器「ムシキーパー」なども発売しています。

なぜ害虫を駆除しないのかと少し疑問に感じるかもしれませんが、害虫や害獣はいたずらに駆除すれば良いというものではありません。パナソニックEWさんが触れていたわけではないのですが、たとえば、50年ほど前の中国で毛沢東の主導により、大躍進政策の1つとして作物の収穫量を増やすべく四害駆除運動が大々的に実施されました。この政策はその結末と共によく知られています。

具体的にはネズミ・ハエ・蚊・スズメを徹底駆除し、やがて生態系のバランスを崩すことになりました。これらを捕食する動物が激減し、さらにこれらを天敵とする虫や微生物が大繁殖して、作物の収穫量は増えるどころか激減したのです。生態系を安易に崩さないためにも、害虫の過剰な駆除は避けなければならないのです。

パナソニックEWでは虫の特性を研究し、照明を使って虫の動きを制御して、人間の生活や生産活動から程よく遠ざける取り組みを進めています。ホタルとの共生を目指した照明技術や害虫が繁殖しづらくする技術など、興味深い話がいろいろ聞けました。

「飛んで火に入る夏の虫」を殺さない – 昆虫の動きを照明で制御するパナソニックの研究から

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